“3人組ガールズグループ”プンデンイ、脳内麻薬のように危険で愉快な彼女たちの魅力

10asia |

名前から独特な3人、プンデンイ(コガネムシ)が帰ってきた。2013年の夏、「アルタン(たらこが入った辛い鍋)」という独特のタイトルと方言が入った絶妙な魅力で、彼女たちらしいカラーを表わしたプンデンイが今回は「白菜ポッサム(Baechu Bossam)」でカムバックした。

歌から感じられるエンドルフィン(脳内麻薬)のように、メンバー3人は愉快で爽やかだった。以前から知り合いの地元の友達のように気楽で率直なインタビューの間、ずっと笑いの花を咲かした。大胆な魅力が際立つ3人、彼女たちは今回どんな話を聞かせてくれるのだろう。

―ニューアルバムについて紹介してほしい。

BLUE:この前発表した「アルタン」と共にタイトル曲「白菜ポッサム」などが収録された。「白菜ポッサム」は楽しいヒップホップ曲で身体と心が健康でこそ、正しい行動をすることができるという歌詞を盛り込んでいる。

―独特なタイトルだ。どのようなきっかけで名前をつけたのか。

BLUE:代表が親しみやすい名前を勧めてくださった。偶然、外国の曲を聞いていた時、外国語の歌詞が“白菜ポッサム”に聞えたとおっしゃった(笑) 一応タイトルから先に作っておいた。

―受け入れるのはそれほど簡単ではなかったと思うが、初めて聞いた時の反応は?

BLUE:前にも「アルタン」と「ソムサタン(綿菓子)」で活動したが、「白菜ポッサム」という新曲の名前を聞いて斬新だと思った。最初は不思議だったけど、デビュー曲から続けて食べ物の名前がタイトル曲になって期待も高まりそうだし、慣れてきた。

―「アルタン」と「白菜ポッサム」、音楽的に違いがあるとしたら。

BLUE:「アルタン」はRED姉さんの経験談から作られたとしたら、「白菜ポッサム」はより多くの女性に共通する内容が盛り込まれている。

YELLOW:私は今回の曲で初めてラップをした。試行錯誤をして、呼吸困難も経験したが面白かった。

RED:多分、あのパートはYELLOWにしか歌えないだろう。

―「白菜ポッサム」のステージでの鑑賞ポイントはあるのか。何だか独特な振り付けがありそうだが。

BLUE:ある!別名“サムサム・チュム(踊り)”。まるでサム(野菜で焼肉やご飯などを包んで食べるもの)を包むような振り付けだ。多分一度見たら、記憶に残るだろう。

YELLOW:今出演している国防TV「ウラチャチャ 二等兵」で一度見せたことがあるが、皆が一緒に踊ってくれたので驚いた。

―ミュージックビデオでずっと走りっぱなしだったが、何か特別なエピソードは?

BLUE:ミュージックビデオを撮影しながらずっと走りっぱなしだった。3日間撮影して、全国各地を走り回った。

―3日間も走ったとは…大変だったようだ。体力の消耗も激しかったと思うが、誰が一番体力があるのか?

YELLOW:私だ(笑) ミュージックビデオの撮影の時も、私が先頭で走った。(一同:そうだね。YELLOWの体力が一番だね) 不思議にも疲れが顔に出ない。メイクも落ちなかったので良かった。

―残念な点はなかったのか。

RED:残念な点もあったが、完成したものを見たらすごく面白かったし、努力した分だけ結果が出たので満足している。

BLUE:私は少し物足りなさが残っている。ずっと走り続けたので、映画のようにもっと長かったら良かったなと…(笑) 遠くまで来てくださったファンの皆さんにも感謝している。

―ミュージックビデオの撮影現場にまでファンが来てくれたのか。

RED:会社員なのに、会社を休んで遠くまで来てくださって感謝している。年上の男性ファンも多く、年齢層のほとんどが20~30代だった。

―YELLOWは映画「私の愛、私の花嫁」にも出演して、俳優チョ・ジョンソクと共演した。

YELLOW:映画の撮影は本当に楽しかった。チョ・ジョンソク先輩が先に話しかけてくれたり、撮影現場の雰囲気も良く、スタッフの方々も優しくしてくださり感謝している。監督もたくさん褒めてくださり、幸せな思い出がたくさんできた。あ、でも少し残念なこともあった。映画でチョン・ムソン先輩とチョ・ジョンソク先輩と親しくなるシーンがあったが、その前の部分が編集されて、突然チョン・ムソン先輩が亡くなるシーンで泣く姿だけが映り、ストーリーがつながらなかったことが残念だった。

