B.I.G、愛国アイドルの夢を抱く「粘り強く練習して走らないと生き残れない…ロールモデルはBrown Eyed Girls」

OSEN |

写真=GHエンターテインメント
B.I.G(ビー・アイ・ジー)、音楽に浸った5人の少年たちが「HELLO」を7ヶ国語で叫びながら音楽界に挑戦状を突きつけた。5人5色の魅力とタレント性を備えたB.I.Gのメンバーたちはスタートから自信に溢れ、夢も多い。

9日にデビュー曲「HELLO」をリリースしたB.I.Gの名前は「ボーイズ・イン・グルーヴ(Boys In Groove)」、つまり“グルーヴのある少年たち”だ。音楽であれ、ダンスであれ、ナチュラルかつ格好良く表現するとの意志を盛り込んだ。そのため、彼らの初の曲はヒップホップだが、チームの色には限界がない。専門ジャンルも、好む音楽もメンバーそれぞれだ。「一つだけ選択するにはもったいなさ過ぎる」と意欲を見せるB.I.Gは、バラードからR&B、ダンス、エレクトロニックなど、様々な方向で音楽を見せたいとの抱負を持っている。

最近OSENとインタビューを行ったB.I.Gは、ときめきと今後に対する期待感で輝いていた。リーダーのJ-HOONはダンスが得意だ。GOOKMINPYOとHEEDOはラップを、BENJIとGUNMINはボーカルを担当している。予告映像でバイオリンを弾き視線を引きつけたBENJIは、米・ジュリアード音楽院でクラシックを専攻したほどの実力派だ。

「中学校の頃、ミュージカルをしながら音楽に夢を抱きましたが、本来はバイオリンをする予定でした。しかし、大学に行ってみると、歌手をしてみないと後悔しそうでした。初めて両親に話した時は、強く反対されました。バイオリンを職業にすると思っていたはずが、いきなり変わると驚いたのです。音楽大学なので色々な学科があります。そこで、本来は楽器のみを専攻しなければならないのですが、こっそりダンススタジオに行って踊って、歌の練習もしました。両親には、一生懸命準備しているので一度だけチャンスをくれと、がっかりさせずに頑張ると言ったら『してみなさい』と言われました」(BENJI)

韓国に来て3年になったBENJIは、韓国語も上手だった。遅れてK-POPを始めたが、クラシックの勉強をしたこともやはり役に立ったという。今はジャンルを問わず、意欲的に音楽の勉強をしている。

「BENJIが特に、音楽の種類を問わず様々な分野を勉強しています。楽しむマインドが強く、自分にとっても勉強になります。そして、クラシックをしていたからか、音程に非常に敏感で正確です。フラットでもシャープでもなく、半分の半分の音が足りないと指摘します」(J-HOON)

「なので、僕らが大変です!(笑)」(GUNMIN)

写真=GHエンターテインメント
B.I.Gのメンバーたちは、お互いの音楽性を分析しながらも和気藹々としていた。お互いについて良く知っているだけに、それぞれの魅力もすらすらと説明した。

「HEEDOは声が非常に低いです。ラップをする時は強いラップも良いですが、本人が甘い曲を好むからか、甘いラップをする時に最も似合います。一度聴くだけで耳に残るラップをします」(GUNMIN)

「GUNMIN兄さんは声が本当に良いです。僕とはまた違いますが、美声です。歌の導入部分の場合は、聞く時に良くないと後半部分を期待しなくなるので、GUNMIN兄さんが担当します。今回の曲もそうで、これから出る曲もおそらくそうなると思います(笑)」(HEEDO)

「B.I.Gは個人の感情が非常に多彩です。BENJIはあらゆる音楽、クラシックが得意で、GUNMINはアーバンの振り付け的なジャンルに強いです。声も良いです。GOOKMINPYO、HEEDOは同じくラップを担当していますが、ジャンルがはっきりと分かれています。HEEDOは重低音ですが、GOOKMINPYOは逆に強いラップをします。ポイントを上手く掴み、確実にアピールできます。僕はストリートダンスで予告映像を撮りました。メンバーがそれぞれ違うので最初は大変でしたが、時間が経つにつれ融合し、補完されました。後にはBENJIが作詞・作曲し、GOOKMINPYO、HEEDOも参加し、僕とGUNMINが振り付けを担当しながらアーティストとして様々な面をお見せしたいです」(J-HOON)

ボーカルを担当するGUNMINは、ダンスに対しても人一倍の情熱を持っている。アーバンダンスが好きな彼は、BIGBANGのSOLをロールモデルに挙げた。アイドルの名家(?)である光州(グァンジュ)出身のGUNMINは、子供の頃から芸能人の夢を育み、高校の頃本格的にデビューの準備を始めた。

「小学校6年生のときに『Xマン』というバラエティ番組がありました。そこに出演した神話のチョンジン先輩を見て、ただ、そこに出演したいと思いました。進学校に通いながらダンス教室に通いました。両親に頼んで、夜間自習も外して教室に通いましたが、実は満足できませんでした。そこで、学校の教頭先生に会い、事情を説明しました。高校1年の時でしたが、教頭先生が『ここで歌えるのか?』と尋ねました。それで歌ってみると、教頭先生は放課後の授業を免除するだけでなく、4限までだけ受けてから教室に通えるようにして下さいました」(GUNMIN)

