浜崎あゆみ、EXOら13組が登場!「a-nation stadium fes.」東京公演最終日に5万人が熱狂
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「a-nation stadium fes.」(東京・味の素スタジアム)2日目。この日はヘッドライナーの浜崎あゆみをはじめ、TRF、EXO、AAAなど、オープニングアクト含め13組のアーティストが出演。5万人の観客の前で、2015年のa-nationのファイナルにふさわしい豪華なパフォーマンスが繰り広げられた。
オープニングはアイドルグループのCheeky Parade、GEM、スイーツをテーマにした楽曲で人気の小林豊、本格的なダンス&ボーカルで知名度を上げている安良波明里、シングル「fire!」でデビュー、急激に注目度を上げている女子3人+男子2人のダンス&ボーカルグループlol(エルオーエル)らが質の高いパフォーマンスを見せたあと、本編がスタートした。
トップを飾ったのは、E-girls。小雨が降る中、2台のフロートに乗って登場したメンバーは観客に笑顔で手を振りながら「Anniversary!!」を披露、瞬く間にスタジアムをひとつにする。さらに「Follow Me」「ごめんなさいのKissing You」へ。イントロが響いた瞬間に大きな歓声が起こり、大合唱へつながっていく。「今日はちょっと天気が悪いですが、みなさん元気ですか!?」(Ami)というMCのあとは9/30リリースの新曲「Dance Dance Dance」。ファンキーかつポップなサウンド、ムーンウォークを交えたパフォーマンスからは、E-girlsの新たな魅力がまっすぐに伝わってきた。また、ヒップホップテイストの「Holiday」(Happiness)、切ないメロディを軸にしたミディアムチューン「Blue Sky Blue」(Flower)、高い歌唱力が堪能できるソロデビュー曲「ドレスを脱いだシンデレラ」(Ami)、ラテン系の華やかなビートが楽しい「PEACE SUNSHINE」(Dream)など、各ユニット/ソロによる個性的なステージも。E-girlsのカラフルな表情が感じられるアクトだった。
ド派手なEDMビートとともに登場したソナーポケットは、「365日のラブストーリー。」からスタート。「スタンドもアリーナもひとつになって、今日一番の盛り上がりにしてくれ!」(eyeron)というMCとともにeyeron、ko-daiが広いステージの両端にダッシュし、観客と積極的にコミュニケーションを取る。さらに「月火水木金土日。~君に贈る歌~」では4つ打ちのビートに合わせて手拍子が起こり、ko-daiとeyeronがステージの真ん中でハグ。続いて「今から20分だけ僕らに心を預けてください!」(ko-dai)という言葉を挟み、振付けの練習をしてアッパーチューン「ソナポケ☆DISCO」。初めてソナポケのライブを見るオーディエンスを含め、会場の一体感をしっかりと生み出すステージングだ。ラストは「今以上に相手のことを思いやって、大切にしてほしいなと思って書いた曲です」(ko-dai)という言葉に導かれた最新曲「Good bye 大切な人。」。別れた恋人に対する“幸せになってほしい”という思いを描いたこの曲で、スタジアムは大きな感動で包まれた。
シューティングアクトのDa-iCEがエレクトロ・ビートに乗ってキレのあるダンス&ボーカルをアピールした後は、通算4回目の「a-nation stadium fes.」出演となるAcid Black Cherry。1曲目は耽美なロックバラード「イエス」。憂いを帯びたメロディとともに「雨にうたれ 君を探して 叫んでいた」というフレーズが響くと、雨が降り続けるスタジアムの光景と重なり、大きな歓声が起こる。高速のヘビィロックチューン「罪と罰~神様のアリバイ~」ではyasuが花道の先まで進み、雨の中で熱唱。セクシーなアクションもめちゃくちゃカッコいい。「濡れてる?」「音楽は聴いてもいいし、観てもいいけど、感じれば体が勝手に動くものなので……下ネタみたいだけど、半分下ネタです(笑)」というMCのあとは、さらに高揚感の強いナンバーが続く。「SPELL MAGIC」ではTEAM ABCと呼ばれるファンが激しくヘッドバンギング。ラストは「TEAM ABCもそうでないヤツらも好きに感じて暴れちゃってください!」という煽りに導かれた「エストエム」。9月から始まるアリーナツアーへの期待がさらに高まる、大迫力のライブだった。
