【REPORT】ナム・ジュヒョク、自然体でかわいい日本語にファン悶絶…日本ファンミーティング大盛況

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ドラマ「恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~」「ハベクの新婦」などに主演で出演し、映画デビュー作「安市城」では青龍映画祭をはじめ主要映画祭の新人賞を総なめ。今や韓国の若手俳優NO.1となったナム・ジュヒョクが、11月24日(土)、日本で初めてのファンミーティングを開催した。ここでは夜の部をリポートする。

突然冷え込んで一気に冬の気配になったこの日。会場である東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoには、開演前から熱気が漂っていた。というのも今回のファンミは発売と同時にチケット申込みがキャパシティの6倍を記録する激しいチケット争奪戦が繰り広げられており、この日、会場に来られたファンはかなりラッキーだったのだ。ナム・ジュヒョクが24歳とあって若いファンも多く目立った。
 

自然体でかわいい日本語に客席からは大歓声

オープニング映像が流れると、それだけで待ちかねた客席から期待に満ちた歓声が。その直後、歌いながらステージ中央の階段の上にジュヒョクが登場! たちまちキャーという悲鳴のような歓声が沸き起こる。歌はバラードの名曲イ・スンヨルの「キダリム」。黒のスーツがよく似合うすらりとした187㎝の長身。予想外にパワフルな低音ボイス。だけど階段を降りながら言った「こんばんは」という日本語があまりに自然体でかわいくて、場内にどよめきが起きる。

歌い終わると「こんばんは。ナム・ジュヒョクです。よろしくお願いします」と日本語で挨拶したジュヒョク。MCの古家正亨から「昼公演と全然違いますね」と言われると「すでに1回終えているので」とニッコリ。「愛してるよ」と日本語でファンに声をかける余裕まで見せる。「1回目はすごく緊張していたけど、今はすごく楽な気持ちです。プレッシャーもなくなりました」と胸を張る。

ここでMCから昨日、映画「安市城」で第39回青龍映画祭の新人賞を受賞したことが発表された。通訳さんが話している間にも、ファンに向かって長い腕をぶんぶんと振るジュヒョク。「手の振り方も遠慮がちだった1回目と違う」というMCの指摘に「クロッチョ」(そうですね)と返すので、場内大爆笑。頭の回転が早く、ユーモアのセンスも抜群だ。

ここからはトークコーナー。まずは“初めて”にちなんだ話からスタート。「日本語の発音がいい」という話題からいきなり「生ビールひとつお願いします」という日本語を披露するジュヒョク。「ハイボール、ウーロンハイ、コークハイ」とさらに続けて笑いを取る。

次は初主演ドラマの話に。2015年に出演した「恋するジェネレーション」の初々しい写真が映し出されると客席からいっせいに「かわいい!」という声が上がる。モデルだったジュヒョクがオーディションを受けて獲得した役。撮影中の思い出を聞かれて苦笑いしながら「とても幸せで楽しかったです」と何度も繰り返す。

ここでMCから、初めての日本はミュージックビデオの撮影に来た沖縄だったことが明かされた。その爽やかな映像が流れると、フレッシュなジュヒョクの魅力に沸く客席。「実はこれが初めての海外でした。一人で飛行機に乗って乗り換えもできたんです」と胸を張ったところ、MCに「小学生ですか?」と突っ込まれて大爆笑。「今はもう、すごく大人です。とても男らしいです」とジュヒョク。

ちなみに韓国はこの日、朝から大雪が降って大変だったとのこと。「飛行機の出発が3時間遅れたので、少し寝て、起きて、もう日本に着いたのかと思ったら、まだ空港でした」とまたまた笑いを取る。コーナーの終わりには「愛してる」「かわい~い」とMCに教えてもらった日本語を、イントネーションも完璧に披露してみせた。
 

ナム・ジュヒョクが選ぶドラマ名場面は…?

