ペク・ジュヨン、1stシングル「The Scene#2017」を発売…アイドル練習生時代“デビューが白紙になって…”

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写真=LALAmedia
「デビュー前日は一睡もできませんでした。長い間あたためてきた自作曲で、どのような評価を受けるのか、ときめきもあり緊張もしていました」

6月4日にシングル「The Scene#2017(#93d2f5)」を発売し、デビューした新人シンガーソングライターのペク・ジュヨンが明らかにした感想だ。

自伝的なストーリーを盛り込んだ4部作のプロジェクト「CHAPTER. 28」の出発点であるタイトル曲「AIRPLANE」は、童謡「飛んだ飛んだ飛行機」をテーマに作られたアコースティックバラードナンバーだ。この曲は、ペク・ジュヨンが自ら作詞・作曲に参加した。「私を連れて、あの遠くへ / 鮮明になる / あのライトは私の心の中に / 見知らぬ人 / 暗い表情 / 輝くStarlight / ここに佇むあなたと私 / 空を飛んで / Someday」のような叙情的な歌詞と、繊細なピアノの旋律、夢幻的なボーカルが調和して“ペク・ジュヨンの音楽観”が何なのかを明確に示している。

「アイドルとしてデビューを準備していましたが、それが白紙になり、リフレッシュのために訪れた旅行先で書いた曲です。童謡をテーマにしていますが、歌詞とメロディーが寂しく物悲しい雰囲気で、ギャップを感じることができます。とても大切に思っている曲です」

同徳(トンドク)女子大の実用音楽科に在学中のペク・ジュヨンは、オーディションを経て、2015年にアイドル練習生に抜擢された。それから2年後の2017年にはデビューの夢が無残にも白紙になったが、彼女は「そんな中でも、幸せを見つけようと考えました。5年の間巡り巡って、今にやっと自分の服を着たようです」と語った。「最初はソロ歌手としてオーディションを受けました。シンガーソングライターより、一人で一曲を歌える歌手になりたいと思って準備しました」

「#93d2f5」は、ペク・ジュヨンが作曲するうえで感じた無数の感情と感覚を示す“Hex Code”だ。彼女は「Hex Codeは、Photoshopのツールであるカラーピッカーで、一部分を摘出した時に出るコード名」だと説明した。「曲を書くときに感じた雰囲気や感情、季節を表現するのに色がぴったりだと思いました。『AIRPLANE』は水色で、残りの3つの曲にも色が一つずつ付け加えられる予定です」

彼女は、プロジェクトの一環として約2ヶ月ごとに新しいシングルをリリースする。次のステップについてペク・ジュヨンは、「レコーディングをある程度終えました。ミュージックビデオは、『AIRPLANE』と一緒に撮影しました。色々と修正する必要がありますが、2番目の曲のイメージはできています」と明かした。

インスピレーションは、中学時代から書いてきた日記から受けるという。「主に日常生活からインスピレーションをたくさんもらう方です。中学校の時に書いた日記は、燃やしてしまいたいですが。はは。『この文章は歌詞みたいだ』と思いついたら、ノートに書き留めています」と語ってくれた。歌詞が思い浮かばない時は、辞書や推理小説から助けられていると明かし、「意味を持った文章が多く、推理も面白い」と語った。

比較的遅い年齢でデビューした彼女に「プレッシャーはなかったのか?」と尋ねると、「とてもあります。ありすぎます」と頷いた。「若くないので、一人で解決しなければならないというプレッシャーがあって、とても緊張しました。経験を重ねてきて、今では慣れました。心が少し楽になったと思います」

それでは、今年の活動目標は何だろうか。彼女は「歌声をたくさんの人に知ってもらいたいです」と強調した。「4部作のプロジェクトジャンルは、本当に多様です。次の曲は、シティポップです。いくつかの構成を披露しながら、『こんなジャンルもすることができるんだ』『このような声も出せるんだ』ということを披露することが、一番大きな目標です。染み込むようなイメージでスタートして、だんだん色が濃くなっていくアーティストになりたいです。最初の日記帳に書いた日記のように、ぎゅぎゅっときれいに圧縮して収めた曲なので、たくさん聴いていただければ嬉しいです」

記者 : ヤン・ユジン