「焦眉の関心事」Cheetah、恋人ナム・ヨヌとの裏話も告白“公私を区別するために距離を置いた”

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写真=Triple Pictures
ナム・ヨヌ監督との恋愛を公開し“焦眉の関心事”になったCheetah。

映画「焦眉の関心事」(監督:ナム・ヨヌ)に出演した彼女は最近、ソウル鍾路(チョンノ)区で行われたインタビューで、初の演技挑戦についてからナム・ヨヌ監督への愛情まで大胆に打ち明けた。

韓国で5月に公開された映画「焦眉の関心事」は、お金を持って消えた次女を探すために、それぞれの人生を生きていた母親(チョ・ミンス)と娘(Cheetah)がたった1日だけタッグを組み、梨泰院(イテウォン)で繰り広げるバラエティーに富んだ追撃戦を描いた映画だ。チョ・ミンスの可愛いらしい姿や、歌手のCheetahが女優キム・ウニョンとして披露する初の作品でもあり観客から関心が高まった。

母親(チョ・ミンス)の店の賃料、姉(キム・ウニョン)のへそくりを持って逃げたどうしようもない末っ子ユリを探すため、無理やりひとつのチームになった母娘が繰り広げるティキタカ(相性が良く、ポンポンとやり取りする様子)は笑いを、予想できない結末へと進む追撃戦は、最後まで緊張を緩められない楽しさを与える。

チョ・ミンスとキム・ウニョンの共演、末っ子を探すため梨泰院の裏通りを走り回りながら絶えず言い争う母娘の姿、その過程で出会った多彩な人物と繰り広げる予測できない追撃戦、そしてそこから明らかになるこの家族の事情が愉快な笑いはもちろん、静かな感動まで与えると見られる。

「映画を4回見ましたが、見る度に涙が出ます」と語り始めたCheetahは「公開バージョンは、昨年の釜山(プサン)国際映画祭で上映されたバージョンから修正された部分があって新しかったです」と作品への愛情を見せた。

どうしてラッパーCheetahから女優キム・ウニョンになったのだろうか。映画出演のきっかけについてCheetahは「私の歌を制作会社が偶然聞いて『映画に使いたい』と連絡がきました。そして、映画に出演するのはどうかという提案を受けました。女優になる計画はなかったのですが、できないこともないという考えでした」と自信を示した。

初めて演技に挑戦した感想については「なんとかできました」だった。Cheetahは「監督、そしてチョ・ミンス先輩からたくさん助けていただきました。おかげで私が思ったより難しくなかったと思えました」と語った。しかし「実際にスクリーンに映った私の姿が慣れなくて恥ずかしかったです」と付け加えた。

映画の演出を担当したナム・ヨヌ監督とCheetahは2018年から交際している。2人は「焦眉の関心事」の打ち合わせで出会い、恋に落ちた。

Cheetahは「(制作会社で)ナム・ヨヌという監督がいるが、一緒にやってみたらどうかと言われて会いました」とし「クランクインしたら監督と女優の関係になろうとお互いに合意しました。公私を区別するために距離を置いて、監督は監督として没頭して、私はチョ・ミンス先輩と一緒にいる時間の方が多かったです」と語った。

続けて「恋人であることが明らかになって、ひょっとして映画に迷惑をかける部分があるのではないか心配したのですが、どうせ知られるようになったので恥ずかしく思う必要はないと思いました。映画は映画で、恋愛は恋愛として見て頂きたいです」と強調した。

俳優でもあるナム・ヨヌ監督は演技についてもアドバイスをしてくれたのかという質問に「何でも教えてくれるのではないかと思いましたが、ただ『本(台本)をたくさん読んで。そしてスンドクがどんなことを考えるかについて考えればいい』と言っていました。アドバイスはそれしかなかったので、そのまま従いました。結果的に役に立ったと思います」と伝えた。

最近、MBCバラエティ番組「羨ましくなったら負けだ」にも出演したCheetahは、ナム・ヨヌ監督とのストーリーをそのまま公開した。「初めてオファーが来た時は断りました」と明かした彼女は「またオファーが入った時は『映画を知ってほしい』という気持ちで出演することになりました。プライベートな部分が世間に公開されますが、記録され、かっこよく作っていただけるのでありがたいことではないかと思い出演しました。また、ナム・ヨヌという俳優をもっと知ってほしいですし、自慢したかったです」と笑った。

そして「『焦眉の関心事」のようなストーリーを描いていける魅力を持った監督です。優しく見守ってください」と伝え、監督で恋人であるナム・ヨヌへの愛情を示した。

「焦眉の関心事」にはドラァグクイーン、性的少数者、タトゥイストなど偏見に立ち向かって戦う人々の物語が描かれている。彼女が今回、ミュージシャンとして女優に挑戦することも偏見に立ち向かうことだ。

Cheetahは「ラッパーが演技をすること、その中で歌を歌うこと自体が映画が伝えようとしている話に適していると思いました」と話した。

人々が持っている偏見も破りたいという彼女。Cheetahは「私があまりにも強いキャラクターなので、恋愛するときも強くないのだろうかと思われるのではないでしょうか? 私も一つの姿だけがあるわけではないです。放送で見せる姿のほかに、別の姿もあります。『羨ましくなったら負けだ』など様々な番組を通じて、多彩な姿をお見せしたいです」と明かした。

最後に彼女は「映画の中には、にぎやかな梨泰院(イテウォン)の街が映っています。新型コロナウイルスが早く収まり、梨泰院だけでなくすべての場所がまたにぎやかになる事を願っています」と伝えた。

記者 : ペ・ヒョジュ