―それなりの露出シーンもあった。

YELLOW:あ!本来の役の名前がジエだったけど、みんなから胸元がセクシーな女の子と言われた。恥ずかしかったけど、役に集中したので大丈夫だった。

―昨年の夏には「ワールドカップなのにご飯が?」という曲で路上でゲリラライブを行った。

BLUE:ワールドカップだったからではなく、ゲリラライブがやってみたかった。ちょうどワールドカップシーズンだったので、その雰囲気に合わせた。

RED:凄く楽しかった。また機会があれば「白菜ポッサム」でゲリラライブをやってみたい。ファンと間近で交流できて楽しかった。

YELLOW:場所さえあればどこでもできる!

―一番印象に残るライブはいつだったのか?挑戦してみたいライブがあるとしたら?

YELLOW:クリスマスの時だった。明洞(ミョンドン)でライブをした。観客も多くて楽しかった。クリスマスの雰囲気と共に楽しかった思い出だ。

BLUE:それ時が初めてのライブだった。観客の方がたくさん呼応してくださってありがたかった。今後、もっと活発に活動して、機会があればファンの方と一緒に、私たちだけの空間でファンミーティングをしてみたい。

RED:小劇場でライブをしても楽しそうだ。何か私たちが差し上げられるプレゼントを渡し、会話もしたい。

―「ウラチャチャ 二等兵」に出演して、軍隊生活を経験した。

BLUE:本当に大変だった。一ヶ所だけではなく色んな部隊に移動しているが、移動するたびに大変だった。時間が経つにつれ、ますます大変になっている。本当にリアルな軍生活だ。

RED:私は特に、体力がなくて大変だった。努力はしているが、テレビで見ると大変そうに見えるようだ。ぐすっ

YELLOW:大変だけど、部隊に行くとたくさん食べて力をつく。モッパン(食べる番組)で生きている(笑)

―それでは、一番大変だったことは?

BLUE:PRI(Preliminary Rifle Instruction)という訓練があって、重い銃を持って不動の姿勢を維持することだ。本当にずっと維持するのは難しい。“血が出て、筋肉痛になって、歯ぎしりをする”という言葉の略字だと言われた…本当に大変だった。

RED:私はお母さんを思い出した(笑)

YELLOW:別れる時が一番辛かった。撮影期間が2泊3日という短い時間にも関わらず、親しくなって別れるたびに泣いた。部隊移動をすると胸が痛くなる。

BLUE:生活館(内務班)の同期たちが色紙にメッセージを書いてくれた時、本当に悲しかった。

RED:少尉も訓練の時は厳しかったけど、最後には涙を流す姿を見せて、胸が痛かった。

―ガールズグループが軍隊生活を体験することは滅多にないことだ。特別な経験でもある。

BLUE:私たちは各部隊で砲兵をしたり、様々なことを経験している。普段できない貴重な経験だ。一度、国軍の日(10月1日)と重なってパレードに参加したことがあった。不思議で貴重な経験だった。

YELLOW:戦車も運転してみた。女性砲兵は初めてだと言われた。パレードにも参加して光栄に思い、軍人の使命感も感じた。

RED:軍隊に行って来たら、男性の方と話がよく通じる。男友達からは不思議だと言われた(笑)

BLUE:軍隊に行った友達の電話も丁寧に受けるようになった。

―最近、軍隊の先輩であるGirl's Dayのヘリと会ったという話が話題になった。

YELLOW:映画の試写会でお会いして挨拶を交わした。気持ちよく挨拶をしてくれて嬉しかった。

―デビューしてから少し時間が経ったが、周りの反応はどうか?

RED:本当に喜んでくれる。応援してくれて、テレビに出演する姿もたくさん見たいと言ってくれた。これからもずっと頑張ってほしいと言われて嬉しかった。「頑張った甲斐がある」と思った。より熱心に頑張りたい。

BLUE:練習生時代は友達から「私の友達がテレビに出たら不思議な気分になりそう」と言われていたが、デビューした後は「BLUEの素の姿っぽい!」と言ってくれた(笑) プンデンイは愉快で溌剌として飾り気のないイメージだからなのか、私にぴったり合っているとよく言われる。その反応が一番多い。

YELLOW:私は普段、面白い性格ではないので、友達からは「YELLOWがこんなに楽しい姿を見せるとは思わなかった」と言われた。実は、プンデンイの活動をしながら性格が明るくなって積極的になった。これからも明るい姿に変わっていくように頑張るつもりだ。

―プンデンイというグループ名を変えようかどうか悩んだという話を聞いた。

BLUE:えーと、1度で決まった名前だから愛情が湧いた。でも、洗脳されたような気もする(笑) 実は、最初はガールズグループなのにプンデンイという名前が嫌いだった。でも、何回も聞いているうちに可愛いと思うようになった。前向きな面を学んだ気がする。そして、人々の脳裏にもよく残る名前じゃないか。

YELLOW:もちろん、プンデンイという名前は1度聞いたら忘れられないが、間違えることはある。たまに、コンパンイ(カビ)やクンデンイ(お尻)と言う人がいる。

―活動していて喧嘩することもあるのか?