次のトークテーマは「ジュヒョクが選ぶドラマ名場面」。「恋するジェネレーション」の病院で再会してハグするシーンがスクリーンに映し出されると、頭を下げて照れまくり。だがこの作品も、撮影中の記憶はあまりないようだ(笑) 「俳優には別の人生を演じる面白さがありますが、たまに役から抜け出せなくなることもあります」と語るジュヒョク。「そんなときはゲームをします。バトルグラウンド、僕はアジアで1500位です。準プロゲーマーレベルです。誇らしいです!」と自慢する姿が可愛らしい。

次のドラマは「麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~」。自分が愛する人の敵の息子だったことを知り、「ミアナダ(すまない)」の言葉とともに抱きしめるシーン。スクリーンではシリアスなシーンが映し出されているのに、その前で指ハートを作ってファンに愛想を振りまくジュヒョクに、場内は大爆笑。

しかもこの後、「恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~」の名場面紹介では、「この場面が大好き」というMCに「撮影中はすごく泣きましたが、記憶があまりない、台本通りにやりました」とジュヒョク。MCが涙ぐんでいることに気づいて「え、泣いているんですか?」とビックリ。「僕はすごく感動したのに、何の思い出もないんだな、と思って……」と言うMCに謝りながら、膝から崩れ落ちる姿が最高に面白かった。

次の名場面は「ハベクの新婦」の強烈すぎる階段キス。映像が出たとたんに場内は大騒ぎ。「僕もこのシーンが出てくるとは思わなかったです」と口を滑らしたジュヒョク。「えっ? このコーナーは“ジュヒョクが選ぶ名シーン”でしょう?」とMCに突っ込まれると、「僕は選んでません。ファンの皆さんを集めてこんなシーンを見せるなんてありえないでしょう。事務所を代表してお詫びします。スミマセン」と笑いをこらえながら言うのが、また場内の笑いを誘った。

ここでジュヒョクは一旦退場。スクリーンには日本での映像が映し出される。油そばを食べるジュヒョク。アイスクリームを食べるジュヒョク。花束を買うジュヒョク。中でも一番面白かったのは、苦手なお化け屋敷に行ったジュヒョク。怖さのあまりテンションがおかしくなって絶叫しまくり、スタッフの背中にしがみつき、なぜか「スミマセーン」と謝る姿が…面白すぎた!!

第2部は、カーディガンに着替えたジュヒョクが歌いながら再登場。曲は名曲「チェバル」。歌い終わると「頭のてっぺんから高い声を出したので頭が痛いです」と笑わせる。「カラオケでよく歌う曲です。前はそんなに歌に興味がなかったのですが、最近、すごく好きになりました。でも、歌手になる気はありません」と言ってMCに「そこまで聞いてません」と突っ込まれる。歌にはかなり自信がありそうだ。


ナム・ジュヒョクに即席インタビュー!「東京に来たらずっと…」

ここからは「即席インタビュー」コーナー。あらかじめファンクラブで募集した質問にジュヒョクが答える。

Q.一番大変だった撮影は?

「映画の『安市城』。7ヶ月間の撮影はすごく寒くて暑かったです。20キロくらいある鎧を身に着けたまま、1日中撮影したことも、1日中馬に乗っていることもありました」と語る。
「日頃、幼なじみからは『お前は楽して、たくさんお金をもらえてるんだろ』と言われていましたが、この映画を見た後は『本当に大変だったんだな』と言われて。『今更、気付いたのか!』と言いました(笑)」

Q.今までのドラマで甘すぎて言いづらかったセリフは?

例のごとく「覚えてないです」というジュヒョク。「ハベクの神婦」のメイキングを見たら、相当恥ずかしそうでした、とファンにも突っ込まれ、照れ笑い。

Q.モデルや俳優でなかったら、どんな職業についていましたか?

「子どもの頃は将来について考えたこともなかったです。16歳のときはバスケの選手になりたいと思っていました。勉強が苦手で、手術をしてバスケを断念したあと、偶然雑誌でモデルオーディションを見かけてモデルという職業に興味をもつようになりました。バスケばかりしていたので、中一で158㎝だった背が、中三で184㎝になりました」と振り返る。

ここで「僕もバスケをやっていて179㎝以上あるんですよ」というMC。「えーっ」という会場の声に、2人で並んでみせる場面も(笑) エアシュートを決めてみせるジュヒョクには拍手が送られた。

Q.ストレス解消法は?

「一つ目、ゲーム。二つ目、天井を見ながらボーッとすること。3つ目は散歩。東京に来たときはずっと歩いていました。1日に2万3000歩から3万歩も。映画で共演したチョ・インソン兄さんと、ドラマで共演したイム・ジュファン兄さんが歩くことが大好きなんです。そうやって1日、タクシーに一切乗らないで東京を歩いたのがすごくよかったです」

Q.Instagramでのジス君とのツーショット楽しみにしています。最近は何をしましたか?