キュート&フレッシュなSUPER☆GiRLSのステージの後は、デビュー10周年のアニバーサリーイヤーのAAAのパフォーマンスへ。今年4月に初めてのアジアツアーを成功させ、現在、全国アリーナツアーを開催中の7人はキレのあるステージを展開。まずは最新曲「LOVER」でラテンとEDMを融合させたサウンドとともにシックなボーカルを聴かせる。さらにバウンシーなトラックが印象的な「I'll be there」へ。大人っぽい雰囲気を漂わせるダンス・パフォーマンスからは、このグループの進化がはっきりと伝わってきた。
「雨だけど、逆に騒ぎたい人にはもってこいなんじゃないの?」(日高光啓)「夏の締めくくりということで、最高の時間にしていきたいと思います!」(浦田直也)というMCを挟み、ノスタルジックな手触りのラブソング「恋音と雨空」。そして観客が楽しそうにタオルを回し、メンバーが自由にステージを動いた「ハリケーン・リリ、ボストン・マリ」で一気に興奮度がアップ。幅広いテイストの楽曲をバランスよくちりばめた、魅力あふれるライブだった。
日が暮れて、観客に配られた“光るウチワ”の青い光がスタジアムを包む中、熱狂的な歓声を受けてEXOが登場。メンバー全員で樹木をイメージさせるポーズを決め、オープニングナンバーの「Wolf」へ。ドープなヒップホップ・トラックにのせて、メロディックなラップとシンクロ率の高いダンスを披露、ステージ前方に立ち上がる炎とともにスタジアムの熱気をさらに上げていく。KAIのストーリー性のあるソロダンスを挟み、廃墟の映像ととともにダークかつシリアスなヒップホップ・チューン「Overdoes」。コアな音楽性と華やかなエンターテインメント性のバランスも素晴らしい。「今、本当にワクワクしています。みんな、最高にキレイです!」(KAI)という挨拶のあとは、EXOのテーマソングとも言える「XOXO」、ギターサウンドを活かしたポップチューン「3.6.5」などでフレンドリーな笑顔を見せる。日本でのシングル・リリースも決定し、10月から11月にかけて東京ドーム3days、京セラドーム大阪3days、マリンメッセ福岡2daysを含むツアーを敢行。“未知の世界から来た新たスター”と称されるEXOは、ここ日本でも本格的なブレイクの時期を迎えることになりそうだ。
過去14回すべてのa-nationに出演しているTRFは貫録に満ちたステージングを見せた。
真紅のドレスに身を包んだYU-KIのダイナミックなボーカルが響いた「BRAVE STORY」からスタート。上半身ハダカのSAMを中心にした、野性味あふれるダンス・パフォーマンスも楽曲の世界観をしっかりと引き立てている。「東京、ファイナル! 雨の中、待っててくれて、どうもありがとう! みんなの声を聞かせてくれるかな!?」(YU-KI)というMCにリードされた「BOY MEETS GIRL」では当然のように大合唱が起こる。ETSU、CHIHARUのステップもキレキレ。平均年齢約50歳にして、この現役感は本当にすごい。DJ KOOのラップから始まる「EZ DO DANCE」ではオープニングアクトに出演したアクトダンサーたちも登場し、瑞々しいダンスを楽しそうに披露。1993年のヒットチューンが次の世代のダンサーたちによって表現されるこのシーンは、何度見ても感動してしまう。ラストは「survival dAnce」。サビに入った瞬間に美しい花火が打ち上げられ、スタジアム全体から「うわー!」「きれい!」という声が上がる。観客が気持ちよさそうに体を揺らし、2015年の「a-nation stadium fes.」はついにクライマックスへ――。
今年の「a-nation stadium fes.」の大トリはもちろん、浜崎あゆみ。
