シーズン制を公表したドラマ「三銃士」ここが気になる!

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tvNの新しい日曜ドラマ「三銃士」は朝鮮時代の悲運の世子(セジャ)、昭顕世子の話をもとに、アレクサンドル・デュマの小説「三銃士」をモチーフにした作品だ。

同作は、昨年大人気を博したドラマ「ナイン~9回の時間旅行」(以下「ナイン」)のソン・ジェジョン脚本家とキム・ビョンスプロデューサーが再びタッグを組んだ作品で、「ナイン」で主演を務めたイ・ジヌクが引き続き出演することで関心を集めている。12日、ソウル江南(カンナム)区新沙洞(シンサドン)で開かれた制作発表会で提起されたいくつかの質問に対する答えを探ってみた。


【質問1】なぜ昭顕世子の話と「三銃士」を組み合わせたのか?

仁祖反正によって王権を握った仁祖の長男・昭顕世子は、丙子胡乱後に人質として清に送られ、戻って来てから2ヶ月後に原因不明の病で亡くなった悲運の人物だ。彼が清で新文物に触れ、新しい世界に目覚めた後、政治的に勢力を広げていくことを恐れた守旧派が昭顕世子を毒殺したと主張する人もいる。

このような悲劇のストーリーと愉快な活劇に近い「三銃士」が出会った理由は何だろうか? ソン・ジェジョン脚本家は「『ナイン』を終えて虚脱感に悩まされていた時、次の作品は何があっても明るいものをしたいと思った。その時思いついたのが『三銃士』だった」と話した。「幼い頃から『三銃士』が好きだった」というソン脚本家は「ただ『三銃士』はひたすら楽天的で没入感が落ちるという短所があったので、これを昭顕世子と姜嬪(昭顕世子の妻)という重い歴史上の人物を通じて補完すべきだと考え、二つの話を重ね合わせた」と話した。

さらに、ソン・ジェジョン脚本家は「『三銃士』のようでありながらも『三銃士』ではない話を構成する」と明らかにした。特に舞台を朝鮮時代に変え、『三銃士』に登場するエピソードをそのまま移すのではなく、登場人物のキャラクターや小道具で“シンクロ率”を高める作業をしているという。ソン脚本家は「ドラマへの関心を失わないよう話に変化を与えられるか分からないが、原作と同じ部分と違う部分を探すことも面白いだろうと思う」と伝えた。


【質問2】なぜ“計画されたシーズン制ドラマ”なのか?

「三銃士」は最初からシーズン3まで制作することが企画された作品だ。1シーズンが12話で、全36話で構成される「三銃士」は、主人公パク・ダルヒャン(CNBLUEジョン・ヨンファ)が漢陽(ハンヤン)に出てきて、昭顕世子(イ・ジヌク)一行に会う愉快な話から始まり、昭顕世子の悲劇的な運命に至るまで、様々な物語を披露する予定だ。

これについてキム・ビョンスプロデューサーは「シーズン制ドラマをしてみると、シーズン1の結果によってシーズン2の制作が決まるという点が最も難しかった。俳優たちにシーズン2を予め約束できない場合が生じるためだ」とし、「今回は、そのようなものと差別化できるようシーズン3まで制作することを明確にした。俳優も上手くキャスティングして、制作も上手くやろうと考えた」と説明した。

制作環境の悩みも大きかった。ソン・ジェジョン脚本家は「ドラマを作りながら一番大変だった部分は、韓国がミニシリーズ(毎週連続で2日間に2話ずつ放送されるドラマ)中心であることだった」と話し始めた。「そのため、脚本家として使い果たされ、ひたすらコンテンツを生み出し続けているような感じがした」と打ち明けた。続けて「一人の作家がウェブ漫画を数年にわたって長期連載するように、ドラマの脚本家も良いアイデアが出た時はそれを長期的にすれば消耗されないし、良い作品ができるのではないかと思う」と付け加えた。


【質問3】なぜ再びイ・ジヌクなのか?

脚本家とプロデューサーが再びタッグを組むことは珍しくない。しかし、彼らが1人の主演俳優と続けてドラマを撮ることは、やや稀なケースだ。このような状況でソン・ジェジョン脚本家とキム・ビョンスプロデューサーは「ナイン」の主人公、イ・ジヌクを再び「三銃士」の主人公として迎え入れた。一度良い相性を見せた制作陣と俳優が再会したことで期待が集まると同時に、前作との比較が避けられないことも事実だ。

キム・ビョンスプロデューサーは「イ・ジヌクをキャスティングしたのは、深みのある眼差しのためだ」と強調した。シーズン1で見られる昭顕世子の明るい姿からシーズン3になって悲劇的な運命に巻き込まれる昭顕世子の暗い姿まで、リアルに表現できる俳優としてはイ・ジヌクほどの適任者がいなかったという。

イ・ジヌクも「『ナイン』がたくさん愛され、いつかもう一度ドラマを撮りたいと話したけれど、これほどすぐに会えるとは思わなかった。最初の撮影をこんなに気楽に始められたことはないと思う。90%以上が『ナイン』のスタッフで、これまで撮影してきたように撮影している」と答えた。続けて「俳優はキャラクターに似ていくと言われるけれど、本当にリーダーシップが生まれるようだ」と話した彼は、「『ナイン』と『三銃士』は違うドラマだ。だから比べないようにしているし、負担に感じないようにしている」という言葉で制作陣への信頼を表現した。

「三銃士」は韓国で17日午後9時から放送がスタートする。

記者 : イ・ジョンミン、イ・ミナ、写真 : イ・ジョンミン