「パラサイト 半地下の家族」チェ・ウシク“ソン・ガンホ先輩は本物のお父さんのよう…優しい方です”

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写真=CJエンターテインメント
「ソン・ガンホ先輩が本物のお父さんのように感じられました。優しい方です」

最近、ソウル三清洞(サムチョンドン)にあるカフェで行われた映画「パラサイト 半地下の家族」(監督:ポン・ジュノ、配給:CJエンターテインメント)のインタビューには、俳優チェ・ウシクが参加した。

チェ・ウシクは映画「パラサイト 半地下の家族」で、ソン・ガンホが演技したキテクの息子ギウ役を演じた。彼がパク社長(イ・ソンギュン)の家に家庭教師として入ることから繰り広げられる、2つの家族の抑えられない事件を描く。

公開日の朝に会ったチェ・ウシクは、映画公開に緊張した姿を見せた。普段、イベントを控えて緊張する性格であるチェ・ウシクは、制作報告会や懇談会でも緊張した姿を見せていた。

「いつも緊張します。気持ちがよく分からないですね。早く見せたいです。昨日、ライブトーク配信を行ったんですが、その時はそれなりに緊張が解けました。ファンの方々が楽しく見てくれたみたいで、嬉しかったです」

チェ・ウシクはポン・ジュノ監督の新作、ソン・ガンホの次期作に出演するということで、キャスティング段階から話題を集めた。

「出演の分量も分量ですが、キャスティングされた後、時間が経ってからシナリオを確認しました。名前がギウということだけは知っていました。分量が多くて良かったというのもありますが、親にとって誇らしい息子になった気がして嬉しかったです。実はギウという人物が映画の幕を開け、また幕を下ろす役割ということで負担も感じていました。なので初めて映画を見た時、余計に緊張しました。迷惑を掛けてはいけないので。今は僕自身が上手くやったとは思っていませんが、観客の方々の反応が良いので迷惑にはならなかったかなと思っています」

チェ・ウシクは映画「オクジャ」の出演以来キャスティングされた。「オクジャ」では、単純にトラック運転手としてサプライズ出演したが、「パラサイト 半地下の家族」ではソン・ガンホと肩を並べるほどの割合で、観客たちの視線を奪う予定だ。

「僕が(『オクジャ』で)キムくん役を演じる時、監督が僕の顔を見て『この顔がキテクの息子になったらいいな』と思ったらしいんです。撮影後の会食で聞きました。その時、次期作は決定したのかと聞かれましたが、聞き流しました。次期作のために運動して、イメージを変えたいと話しましたが、監督に『細いイメージを維持しても良いんじゃない?』と言われました。その時『何かあるのかな?』と感じました」

チェ・ウシクは、ソン・ガンホが「パラサイト 半地下の家族」への出演を確定した状況で、2番目にキャスティングされた。シナリオは見なかったが、ポン・ジュノという名前だけを信じて出演を確定し、作品を待っていた。

「セリフのトーンが気になって確認した時、ギウの分量が多くて思ったより大事なキャラクターなんだと感じました。そしてシナリオを読んだ時、映画が変化に富んでいるなと思いました。運転手が乗客たちを驚かせるために、ハンドルを切っているような感じで。ジャンルも多彩で、ギウとして見せられる姿も多くて良かったです。悲しい演技も段階別に多くなっていて、僕が多彩に表現することができると思いました。すごいやる気に満ち溢れていました」

チェ・ウシクは映画「THE WITCH/魔女」で演じた鋭い貴公子役とは異なり、「パラサイト 半地下の家族」では現実的な若者という設定により気を使った。穏やかなキャラクター演技に、たくさん悩んだという。

「撮影中はたくさん悩みました。キャラクター紹介映像ではなく、僕がナレーションのようにトレーラを作ったのがあります。それだけ見ても、ヨンギョさん(チョ・ヨジョン扮)は自身のカラーがはっきりしています。ギウは、ただの隣の若者だったり伯父、伯母に話すようなトーンで話すので、僕が一番自信のある姿を見せようとしました。ギウは計画を立てて実践するのが上手です。でも計画が少しだけ壊れたら、トラブルが起こるんです」

「パラサイト 半地下の家族」のキテクは、ギウに「お前、計画をすでに立てていたのか」と話し、ギウは「僕はこれが偽造とか犯罪だとは思いません」と答える。実際に、彼の人生計画について聞いてみた。

「僕も計画は立てているんですが、ほとんどが計画通りにはならないので困惑することも多いです(笑)。ギウ役で一番頑張ったのは、現場でお父さんと自然な演技を見せることでした。お母さん(チャン・ヘジン扮)やギジョン(パク・ソダム扮)も同じだけど、お父さんとの関係にもっと気を使った理由は、愛するのは当たり前だけど、いくらマインドコントロールをしても僕にとっては“ソン・ガンホ先輩”だったので、どのように近づいて行けばいいのか心配になりました。ある程度努力が必要で、心が大切だと思って勇気を出して、僕が『お父さん』と呼びました。そう呼んでもいいほど、実際のお父さんのように優しくリードしてくれました。もしそれがなかったとしたら、本当に大変だったと思います。先輩も負担が相当大きかったはずなのに、僕にも優しくしてくださいました」

記者 : シン・ソウォン