BLUE:喧嘩したことはない。髪の毛を掴んで喧嘩したりする人もいるかな?(笑) もちろん、両親よりも頻繁に会って、常に一緒にいるからトラブルも少しはある。でも、私たちはその問題が大きくなる前に話し合って解消する性格だ。幸いにもお互いに相性がよく合うので、一緒にいると面白い。

―練習以外にどんなことをしている?趣味は?

BLUE:ジムに行って運動する。また、ファンたちが材料をプレゼントしてくれて、最近はメンバーたちとブレスレットを作っている。

RED:私は手づくりにはまっていて、雑誌を買ってスクラップする。ヘヘ。

YELLOW:「白菜ポッサム」は走り続けるダンスだから、体力がないと大変だ。それで、ジムで運動を熱心に頑張っている。

―プンデンイのメンバーたちの年末の計画は?

RED:活動を始めたから忙しく過ごすだろう。イベントや放送活動を行い、人々に一味違った魅力を見せられると思う。まず「白菜ポッサム」を広く知らせることが、年末の目標だ。

―2014年に残念だった点と来年の目標は?

BLUE:残念だった点は、1stアルバムで音楽番組にあまり出演できなかったことだ。それで、私たちだけのコンセプトを広く知らせることができなかったのが残念だ。「白菜ポッサム」が人気を得て、プンデンイを広く知らせることができたら嬉しいと思う。2015年の目標はプンデンイ自体を知らせることだ。

YELLOW:来年は私自身の実力をより伸ばして曲の作業に参加できたらいいなと思う。

RED:今年は私自身にとって低迷期だった思う。熱心に頑張れたのに、そこまで努力しなかった部分がある気がして残念だ。これからは私のカラーを探して、強烈で活気に満ちたREDに戻りたい。

―数多くのガールズグループの中でプンデンイだけの武器は?

BLUE:まず、飾り気がなくて、爽やかで、溌剌としている!また、方言を使うという点が一番大きな魅力だ。プンデンイのロールモデルを聞く質問にはいつもPSY(サイ)先輩と答えている。PSY先輩が見せるステージでの情熱を見習いたいからだ。プンデンイもPSY先輩の情熱を見習って、ステージで存分に情熱を燃やしたい。

―プンデンイはどんな歌手になりたい?

YELLOW:プンデンイはハッピーウイルス(人々に幸せを感染させる存在)だ。だから、人々に幸せと笑いを与えられるグループになりたい。多くの方が私たちの公演を見た時、面白くて楽しいエンドルフィンを得られたらいいなと思う。

RED:疲れた時に力になれる歌とステージを披露したい。

BLUE:代表がプンデンイという名前を作った時、実はグループのゴブギ(亀)先輩を参考にしたとおっしゃった。ゴブギ先輩はいつも明るくて楽しい歌を歌ったから、プンデンイもそんな歌を歌いたい。

―メンバーに温かい一言を。

RED:私は最年長なのに妹たちから面倒を見てもらっている。いつも私の面倒を見てくれる妹たちに感謝する。力不足な面もあるが、これからは妹たちの面倒を上手く見ることのできる心強い長女になりたい。これからもいつも元気でいてほしい。音楽を一緒にやっていきながら、健康に年を重ねていきたい。

YELLOW:今は辛くても、力を合わせてお互いに助け合えば、きっと上手くいくと信じている。私たち3人が団結したら、できないことなんてない(笑) 全部できる。

BLUE:多くの人々の中から、この3人が出会ったのは奇跡だと思う。だから、その奇跡を無駄にしたくない。私はチームの末っ子だが、リーダーでもあるので、リーダーとしての責任感がある。姉さんたちがよくついてきてくれて本当に感謝する。これからも今のように喧嘩せず、良いことを共有し続けながら一緒に歩いていきたい。音楽の面では歌手をやるために出会ったが、人間としても良い人に出会ったようで、この縁をずっと大切に守り続けていきたい。

記者 : チェ・ジンシル、写真 : DoMAエンターテインメント、翻訳 : チェ・ユンジョン、ナ・ウンジョン