演劇的な構成、男性ダンサーとのセクシーな絡み、本格的なイリュージョンを取り入れた「Wake me up」でライブはスタート。さらに最新鋭のダンストラックを取り入れた「Movin' on without you」(宇多田ヒカル)を歌い上げ、“2015年の浜崎あゆみ”をダイレクトに体現する。ここで小室哲哉、浦田直也(AAA)が登場し、「DEPARTURES」(globe)へ。ロマンティックなイントロのフレーズ、祈りにも似た美しいメロディライン、そして、エッジの効いたラップ。小室、浜崎、浦田のコラボレーションが実現したこの曲は間違いなく、今年のa-nationの大きなハイライトだった。小室のドラマティックなピアノソロを挟み、純白のドレスに着替えた浜崎は、自らのキャリアを象徴するヒットチューンを次々と放つ。“どんなに悲しくても、めぐる季節の中で、いつか笑える日が来る”というメッセージが胸を打つ「SEASONS」、「人はどうして想いのままに生きられないの」という哀切なバラードナンバー「HANABI」。ひとつひとつの言葉を手渡すような浜崎のボーカルも強く心に残った。また、8/5にリリースされたニューアルバム『sixxxxxx』収録曲「Summer diary」も。「この夏のことを忘れないよずっと」というフレーズは、夏の終わりのa-nationによく似合う。気が付けば、すっかり雨も上がっていた。
ダンサーたちのアクロバティックなダンスの間にキュートな浴衣姿になった浜崎は、フロートに乗ってスタジアムを1周。タオルを回しながら、とびきりの笑顔を見せる浜崎。その姿からは、この大きなイベントを心から楽しんでいることが伝わってくる。さらにスポーティなスタイルに着替え、めくるめく展開にオーディエンスのテンションも一気に頂点へ向かう。
ライブ後半にも大きなサプライズが用意されていた。再び小室、浦田が姿を見せて「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント」(H Jungle with t)を披露。進化したジャングルビートとポジティブなメッセージがスタジアム全体に広がり、大きな歌声が響き渡る。そして「2015年a-nation、最後の曲になります!」というシャウトにリードされた「July 1st」。「明日晴れたら 君に会いに行こう」という大合唱、ゴージャズに打ち上げられた花火とともにエンディングを迎えた。
今年の「a-nation stadium fes.」は大阪・東京4日間で21万人の来場者数を記録した。例年以上にバラエティに富んだアーティストが出演し、質の高いステージが繰り広げられた2015年のa-nation。それはまさに現在の日本のエンターメント・シーンの充実ぶりを示していたと思う。
■関連サイト
・「a-nation」オフィシャルサイト
オープニングはアイドルグループのCheeky Parade、GEM、スイーツをテーマにした楽曲で人気の小林豊、本格的なダンス&ボーカルで知名度を上げている安良波明里、シングル「fire!」でデビュー、急激に注目度を上げている女子3人+男子2人のダンス&ボーカルグループlol(エルオーエル)らが質の高いパフォーマンスを見せたあと、本編がスタートした。
トップを飾ったのは、E-girls。小雨が降る中、2台のフロートに乗って登場したメンバーは観客に笑顔で手を振りながら「Anniversary!!」を披露、瞬く間にスタジアムをひとつにする。さらに「Follow Me」「ごめんなさいのKissing You」へ。イントロが響いた瞬間に大きな歓声が起こり、大合唱へつながっていく。「今日はちょっと天気が悪いですが、みなさん元気ですか!?」(Ami)というMCのあとは9/30リリースの新曲「Dance Dance Dance」。ファンキーかつポップなサウンド、ムーンウォークを交えたパフォーマンスからは、E-girlsの新たな魅力がまっすぐに伝わってきた。また、ヒップホップテイストの「Holiday」(Happiness)、切ないメロディを軸にしたミディアムチューン「Blue Sky Blue」(Flower)、高い歌唱力が堪能できるソロデビュー曲「ドレスを脱いだシンデレラ」(Ami)、ラテン系の華やかなビートが楽しい「PEACE SUNSHINE」(Dream)など、各ユニット/ソロによる個性的なステージも。E-girlsのカラフルな表情が感じられるアクトだった。