「毎日連絡を取り合っています。さっきも電話がかかってきましたが、出ませんでした」とさらっと言って笑わせるジュヒョク。「実は僕たち幼稚園から一緒だったんですが、あとで写真を見て初めて気づいたんです」と言い、ファンが驚くと「嘘です(笑)」。その後、ジスからのビデオレターがスクリーンに映し出された。ジスとは本当に仲がいいことが伝わってきた。
 

大興奮の客席に降りてファンと直接交流

この後は客席に降りて直接質問を受けることに。大コーフンの客席。「後ろの席の方は見えにくかっただろうから」と言って、後方まで行く優しいジュヒョク。「韓国でオススメのお店を教えてください」という質問に「ジュヒョクさんの行くお店を教えてということですね」と補足するMC。ジュヒョクはベトナム料理店を教えてくれた。その後、ファンをハグしたので大きな悲鳴が上がる。次は「以前、ハワイで見かけたことがある」というファン。「あ、あのとき声をかけられた日本の方ですか?」とテンションが上がるジュヒョク。「初めて会った日本のファンの方だったんです!」結果、そうではなかったのだが(笑)、当時のハワイでの思い出を語ってくれた。

そして最後はファンと一緒に楽しもうということで〇×ゲームにトライ。料理することが好き=×。実はインドア派=〇。休みができたら一人旅がしたい=×。携帯がないと不安になる=〇。高い所が好き=×。実は筋トレは好きではない=×。食の好き嫌いがまったくない=×。日本で行きたいところは東京タワー=×。実は自分のことをSNSで検索している=〇。一番好きな色は青=×。寝るときは横を向く=〇。ここまで終わって残った10人がジュヒョクとじゃんけんをし、勝ち残った5人がステージの上に。

ここでサイン入りのキャップのプレゼントなどがあった。特に盛り上がったのは、ドラマの再現コーナー。「麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~」の、酔っぱらったIUが口にマショマロを入れられるシーン。「ハベクの新婦」で、手を差し伸べた後、恋人つなぎをするシーン。どちらも場内から「羨ましい~」と悲鳴が上がった。さらに、スマホにモーニングコールを録音したり、ツーショットを撮ったり。夢のような時間はどんどん過ぎていく。ここでファン全員へフォトタイムのプレゼント。「オッパー!」の声に応えて、ハートマークを作りながら、笑顔を振りまくジュヒョク。MCの「そろそろお別れの時間です」という言葉を受け「えーっ」という声が場内に響き渡った。

「今日はファンの皆さんと素敵な思い出を作ることができて本当に嬉しいです。ありがとうございました。韓国だけでなく、様々な国の皆さんが、いろいろな形で、僕に愛情を送ってくださっているのを感じています。これからも、もっと頑張って、いい作品、いい演技で皆さんの愛と声援にこたえていきたいと思います」と最後に挨拶したジュヒョク。「今、韓国で『まぶしくて』という新作ドラマの撮影中です。すごく感動的なドラマですので、たくさん期待してください」と付け加えた。

3月にはこのファンミーティングの追加公演として、大阪公演も決まっている。
最後は尾崎豊の「I LOVE YOU」を歌いあげたジュヒョク。2番はなんと日本語の歌詞に挑戦し、客席は大盛り上がり。日本語で聞くと、さらに歌がうまく聞こえるから不思議だ。「カムサハムニダ」「愛してる」と言うジュヒョクに、お返しの声援が飛ぶ。

「また早く皆さんに挨拶できるように、また日本に来たいと思います。こんなにたくさんの愛を本当にありがとうございます。これからもっと頑張りますね。皆さんの応援と愛に感謝しています」最後は「愛してる~」と歌うようにつぶやきながら、茶目っ気たっぷりにステージを去って行ったナム・ジュヒョク。記念すべきファーストファンミは大大成功だった。

取材:望月美寿

【公演概要】
「NAM JOO HYUK FAN MEETING 2018」
日時:2018年11月24日(土)
・1回目公演:開場14時30分 / 開演15時00分
・2回目公演:開場18時30分 / 開演19時00分
会場:東京都 AiiA 2.5 Theater Tokyo

■公演情報
「NAM JOO HYUK FAN MEETING 2019」
公演日時:2019年3月17日(日)
・1回目公演:開場 14:30 / 開演 15:00
・2回目公演:開場 18:30 / 開演 19:00
会場:大阪府 堂島リバーフオーラム(大阪府大阪市福島区福島1-1-17)

ナム・ジュヒョク オフィシャルファンサイト:https://joohyuk.jp

記者 : Kstyle編集部