「美男<イケメン>ですね」vs FNC…今もなお続く対立“6年経過するも行き違う主張”

OSEN |

写真=「美男<イケメン>ですね」公式サイト
ドラマ「美男<イケメン>ですね」の制作会社が、FNCエンターテインメント(以下、FNC)を相手にOST(劇中歌)収益の精算を求める訴訟で、裁判所から12億ウォンの精算を命じる判決が下された。しかし、FNCは納得がいかないという立場だ。12億ウォンの支払いに合意し、精算金全額を供託しているにも関わらず、制作会社がそれを受け入れてくれなかったという。合わせて、制作会社が一方的にFNCを不道徳なイメージに追い込んでいる事に対し、遺憾の意を示した。

まず「美男<イケメン>ですね」制作会社の主張はこうだ。当ドラマのOSTアルバムが数十億ウォン台の収益を出し、この収益の50%をFNCが制作会社に支払うことにしたという。しかし、FNCが収益金の精算を見送って4年が経ち、そこで訴訟を提起したというのが制作会社側の主張だ。

一方で、FNCの立場はまた違う。第一審の判決により遅滞なく精算金を供託したが、制作会社がそれを受け入れないまままるで精算自体をしてくれないかのような、不道徳なイメージに追い込んでいるという。現在ドラマの制作会社側は、16億ウォンの精算を求め訴訟を起こしている状況だ。

内訳は次の通りだ。そもそも、制作会社が2社だった。FNCは、最初から精算を見送ったわけではなく、共同制作会社の1社が同意なくアーティスト肖像権を使いMDを販売したため、やむを得ず精算を中断するしかなかった状況にあった。その後FNCと片方の制作会社がOST収益金の中で約12億ウォンを支払うことに合意したが、残りの片方の制作会社がこれを受け入れず訴訟につながり、12億ウォンの支払いを命じる判決が下された。相手方はこれに応じず、控訴している。

事件の概要のタイムラインは以下の通り。

1. 2009.09.14 ドラマ「美男<イケメン>ですね」OST契約の締結(収益の50%の精算義務有り)

2. 2010.03.~2010.07.まで精算を実施

3. 2010.08. ドラマ制作会社がFNC所属アーティスト(ジョン・ヨンファ、イ・ホンギ)の肖像を同意なく使用し、MD商品で収益を取得した事実を認知した後、精算中断

4. 2013.08. ドラマ制作会社(ボンファクトリー、MI)精算金請求提訴

5. 2014.03. 肖像権侵害に対しFNCが反訴を提起

6. 2016.01. 判決(原告一部勝訴)

7. 2016. 01. 精算金のすべての供託完了

8. 2016.03. ドラマ制作会社が控訴

両方の主張が激しく行き違い、法的攻防は今後も続く見込みだ。

2009年に韓国で放送された「美男<イケメン>ですね」は、台湾と日本でリメイクされ、FNC所属アーティストFTISLAND イ・ホンギ、CNBLUE ジョン・ヨンファが歌ったOSTは台湾・日本で22万枚以上売れ、数十億ウォン台の収益を上げた。

記者 : チョン・ジュンファ