ド派手なEDMビートとともに登場したソナーポケットは、「365日のラブストーリー。」からスタート。「スタンドもアリーナもひとつになって、今日一番の盛り上がりにしてくれ!」(eyeron)というMCとともにeyeron、ko-daiが広いステージの両端にダッシュし、観客と積極的にコミュニケーションを取る。さらに「月火水木金土日。~君に贈る歌~」では4つ打ちのビートに合わせて手拍子が起こり、ko-daiとeyeronがステージの真ん中でハグ。続いて「今から20分だけ僕らに心を預けてください!」(ko-dai)という言葉を挟み、振付けの練習をしてアッパーチューン「ソナポケ☆DISCO」。初めてソナポケのライブを見るオーディエンスを含め、会場の一体感をしっかりと生み出すステージングだ。ラストは「今以上に相手のことを思いやって、大切にしてほしいなと思って書いた曲です」(ko-dai)という言葉に導かれた最新曲「Good bye 大切な人。」。別れた恋人に対する“幸せになってほしい”という思いを描いたこの曲で、スタジアムは大きな感動で包まれた。
シューティングアクトのDa-iCEがエレクトロ・ビートに乗ってキレのあるダンス&ボーカルをアピールした後は、通算4回目の「a-nation stadium fes.」出演となるAcid Black Cherry。1曲目は耽美なロックバラード「イエス」。憂いを帯びたメロディとともに「雨にうたれ 君を探して 叫んでいた」というフレーズが響くと、雨が降り続けるスタジアムの光景と重なり、大きな歓声が起こる。高速のヘビィロックチューン「罪と罰~神様のアリバイ~」ではyasuが花道の先まで進み、雨の中で熱唱。セクシーなアクションもめちゃくちゃカッコいい。「濡れてる?」「音楽は聴いてもいいし、観てもいいけど、感じれば体が勝手に動くものなので……下ネタみたいだけど、半分下ネタです(笑)」というMCのあとは、さらに高揚感の強いナンバーが続く。「SPELL MAGIC」ではTEAM ABCと呼ばれるファンが激しくヘッドバンギング。ラストは「TEAM ABCもそうでないヤツらも好きに感じて暴れちゃってください!」という煽りに導かれた「エストエム」。9月から始まるアリーナツアーへの期待がさらに高まる、大迫力のライブだった。
キュート&フレッシュなSUPER☆GiRLSのステージの後は、デビュー10周年のアニバーサリーイヤーのAAAのパフォーマンスへ。今年4月に初めてのアジアツアーを成功させ、現在、全国アリーナツアーを開催中の7人はキレのあるステージを展開。まずは最新曲「LOVER」でラテンとEDMを融合させたサウンドとともにシックなボーカルを聴かせる。さらにバウンシーなトラックが印象的な「I'll be there」へ。大人っぽい雰囲気を漂わせるダンス・パフォーマンスからは、このグループの進化がはっきりと伝わってきた。
「雨だけど、逆に騒ぎたい人にはもってこいなんじゃないの?」(日高光啓)「夏の締めくくりということで、最高の時間にしていきたいと思います!」(浦田直也)というMCを挟み、ノスタルジックな手触りのラブソング「恋音と雨空」。そして観客が楽しそうにタオルを回し、メンバーが自由にステージを動いた「ハリケーン・リリ、ボストン・マリ」で一気に興奮度がアップ。幅広いテイストの楽曲をバランスよくちりばめた、魅力あふれるライブだった。
日が暮れて、観客に配られた“光るウチワ”の青い光がスタジアムを包む中、熱狂的な歓声を受けてEXOが登場。メンバー全員で樹木をイメージさせるポーズを決め、オープニングナンバーの「Wolf」へ。ドープなヒップホップ・トラックにのせて、メロディックなラップとシンクロ率の高いダンスを披露、ステージ前方に立ち上がる炎とともにスタジアムの熱気をさらに上げていく。KAIのストーリー性のあるソロダンスを挟み、廃墟の映像ととともにダークかつシリアスなヒップホップ・チューン「Overdoes」。コアな音楽性と華やかなエンターテインメント性のバランスも素晴らしい。「今、本当にワクワクしています。みんな、最高にキレイです!」(KAI)という挨拶のあとは、EXOのテーマソングとも言える「XOXO」、ギターサウンドを活かしたポップチューン「3.6.5」などでフレンドリーな笑顔を見せる。日本でのシングル・リリースも決定し、10月から11月にかけて東京ドーム3days、京セラドーム大阪3days、マリンメッセ福岡2daysを含むツアーを敢行。“未知の世界から来た新たスター”と称されるEXOは、ここ日本でも本格的なブレイクの時期を迎えることになりそうだ。
