「私の愛、私の花嫁」チョ・ジョンソク“公開恋愛がしたい!恋愛も結婚も自由に楽しみたい”

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写真=キム・ジェチャン
“ナプトゥク”は俳優チョ・ジョンソク(33)の名前の前にまるで“号”のように一生つく修飾語だ。仕方ない。デビュー作「建築学概論」で今までになかった演技とキャラクターで大衆に強烈な印象を残した彼の運命だと思うしかない。そして、もう一つの嬉しいレッテルが彼を待っている。映画「私の愛、私の花嫁」(監督:イム・チャンサン、制作:フィルムモメンタム)の主人公、大韓民国の普通の男“ヨンミン”に扮するのだ。

「私の愛、私の花嫁」はパク・チュンフンと故チェ・ジンシルが主演を演じヒットしたイ・ミョンセ監督の同名作品をリメイクした作品で、昨今の新婚夫婦に対する物語を率直かつ溌剌なタッチで描いた作品だ。前作でパク・チュンフンが演じた大韓民国のごく普通の男ヨンミンのバトンをチョ・ジョンソクが受け継いだ。

チョ・ジョンソクはこの映画で自身の特技を思う存分アピールした。ずうずうしい演技は愛おしいくらいで、適材適所で登場するアドリブを見ると笑わずにはいられない。新婚夫婦を演じたシン・ミナとの呼吸も。ラブラブな二人の姿に客席のところどころから嘆声が上がる。

「『私の愛、私の花嫁』は最も僕らしい映画です。ヨンミンとかなり似ているところも多いですし。実際に、演技に僕の姿がたくさん溶けこんでいます。ナプトゥクのキャラクターを愛してくれた方々には嬉しい知らせになる映画です(笑)」

彼は今回の映画によって、結婚に対する考え方が一層はっきりしたという。「結婚は犠牲ではなく、配慮だ」という彼は「何でも上手くこなす夫になる」という、ふてぶてしい自信を示し、笑いを誘った。

「もともと結婚のことを前向きに考えていましたが、更に前向きになりました。結婚するとある程度は自分の人生を諦め、譲らなければならないと思います。それは犠牲ではなく、配慮です。自分がやりたいことを全てやることは、欲です。そこから来る葛藤が結婚を難しくしているのではないでしょうか。実は28歳には結婚しようと思っていたんですが、もう35ですね。40前には結婚しなければならないのに……ハハ」

以下はチョ・ジョンソクとの一問一答だ。

―初の主演だ。

チョ・ジョンソク:そうだ。だからマスコミ向け試写会でずっと「感激だ」と話していたのだ。多くの方々が映画を見に来てくれただけで感動だった。

―キャスティング後、シン・ミナとあまり似合わないという反応があった。

チョ・ジョンソク:僕は「私の愛、私の花嫁」だけでなく、ほかの作品でも相手女優と似合わないと言われた。本当にたくさん言われた(笑) それはルックスとイメージ、先入観のせいで出た反応だと思う。「私の愛、私の花嫁」の告祀(コサ:幸運をもたらすように祭壇を設け、供え物を供えて祈ること)で撮ったミナさんとのツーショットが公開されると、その後から似合わないという反応がなくなった。

―ヨンミンのトーンはどのように設定したのか。

チョ・ジョンソク:監督とたくさん相談しながら合意点を探した。ヨンミンは2014年の大韓民国の普通の男の象徴じゃないか。昔の友人に会った姿や妻に接する姿、職業(9級公務員)も同じだ。こういう部分を生活演技でうまく表現しようと思った。

―原作は観たか。

チョ・ジョンソク:以前観たが、この映画とは確かにトーンが違う。この映画はリメイク映画だが、1990年度の「私の愛、私の花嫁」とはまた違う感じの映画として観てほしい。

―パク・チュンフンからのフィードバックがあったか?

チョ・ジョンソク:なかった。パク・チュンフン先輩と比較されることだけで無限の光栄だ。それは多分ミナさんも同じだと思う。

―原作と異なる部分は?

チョ・ジョンソク:SNSを使ったり、塗るバイアグラが登場するところだ。1990年の普通の男を表現したパク・チュンフン先輩と違って、2014年の男を表現した点も。

―ジャージャー麺のシーンは本人のアイディアだと聞いた。

チョ・ジョンソク:そうだ。プレッシャーがすごかった。原作の味を生かすことができないと失敗じゃないか。大げさにはしたくないけど、物足りなさを残したくなかった。

―もしかしたら肌着もアドリブだったのか?

チョ・ジョンソク:ハハ。肌着も僕のアイディアだった。大韓民国の男たちは冬に肌着をよく着るじゃないか。決定的な瞬間に肌着が登場し、笑いを誘うシーンを見せたかった。

―シン・ミナとの呼吸はどうだったか?

チョ・ジョンソク:会う前は堂々でつんとした人なのかと思ったけど、全く。とても気さくで魅力的だ。僕が“笑わせる女神”と言ったくらいだ。大きく笑うくらい可笑しいわけではないけど、密かに、静かに笑わせる人だ。だからもっと魅力的で、好感を抱いたのだと思う。

―ミヨンみたいな女性、もしくはシン・ミナみたいな女性は妻としてどうか。

チョ・ジョンソク:とてもいい。

―どんな夫になると思うか。

チョ・ジョンソク:何でもうまくできる夫。周りの結婚した友人たちが「結婚してみて」「子供を生んでみて」と言うけど、僕は自信がある。もちろんこの自信は怖さを乗り越えるためのマインドコントロールなのかもしれない。

―“ナプトゥク”のイメージが強いからか、大衆は「逆鱗」のように真剣な演技からは馴染みのない印象を受けるようだ。

チョ・ジョンソク:そうだ。チョ・ジョンソクという俳優に“ナプトゥク”のようなイメージを求める方なら「私の愛、私の花嫁」が嬉しいニュースになると思う。でも敢えて“ナプトゥク”のレッテルを捨てたくはない。もちろん僕もうんざりする(笑) でも、ナプトゥクは僕の自慢だ。今の僕を作ってくれた、立派で面白いキャラクターだから。

―映画でヨンミンとミヨンの物語は普通の男女の物語だ。実際にあなたが恋愛し、結婚しても二人のようには暮らせないと思うが。

チョ・ジョンソク:でも僕は恋愛でも結婚でも自由に楽しみたい。公開恋愛したい。隠れてしたくはない。大韓民国の土地で、大韓国民である男と女が自由に楽しむ権利はあるじゃないか。ハハ。

―バラエティ番組を見たら、実際のチョ・ジョンソクは恥ずかしがり屋だった。

チョ・ジョンソク:そうだ。もともと無口なタイプだ。誰かがそばで騒いでも一人で静かにしているタイプだ。もちろん団体生活をする時はそれぞれが務める役割があるじゃないか。その役割をこなそうと努力する方だ。

―シン・ミナさんも人見知りだと聞いたが。

チョ・ジョンソク:僕が俳優なので先に近づこうと努力したし、それをミナさんが受け入れてくれた。おかげで親しくなれたと思う。

―女性ファンに自身のどんなところをアピールするのか。

チョ・ジョンソク:よく分からない(笑) そんなことまで深く考えたことがない。でも、敢えて言うならウィットだと思う。

―今後の計画は。

チョ・ジョンソク:当分は「私の愛、私の花嫁」のPR活動と「時間離脱者」の撮影に邁進する計画だ。

記者 : キム・スジョン