「韓国映画評論家協会賞」チェ・ミンシクがリードし、チョン・ウヒが後を継いだ韓国映画(総合)

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今年で第34回を迎えた「韓国映画評論家協会賞」が、今年の傑出した作品と好演を披露した俳優及び監督を選定した。

13日午後、ソウル銅雀(トンジャク)区アートナインでは俳優パク・チョルミン、女優キム・ギュリの進行のもと、「第34回韓国映画評論家協会賞」が開催された。同日の授賞式には俳優チェ・ミンシク、チョン・ウヒ、チョ・ヨジョン、JYJのユチョン、イム・ジヨンらが出席し、会場を盛り上げた。

今年の最高の作品である最優秀作品賞には「自由が丘で」(監督:ホン・サンス、制作:映画制作チョンウォンサ)が、最高の演出力を見せつけた作品に与えられる監督賞は「慶州(キョンジュ)」(制作:リュルフィルム、INVENT STONE)のチャン・リュル監督が受賞の光栄を手にした。

1760万人の観客を動員し、歴代興行成績1位を記録した「バトル・オーシャン/海上決戦」(監督:キム・ハンミン、制作:ビックストーンピクチャーズ)が主演男優賞と美術賞を、海外映画祭で絶賛された「ハン・ゴンジュ」(監督:イ・スジン、制作:リー共同体映画社)が主演女優賞と脚本賞、1137万人の観客を動員し、2014年初の観客動員数1000万人突破を飾った「弁護人」(監督:ヤン・ウソク、制作:ウィダスフィルム)が新人監督賞と助演男優賞で2冠に輝いた。

他にも「群盗:民乱の時代」(監督:ユン・ジョンビン、制作:映画会社月光)が撮影賞と音楽賞を、「情愛中毒」(監督:キム・デウ、制作:アイアンパッケージ)が助演女優賞と新人女優賞を手にし、2冠を達成した。

演技部門では「バトル・オーシャン/海上決戦」のチェ・ミンシクが主演男優賞、「ハン・ゴンジュ」のチョン・ウヒが主演女優賞、「弁護人」のクァク・ドウォンが助演男優賞、「情愛中毒」のチョ・ヨジョンが助演女優賞、「海にかかる霧」(監督:シム・ソンボ、制作:海霧)のユチョンが新人男優賞、「情愛中毒」のイム・ジヨンが新人女優賞を受賞した。

何より韓国映画シーンを率いるチェ・ミンシクと、同シーンを担うべき新人チョン・ウヒの活躍が注目を浴びた。旧世代と新世代の活躍が映画業界を強打し、韓国映画の未来を明るくした。

同日、チェ・ミンシクは“国民的俳優”という肩書に相応しい品格と謙遜で会場を盛り上げた。チェ・ミンシクは「本当に、この場にいていいのか分からないほど身に余る光栄だ。買いかぶりであり、申し訳ない。数値的に、また外形的に『バトル・オーシャン/海上決戦』は多くのことを成し遂げた。しかし、個人的には限りなく恥ずかしく、苦痛の時間だった」とし「小雨に洋服が濡れていくみたいに、耳にタコができるほど繰り返して聞いてきた李舜臣(イ・スンシン)将軍だったので、快く出演を決めた。しかし、難しかった。私の豪気なんかで掴めそうな存在ではなかった。なぜそのような無謀な意地ができていたのか分からない。これまで自分なりには一生懸命にやってきたと思っていたが、まだまだ及ばなかった。これからは良い演技のために、生意気だった自分の人生のために改めて努力していきたい」と意味深い感想を述べた。

主演女優賞を受賞したチョン・ウヒも映画業界が注目している女優であるだけに、美しい美貌と内面で視線を独占した。チョン・ウヒは「大きな賞をいただき、感謝している。『ハン・ゴンジュ』と出会えるようにしてくれたイ・スンジン監督にも感謝している。この賞を頂くには、私はまだ未熟だ。映画が与える感動が大きかったので私が賞を受賞できたのだと思う。監督、スタッフ、俳優たちみんなが一緒に頑張ったので作ることが出来た映画だ。これからも良い演技をお見せできるようにしたい」と感想を述べた。

他にもチョン・イルソン撮影監督が韓国映画に貢献した業績を認められ、功労映画人賞を受賞した。国際映画批評家連盟韓国本部賞はアニメ「サイビ(The Fake)」(制作:STUDIO DADA SHOW)のヨン・サンホ監督が受賞した。新人評論賞はソン・アルム氏に与えられた。

「韓国映画評論家協会賞」で新設され、最も大きな関心を集めた自主映画支援賞は「ハン・ゴンジュ」「MANSHIN:Ten Thousand Spirits」などが競合した末に「これが私たちの終わりだ」(制作:ノーウェアフィルムプロダクション)のキム・ギョンムク監督が手にした。同賞は映画シーンの評壇と企業(映画の配給・上映関係)が心を合わせ、優秀な独立映画の上映(公開)を支援しようとする趣旨で設けられた。昨年の公開作の中で、最も優秀な作品あるいは発掘(将来)の価値があると判断された自主映画の監督に評論家協会から賞とトロフィーを授賞し、副賞として該当監督の次回作に対する映画館上映支援証書を授与する。

「韓国映画評論家協会賞」は、韓国映画評論家協会が1980年から毎年その年の優秀な映画及び映画関係者に賞を授賞する授賞式だ。今年は先月30日に開催された全体審査会議で授賞作・授賞者を選定した。

以下、「第34回韓国映画評論家協会賞」の受賞者(作品)リスト

最優秀作品賞:「自由が丘で」

功労映画人賞:チョン・イルソン撮影監督

監督賞:チャン・リュル(「慶州(キョンジュ)」)

主演男優賞:チェ・ミンシク(「バトル・オーシャン/海上決戦」)

主演女優賞:チョン・ウヒ(「ハン・ゴンジュ」)

脚本賞:イ・スジン(「ハン・ゴンジュ」)

助演男優賞:クァク・ドウォン(「弁護人」)

助演女優賞:チョ・ヨジョン(「情愛中毒」)

撮影賞:チェ・チャンミン(「群盗:民乱の時代」)

音楽賞:チョ・ヨンウク(「群盗:民乱の時代」)

技術賞(美術):チャン・チュンソプ(「バトル・オーシャン/海上決戦」)

自主映画支援賞:キム・ギョンムク監督(「これが私たちの終わりだ」)

国際映画批評家連盟韓国本部賞:ヨン・サンホ監督(「サイビ(The Fake)」)

新人評論賞:ソン・アルム

新人監督賞:ヤン・ウソク(「弁護人」)

新人男優賞:ユチョン(「海にかかる霧」)

新人女優賞:イム・ジヨン(「情愛中毒」)

映画評論家協会10選(韓国映画評論家協会選定10大映画):「提報者」(監督:イム・スンレ、制作:映画社スバク)、「容疑者」(監督:ウォン・シンヨン、制作:グリーンフィッシュ)、「怪しい彼女」(監督:ファン・ドンヒョク、制作:イェインプラス)、「弁護人」「バトル・オーシャン/海上決戦」「最後まで行く」(監督:キム・ソンフン、制作:AD406、タセポクラブ)、「自由が丘で」「ハン・ゴンジュ」「慶州」「彼女が呼んでいる」(監督:パク・ウンヒョン、制作:アピアスタジオ)

写真=受賞作 ポスター

記者 : チョ・ジヨン、写真 : イ・ソンファ