メンバーそれぞれ、紆余曲折の練習生期間を経てやっとデビューした。彼らのデビュー曲「HELLO」はB.I.Gだけでなく、韓国を紹介する曲だ。強烈なヒップホップ曲だが、歌詞はまたユニークだ。「キムチ、トッカルビ」などの韓国料理を紹介し、ネットの速度が早く、自動車の輸出が発達しているなどの内容で、普通のアイドルの曲の歌詞ではなかなか見られない新鮮さがある。また、7ヶ国語の挨拶まで、斬新さが目立つ。

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「B.I.Gと『HELLO』を見たときに喜ばれたいです。7ヶ国語の挨拶は、海外のファンも興味を持てる部分です。歌を聴いていて母国語が出ると嬉しいのではないでしょうか。MVでは韓国の国旗を小道具として使いました。実は大きな夢がありますが、今年はアジア競技大会があるでしょう?韓国はアジア競技大会でいつも良い成績を上げるので、今回も雰囲気が盛り上がると思います。その前に僕らが一生懸命に活動して、アジア競技大会も成功裏に開催され、僕らが韓国の名前をかけた、愛国アイドルになればと思います」(J-HOON)

リーダーJ-HOONの言葉通り“愛国アイドル”を名乗るのにぴったりの曲でもある。しかし、アジア競技大会を狙って作った曲ではないという。しかし「HELLO」はアイドルがデビュー曲として歌うにはあまりにもユニークな曲のため、メンバーも最初は少なからず驚いたという。曲を初めて聴いた時のメンバーたちのビハインドストーリーが笑いを誘った。

「正直最初は戸惑いました。リスナーにも好まれるかも知れませんが、戸惑われる可能性もあります。ヒップホップが好きなので、ビートを聴いて好きになりましたが、楽しく聴いていると、何だろう(笑) キムチが出てきたり、トッカルビが出てきたりして、好きになることができませんでした。しかし、聴いているうちに非常に中毒性もあるようで、歌詞自体もユニークなので3回聴くだけでメロディも歌詞も覚えました」(GUNMIN)

「曲を初めて頂いたとき、ラブストーリーやヒップホップスワッグを予想しました。僕の場合はこのような曲を予想もできませんでした(笑) 韓国、コリア、だから江南スタイル?キムチ?トッカルビ?このようなことをどう表現しよう。歌詞は本当に特別で魅力のある歌詞ですが、どう表現するかがカギでした。上手く表現しないと、変な曲になる可能性があったので、心配もしました」(BENJI)

「実は感情を入れ込むことが難しいです。『挨拶はすればいいけど、キムチ、トッカルビはどうしよう?』 結局、HEEDOのパートになりました」(J-HOON)

「本当に苦労しました(笑) ヒップホップ曲ですが、歌詞を聴いていて『本当にこれで行くのかな?』と思いました。パートを分けてみると、僕がこの部分の担当になっていたので、どうすれば格好良く表現できるか悩みました。食べ物に関する内容なので、食べ物を想像しながらやれば、上手くできたと思います(笑)」(HEEDO)

「幼稚に感じられないように表現してくれて、満足しています」(GOOKMINPYO)

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面白いことは、アメリカ生活に慣れたBENJIも、韓国料理に関する歌詞を担当したことだ。BENJIは「サムギョプサル(豚の三枚肉)がやりたかったのに」としながら笑った。早くからバラエティセンスが目立つB.I.Gのメンバーたち。現在音楽のほかに演技やバラエティの勉強も地道にしているが、やはり目標は音楽だ。

「グループとしてBrown Eyed Girlsをロールモデルにしました。その理由は2つありますが、1つは長くチームを維持したいということです。お互いに愛情を持って、チームワークを固めながら更に強固になれるチームになりたいです。2つ目は、僕らは全員、お互いの個性をアピールしたいと思っています。それぞれのアイコンになりたく、作詞・作曲の夢もあります。ガイン先輩もアイコンとして定着し、ジェア先輩も作詞・作曲、ミリョ先輩もラップをされていて、見習いたい部分がちょうどマッチします」(GOOKMINPYO)

新人B.I.Gの今後が楽しみだ。全年齢層から愛されるグループになることが目標とする彼らの抱負も大きい。力強くスタートを切ったB.I.Gは「絶対に期待を裏切らない」と自信を見せた。

「粘り強く練習して走らないと生き残れないと思っています。最近は新人歌手も非常に多く、カムバックする先輩の方々も多いです。最後まで粘り強い姿をお見せします」(GUNMIN)

「長期的に見ています。B.I.Gがアーティストとして成長してほしいです。社会経験を積み上げると時間がかかると思いますが、1年半ほどしてから作詞、作曲も準備してプロフェッショナルな姿をお見せしたいです」(BENJI)

「僕らが考えるアーティストは、僕らが判断するのではなく、大衆がアーティストとして見た時から始まるものです。そこで、時間はかかると思いますが、必ずお見せします。少しでも興味を持っていただきたいです。関心を持ってくだされば、絶対に期待を裏切りません」(J-HOON)

記者 : キム・サラ