暴力、詐欺、盗作…事件だらけの12月の韓国芸能界

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写真=OSEN DB
韓国の芸能界にはいわゆる“11月の怪談”と呼ばれるものがある。とりわけ11月に芸能界で飲酒運転、死亡、離婚などの事件事故が絶えなかったためである。しかし、今年はやや違う。多くの人が内心心配していた11月が無事終わって12月になると、待ってましたと言わんばかりに多くの論争が起きているのだ。

その中でも断然話題を集めているのは女優シン・ウンギョンに関する論争だ。元所属事務所に起こされた名誉毀損と2億ウォン(約2000万円)ほどの債務による民事・刑事訴訟をはじめとし、シン・ウンギョンが放送で公開した元恋人A氏との事業に関する金銭的な問題と、障害を抱えている息子に対する“嘘の母性愛”論争まで相次いで問題になっているのだ。

これに対して、シン・ウンギョンは8日MBC「リアルストーリーヌン(目)」で反論に出た。彼女は訴訟と債務に対する立場、そして“嘘の母性愛”論争に対する立場を明かし、元夫の債務の返済のため苦労した経験と息子を愛する母性について語ったが、人々の反応は冷たいものだった。

論争に対する答えというよりは、論争の焦点を外れた曖昧な表現や、感情に訴えたり、自身の“パニック障害”の症状を際立たせるような発言は、人々が期待していた回答とは程遠いものだったためだ。特に、シン・ウンギョンが2010年あるデパートのアパレルショップで1億1300万ウォン(約1130万円)の洋服をお金を支払わないまま持って帰ったと主張する従業員の証言が明らかになり、かえって論争は激化した。

また、シン・ウンギョンの釈明を見るに見かねたRUNエンターテインメントが10日、緊急記者会見を開き、シン・ウンギョンに対する主張関連の資料を提出すると共に、「家庭内のことについては話したくない。シン・ウンギョンが述べた最低生活費と元夫の債務を負わされたというのはすべて嘘だ」と主張した。毎日のように新しく浮上している論争の真実は何か、未だ不明な状態だ。

ファン・スンオンも所属事務所と対立している。tvN「ゴハン行こうよ2」でスターになった彼女はtvN「カフェ・アントワーヌの秘密」に加わって成功のキャリアを積んでいくはずだった。しかし、彼女は突然所属事務所Urban works Entの不当な待遇を主張して専属契約紛争を始めた。

しかし、Urban Works Ent側は「ファン・スンオンが広告契約及び撮影への出演拒否、無断スケジュール、頻繁なスタッフの交替、マネージャーに対する人格冒涜など常識に反する行動を続けた」とし、彼女の常識外の行動を指摘して、韓国芸能マネジメント協会の意向に従う立場を表明した。泥沼の戦いになってしまった今回の論争が、これから光を当てられるだけのようにみえたファン・スンオンの芸能活動にどんな影響を与えるか、多くの人の注目が集まっている。

悪夢のような日々を送っているスターは二人だけではない。キム・チャンリョルは現在、自身が育てたWonder Boyzの元メンバーOwolと専属契約をめぐる対立を始め、暴行の疑いが持たれている。また、盗作論争3ヶ月で公の場に出たユン・ウネは深々と頭を下げて謝罪したにもかかわらず、冷たい世論のバッシングを受けた。そして芸能界の“4天王”と呼ばれて活躍したチョン・ヒョンドンは健康上の理由で出演していたすべての番組から一時的に降板を宣言して人々にショックを与えた。

自身だけの才能で笑いと感動を与えたスターたちの華やかな姿の裏に隠されていた論争が明るみに出て、人々を驚かせている。一日も早くすべての真実が解明され、すべての人が満足できる1年を終えることを願いたい。

記者 : チョン・ソヨン