放送終了「ハイクラス~私の1円の愛~」イ・ヨウォン×AFTERSCHOOL ユイ、最後まで輝いた“女の友情”

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=MBC「ハイクラス~私の1円の愛~」放送画面キャプチャー
視聴率は不振でも、イ・ヨウォンとAFTERSCHOOL ユイのケミ(相性) は輝いていた。

MBC「ハイクラス~私の1円の愛~」(演出:イジェドン、脚本:ハン・ジフン) は、放送前からイ・ヨウォンとユイの強力な友情を観覧ポイントに挙げていた。そして初回から最終回まで、ソ・イギョン(イ・ヨウォン) とイ・セジン(ユイ) の緊張感溢れる友情を描き出すのに成功した。

イギョンは、誰も手を出せない自分の王国を立てようとする巨大な野望を抱いた黄金の女王であり、貪欲に罪はないと信じている冷静と情熱の化身だった。セジンはイギョンのペルソナ、庶民のしがらみから免れたいという欲望の塊で、飛翔を夢見るセジンの前に運命を変えてくれるイギョンが登場した。セジンはイギョンのオーラに魅了され、欲望の炎の中へと飛び込んだ。

セジンはどんどんイギョンの姿に似ていき、イギョンと本格的に手を組みイギョンの指示に従い、ゴヌ(チン・グ) に意図的に接近し彼を誘惑した。しかし、自身の目標を達成しようといろんな場面を揺るがしブレーキのない疾走をするイギョンの姿に、内心葛藤をしながら混乱したりもした。

結局、イギョンに憧れながら尊敬の眼差しを送ってきたセジンは、180度変わった姿を見せ、イギョンに対立し緊張感を醸し出したりもした。セジンは、目標のために向こう見ずで競走馬のように前だけ見て走り、モンスターへと変わっていくイギョンの疾走を防ごうと努め、自分の努力でも変わらないイギョンの姿を見て他の道へ行くことに決めたりもした。

しかし、イギョンがずっと気になっていたセジンは、イギョンを助けるために戻ってきて、最終回の放送ではイギョンの“救援投手”として登場し視線を引いた。セジンはイギョンに「大統領も作って、この国で一番の大金持ちになるのが頂上ですか? 違うでしょう。そこまで行けばそれより高い階段があるはず。代表は頂上に一人でいることになるでしょう。その姿は素敵だけど悲しいです、私」と心から心配した。

イギョンは考えを変え日本に行くことにした。イギョンは、何故突然行くのかと尋ねるセジンに「ここで見るべきものは全て見てきた。戻ってやるべきこともいくつか思い出したし、最後まで登れる時に止まることができるのが本当の力よ」とし「待っているわ、あなたが立てる王国」と話すと、セジンは「時間はかかりませんよ」と答えた。

イ・ヨウォンとユイは、男女のカップルとも引けを取らないケミを見せつけ、受け身的に描かれやすかった女性キャラクターの発展の可能性を提示した。視聴率不振と多少共感が少なかったストーリーにも、「ハイクラス~私の1円の愛~」の視聴者を逃さなかったのはこの2人が披露する女の友情の力が大きかった。

記者 : イ・ウンジン、翻訳 : 前田康代