「カッコウの巣」ファン・ドンジュ“最低な男を演じる僕、結婚できますかね?”

TVREPORT |

写真=キム・ジェチャン
世の中のどこにもいなさそうな悪い男。最近終了したKBS 2TV「カッコウの巣」に出演した俳優ファン・ドンジュのことを言っているようだ。劇中のビョングク(ファン・ドンジュ)は度を過ぎている。妻を捨てて浮気をしただけじゃなく、自身を叱責する妻を殴る。女性視聴者の嫌気を誘ったファン・ドンジュには、今回の作品によって“憎らしいキャラクター”という烙印が押された。

しかし、実際に会ったファン・ドンジュは思ってもいないギャップがあった。簡単にいえば、「この男にどうしてあんな演技ができたんだろう?」と思えるほど純朴でもろいイメージだった。世の中のどこにもいない優しい男、ファン・ドンジュとのおしゃべりが始まった。


僕、悪いやつではありません

ファン・ドンジュはビョングクを演じながらかなり誤解された。自らも「ビョングクが悪いやつだということは知っていたが、これほど厚かましくて悪いやつとは思わなかった」と演技面での苦衷を打ち明けた。彼は息の長い撮影期間中、浮気をするシーンを演じながら心的に大きなプレッシャーを感じた。ビョングクがファヨン(イ・チェヨン)と浮気をするシーンを演じる間、体重が12キロも減ったくらいだ。それなのに妻ヨンヒに怒鳴り、彼女を殴るビョングクの姿はファン・ドンジュを更に苦しめた。

ファン・ドンジュは、いくら演技だといっても男性が女性を殴るのは卑劣すぎると思い、監督と何回も議論した。彼は「たくさん誤解されるけど、チャン・ソヒ姉さんを実際に殴ったことはない。演技をする時も顔の近くに手を上げたこともない」と悔しさを訴えた。これは、イ・チェヨンも同じだった。そう言いながらファン・ドンジュは「僕は水も浴びたことも、ビンタをされたことも多い。『カッコウの巣』に出演するほとんどの俳優に殴られたような気がする」と愚痴をこぼし、笑いを誘った。


僕、思ったよりつまらないです

知的でエリートなイメージのファン・ドンジュ。でも、実際はよく分からないことが多く、抜け目の多いところもある。まず、ファン・ドンジュはパソコンが苦手だ。SNSはマネージャーの説得とサポートの末、最近やっとアカウントを作った。携帯電話は電話とメッセージ、台本をチェックする時しか使わない。最新の携帯電話に変えた彼は、一週間以上携帯電話の使い方を熟知できず、まさに“メンブン(メンタル崩壊)”状態に置かれている。

この日、ファン・ドンジュは「体育学科出身だ」という言葉でもう一度記者を驚かせた。ドラマチームの中でもそれを信じようとしなかったという。ファン・ドンジュは「今回の作品で痩せたからそう見えないけど、以前は体ががっしりとしていた」と説明を付け加えた。

こんなファン・ドンジュよりもっと抜け目の多い人はチャン・ソヒだ。ファン・ドンジュは「テレビでは実際の性格も強そうに見えるけど、ソヒ姉さんこそ抜け目が多い人だ。僕より酷い人は初めて見た」としながら彼女のニックネームは「白痴ソヒ」だと明かした。しかし、そんなチャン・ソヒは女優として誰よりも素晴らしいパートナーだった。ファン・ドンジュは「それこそ僕にピッタリな女優だった。息を合わせる間、心地悪さを感じたことがない」と満足を示した。そして「ソヒ姉さんのように良い俳優に出会ったのは幸運だった」とありがたい気持ちを示した。


僕、結婚できますかね?

信じがたいことだが、ファン・ドンジュは40歳を過ぎている。これまでの恋愛で結婚を考えた女性もいたが、期待した結末にはならなかった。ファン・ドンジュは「劇中のイ・チェヨンのようなファンムファタールタイプの女性が現れたら恋に落ちるまでどれくらいかかると思うのか」という質問に、「恋に落ちない自信がある」と大言壮語を言った。セクシーなスタイルは好きじゃないという彼は「グラマラスな女性にはむしろ負担を感じる」と理由を説明した。
ファン・ドンジュは「女性のルックスはあまり気にしない」と多少信じがたい話を付け加えた。「ルックスがどんなに僕の理想のタイプに近くても、対話のツボが合わず無礼な人は好きにならない。でも、ルックスは僕のタイプじゃなくてもツボが合い、配慮深い姿を見るとその人が本当に綺麗に見える」と話した。

残念ながらそんな女はいない状態だ。ファン・ドンジュは「僕は『カッコウの巣』のせいでしばらく女性に出会えないと思う。最低で悪い男じゃないか。果たして僕の嫁に来たがる女性がいるだろうか」と悩み、可笑しいながらも悲しい状況を演出した。

パンやケーキを食べながらおしゃべりをすることが好きだとファン・ドンジュ、次の作品で再度変身し、イメージチェンジに成功することを期待する。

記者 : シン・ナラ