過去14回すべてのa-nationに出演しているTRFは貫録に満ちたステージングを見せた。
真紅のドレスに身を包んだYU-KIのダイナミックなボーカルが響いた「BRAVE STORY」からスタート。上半身ハダカのSAMを中心にした、野性味あふれるダンス・パフォーマンスも楽曲の世界観をしっかりと引き立てている。「東京、ファイナル! 雨の中、待っててくれて、どうもありがとう! みんなの声を聞かせてくれるかな!?」(YU-KI)というMCにリードされた「BOY MEETS GIRL」では当然のように大合唱が起こる。ETSU、CHIHARUのステップもキレキレ。平均年齢約50歳にして、この現役感は本当にすごい。DJ KOOのラップから始まる「EZ DO DANCE」ではオープニングアクトに出演したアクトダンサーたちも登場し、瑞々しいダンスを楽しそうに披露。1993年のヒットチューンが次の世代のダンサーたちによって表現されるこのシーンは、何度見ても感動してしまう。ラストは「survival dAnce」。サビに入った瞬間に美しい花火が打ち上げられ、スタジアム全体から「うわー!」「きれい!」という声が上がる。観客が気持ちよさそうに体を揺らし、2015年の「a-nation stadium fes.」はついにクライマックスへ――。
今年の「a-nation stadium fes.」の大トリはもちろん、浜崎あゆみ。
演劇的な構成、男性ダンサーとのセクシーな絡み、本格的なイリュージョンを取り入れた「Wake me up」でライブはスタート。さらに最新鋭のダンストラックを取り入れた「Movin' on without you」(宇多田ヒカル)を歌い上げ、“2015年の浜崎あゆみ”をダイレクトに体現する。ここで小室哲哉、浦田直也(AAA)が登場し、「DEPARTURES」(globe)へ。ロマンティックなイントロのフレーズ、祈りにも似た美しいメロディライン、そして、エッジの効いたラップ。小室、浜崎、浦田のコラボレーションが実現したこの曲は間違いなく、今年のa-nationの大きなハイライトだった。小室のドラマティックなピアノソロを挟み、純白のドレスに着替えた浜崎は、自らのキャリアを象徴するヒットチューンを次々と放つ。“どんなに悲しくても、めぐる季節の中で、いつか笑える日が来る”というメッセージが胸を打つ「SEASONS」、「人はどうして想いのままに生きられないの」という哀切なバラードナンバー「HANABI」。ひとつひとつの言葉を手渡すような浜崎のボーカルも強く心に残った。また、8/5にリリースされたニューアルバム『sixxxxxx』収録曲「Summer diary」も。「この夏のことを忘れないよずっと」というフレーズは、夏の終わりのa-nationによく似合う。気が付けば、すっかり雨も上がっていた。
ダンサーたちのアクロバティックなダンスの間にキュートな浴衣姿になった浜崎は、フロートに乗ってスタジアムを1周。タオルを回しながら、とびきりの笑顔を見せる浜崎。その姿からは、この大きなイベントを心から楽しんでいることが伝わってくる。さらにスポーティなスタイルに着替え、めくるめく展開にオーディエンスのテンションも一気に頂点へ向かう。
ライブ後半にも大きなサプライズが用意されていた。再び小室、浦田が姿を見せて「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント」(H Jungle with t)を披露。進化したジャングルビートとポジティブなメッセージがスタジアム全体に広がり、大きな歌声が響き渡る。そして「2015年a-nation、最後の曲になります!」というシャウトにリードされた「July 1st」。「明日晴れたら 君に会いに行こう」という大合唱、ゴージャズに打ち上げられた花火とともにエンディングを迎えた。
今年の「a-nation stadium fes.」は大阪・東京4日間で21万人の来場者数を記録した。例年以上にバラエティに富んだアーティストが出演し、質の高いステージが繰り広げられた2015年のa-nation。それはまさに現在の日本のエンターメント・シーンの充実ぶりを示していたと思う。
■関連サイト
・「a-nation」オフィシャルサイト
記者 : Kstyle編集部