8月16日(火) よりCS衛星劇場で日本初放送される復讐ロマンス劇「グッバイ ミスターブラック」。“ブラック”こと、チャ・ジウォンを演じる主演のイ・ジヌクがドラマの魅力を語ってくれた。

―イ・ジヌクさんが演じる“チャ・ジウォン”はどんな人物ですか？

イ・ジヌク：チャ・ジウォンは、かなり自由奔放で真っ直ぐで善良な人物です。しかし、一番の親友に裏切られてしまい、持っていたものすべてを失ってしまうのです。家族や愛する女性、自分自身も失ってしまうことから、復讐の化身として生まれ変わり、復讐を開始するようになります。

―今作への出演を決めた理由は？

イ・ジヌク：今作は男性なら誰でも興味を持つような、愛と復讐について描かれた物語です。そしてドラマの登場人物すべてが主人公だと言っても過言ではないくらいの存在感を持っている設定にかなり惹かれましたね。複雑に絡み合う人間関係、もつれ合う感情がとても繊細に感じられたので、今作への出演を決めました。

―イ・ジヌクさんとチャ・ジウォンの似ている点＆異なる点は？

イ・ジヌク：似ている点ですか？ 似ている点は…基本的に善良なところですかね。私も“いい人”なので…(笑)。“イイヒト(日本語で)”合ってるでしょ？ それから異なる点は、チャ・ジウォンほどの能力は持ってないことです(笑)。彼は、どんなことでも完璧にこなしますし、できないことがない人物なんですよ。でも私は、そこまでのずば抜けて優れた能力は持っていないので、そこが異なる点ではないかなと思います。

―チャ・ジウォンを演じる上で、特別に準備したことは？

イ・ジヌク：大きな復讐心を抱く人って、周囲にはそんなにいないじゃないですか。ですので、裏切りにより生まれた怒りと復讐心とは、一体どんな感情なのか、とても悩みましたね。ドラマや映画を観たり、小説を読んだりして登場人物が経験する状況を思い描いたりして、感情面についてはかなり準備をしました。

―アクションシーンが多いですが、記憶に残るシーンまたは大変だったシーンは？

イ・ジヌク：う～ん…。タイで撮影を行ったアクションシーンは、迫力のあるものが多かったですね。爆破シーンを撮る時は、爆破する建物から脱出しなければいけなかったので、かなり危険だったんですよ。本当に、炎の中を通り抜けて脱出したんです。死ぬかと思いましたが…生きてます(笑)。というのは冗談で、危険なことは役者にはさせてくれないので爆破シーンは別撮りなんですよ。特にそのシーンは、ドラマの序盤だったので、ケガをしたりしたら大変なことになりますし。だから、そんなに危険な出来事はなかったです。そういったアクションは私がやりたいと言っても、撮影チーム側がやらせてくれないんですよ。なぜかと言うと、役者がケガをしてしまうとドラマ自体に影響が出てしまうので…。とは言うものの、タイでの撮影は、私もかなり危ないシーンをたくさん撮りました。追撃される中、建物から建物へと飛び移ったり、そこから飛び降りたり、道路に転がり、車の底につかまって逃げたりと…。そのアクションシーンは私が実際に演じたので、少し大変でしたね。

―ムン・チェウォンさんとの初共演はいかがでしたか？

イ・ジヌク：多くの方が共感されていると思われますが、本当に可愛いらしい方で…。ムン・チェウォンさんが作り出すスワンというキャラクターは、お転婆ですごく可愛らしく見えて、ドラマの序盤から、スワンという人物の良さを彼女は完璧に作り上げてきました。第一印象は…う～ん…。実は、お会いする前は“可愛い”というイメージはなかったんですよ。でも実際お会いすると性格が本当に可愛くて、純粋な子どものような行動をしていたり…。ですので、撮影前はたくさんお話しして仲良くなりましたし、演技の相性もいいので、楽しく撮影することができました。

―ムン・チェウォンさんが演じるキム・スワンとユ・イニョンさん演じるユン・マリ、2人の女性と恋愛模様が繰り広げられますが、ジヌクさんのタイプはどちらの女性ですか？

イ・ジヌク：どちらも私の理想とはかけ離れてますね(笑)。私は、平凡なタイプの女性が好きなので。2人ともはっきりとしたキャラクターがある人物じゃないですか。だから、2人を足して割ったら私の理想のタイプかな？

―共演者の皆さんとの面白かったエピソードはありますか？

イ・ジヌク：劇中のセリフは、一般的に使われるような言葉ではなく、時々、悲壮感のあるセリフをいう場面が出てくるのですが、そういった時でも笑ってしまう時があるんです。復讐心に燃える中で発するセリフやスワンに対して話す言葉は、男性よりも女性に聞かせたいセリフなので…。体がむず痒くなるような気恥ずかしい言葉なんですよ。笑う状況ではないのに、爆笑してしまう時がありました。

―プライベートでは旅行が好きだとお聞きしましたが、記憶に残っている場所はありますか？

イ・ジヌク：旅行ではないのですが「グッバイ ミスターブラック」でタイのクラビにある島にいったんですよ。ジウォンとスワンの家がある“ホン島”という場所なのですが、その島は本当に記憶に残っていますね。またいつか絶対行きたいなと思っています。

―今まで、数多くの作品に出演されてきましたが、イ・ジヌクさんご本人と一番似ている役柄や印象深い役柄は？

イ・ジヌク：「グッバイ ミスターブラック」のチャ・ジウォンが一番印象深く、私とも似ていると思います。

―今後挑戦したい役柄はありますか？

イ・ジヌク：う～ん…。動物の演技を一度やってみたいですね。私が、直接動物を演じることはできないですが…う～ん…言い表すのが難しいですね。例えるなら、マーロン・ブランドという役者さんがいらっしゃるのですが、その方がバッファローをモチーフとした演技をされていたんですよ。ですので、私もそういった動物をモチーフとした役柄に挑戦してみたいです。

―最後に「グッバイ ミスターブラック」をこれからご覧になる方に一言。

イ・ジヌク：とにかく素晴らしい作品です。皆さん、期待して観てくださいね。

■番組概要
CS衛星劇場
「グッバイ ミスターブラック」
8月16日(火) より日本初放送
毎週(火) 夜11：00～ (2話連続放送)
話数：全24話
※韓国未放送版を含む再編集版で放送。

■関連サイト
ホームページ：http://www.eigeki.com/special/hanryu_drama_sengen