【アイドルユニット大百科辞典 Vol.4】新しいコンセプトの誕生

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アイドルグループの活動領域はますます広くなっている。ドラマ、バラエティなどの他の分野での活躍だけではなく、ユニットやソロとしてまた違う変身も見せている。その中でもユニットはグループ活動とはまた違う魅力を持つ領域だ。アイドルのユニットは同じグループのメンバー同士または別のグループとのコラボレーションを通じて新たなコンセプトを開拓したり、ミュージシャンとしての才能が現れたりする。今やユニットはアイドルの通過儀礼になるほど一般的になった。本格的にユニットの歴史を開いたSUPER JUNIOR-K.R.Y.をはじめとする現在まで活動中のアイドルユニットを分類してまとめてみた。


【分類基準】

ミュージシャン:ユニットを通じて自作曲を発表してミュージシャンとしての才能を表したり、グループ活動では見られなかった歌唱力などの実力を証明する場合。

コンセプト:はっきりとしたコンセプトでグループで活動した時と違うアイデンティティを確立した場合。

希少性:予想しなかった組み合わせで新鮮さを与えたり、強いインパクトを与えたが、活動が少なくて希少性がある場合。

予測可能:ボーカルとラッパーの組み合わせなどコラボレーションでよく見るタイプのユニットだったり、グループの中での役割でユニット活動の可能性が十分に明らかになる場合。


新しいコンセプトの誕生

一度は見てみたいと思うメンバーで構成されたユニット。メンバーたちの能力と個性に合わせたコンセプトで、本来のグループ活動とはまた違う魅力を発揮したユニット(カ、ナ、ダ順)

“CRAYON POPユニット”イチゴミルク

2014年に結成されたCRAYON POPのチョアとウェイのユニット。「パパパ」でコンセプトドル(コンセプト+アイドル) の代名詞となったCRAYON POPは、双子のメンバーが力を合わせてイチゴミルク(STRAWBERRY Milk) という独特なコンセプトを披露するユニットを作った。タイトル曲「OK」は可愛い恋愛を描いた歌だが、2人はミュージックビデオから衣装までイチゴミルクのコンセプトに合わせて表現し、CRAYON POPのユニークなイメージを確実に見せてくれた。


RAINBOW BLAXX

2014年、RAINBOWのメンバージェギョン、ウリ、スンア、ヒョニョンで結成されたユニット。チームの知名度1位、メインボーカル、メインラッパー、ビジュアル1位のメンバーが力を合わせた。2014年の上半期はGirl's Day、AOA、STELLARなどセクシーなガールズグループの競争が繰り広げられた。RAINBOW BLAXXは従来のRAINBOWの多彩なカラーではなく、セクシーさを強調したコンセプトで強烈な印象を残した。作曲家ユン・サンが作曲したタイトル曲「ChaCha」は、「ありますか、ありませんか」など敬語の歌詞と感覚的なメロディー、セクシーなパフォーマンスで話題を集めた。RAINBOW BLAXXは音楽番組1位候補に挙がるなど、所期の成果を収めた。


RAINBOW Pixie

2012年に結成されたヒョニョン、スンア、ジスクのユニット。デビュー曲は「Hoi Hoi」で、注文をかける妖精の可愛いパフォーマンスを盛り込んだ。AFTERSCHOOLのユニットであるORANGE CARAMELから大きな影響を受けたものとみられるが、独特なコンセプトの後発ランナーは大きな成果を収めることが難しかった。


Apink BnN

2014年に結成されたApinkのユン・ボミとキム・ナムジュのユニット。厳密に言うと、正式発表されたユニットではなく、勇敢な兄弟の10周年記念新曲「My Darling」のために結成されたプロジェクトユニットだ。Apink BnNは音源発表以外、どんな活動も展開しなかった。だが、メインボーカルのチョン・ウンジの歌唱力が広く知られたことに比べ、ボーカルラインのユン・ボミ、キム・ナムジュの実力はあまり知られていないという点で、今後も十分な可能性があるユニットだ。


ORANGE CARAMEL

2010年に結成されたAFTERSCHOOLのユニットでレイナ、ナナ、リジの3人で構成されたユニット。入学、卒業システムを適用するAFTERSCHOOLにとって最も大きな課題は新入生を知らせることだった。そして、ユニットはこの問題を解決する最も良い方法で、当時、AFTERSCHOOLの末っ子ラインだったレイナ、ナナ、リジのユニット結成は自然なことだった。彼女たちは従来のAFTERSCHOOLの“気の強いお姉さん”の感じから抜け出し、華やかで可愛い漫画の主人公コンセプトで登場した。1stミニアルバムのタイトル曲「魔法少女」を皮切りに、「アイン♡」「上海ロマンス」「CATALLENA」「私のようにしてみて」に至るまで、彼女たちは常にユニークなコンセプトを維持してアイドルユニット界の新たな地平を切り開いた。


INFINITE F

2014年に正式に結成されたINFINITEのソンヨル、エル、ソンジョンのユニット。ソンギュのソロ活動、ドンウとホヤのINFINITE H、ウヒョンのToheartに続くINFINITEのユニット活動だ。これまで旺盛なユニット活動を繰り広げてきたINFINITEの歩みとグループのボーカルという共通された役割を担当している3人の存在を考えると、INFINITE Fは予想可能な組み合わせと言える。INFINITE Fは、デビューシングル「青」で清涼感、清らかさをたっぷり盛り込んだ青春コンセプトを披露した。2週間の短い活動だったが、青春ドラマの男子主人公を連想させる姿が存在感を残した。


ZE:A FIVE

2013年に結成されたZE:Aのシワン、ケビン、ミヌ、ドンジュン、ヒョンシクの5人組ユニット。デビュー曲「別れた日」はZE:Aのヒット曲「後遺症」を連想させる曲で、衣装、コンセプト、歌、ミュージックビデオまで爽やかで明るい雰囲気を醸し出す。バラエティ番組「本物の男」とドラマ「ミセン」に出演する前の初々しいヒョンシクとシワンの姿を発見できて、ケビン、ミヌ、ドンジュンの新しい魅力も盛り込んだ。日本でもアルバム「The classic」をリリースして活動を繰り広げた。魅力的なメンバー構成だが、ミヌの入隊によって今後は見られる可能性が薄い。

記者 : パク・スジョン、オ・セリム(インターン)、ウン・ジヨン(インターン)、編集 : ハン・ヘリ、写真 : Pledis、Woolimエンターテインメント、DSPメディア、スター帝国、翻訳 : ナ・ウンジョン