年初から韓国映画業界は盛り上がっていた。2013年12月末に公開された「弁護人」が1月に入って観客動員数1000万人を突破し、2014年の1年も忙しくなるだろうと予想されたためだ。しかし、ヒットが予想され期待を集めていた作品は、観客から注目されないまま映画業界はオフシーズンに入り、韓国映画はハリウッド大作映画に隠れスポットライトを浴びることができなかった。その上、アニメーションの「アナと雪の女王」の大活躍や旅客船沈没事故の余波は誰も予想することはできなかった。それにもかかわらず成功した作品、目を引くスターは確実に存在した。今5月のゴールデンウィークが過ぎ、夏のピークシーズンに備えるべき時期だ。この辺りで2014年韓国映画の雰囲気をまとめ、公開を控えている作品や下半期観客をときめかせる作品とスターを整理してみた。

下半期(9月～12月)TOP10

「世界で一番いとしい君へ」
監督：イ・ジェヨン、主演：カン・ドンウォン、ソン・ヘギョ
ストーリー：先天性の早老症を患う少年と、自分たちより早く老いていく息子を見守る若い夫婦の物語を描いた映画。

「ビッグマッチ」
監督：チェ・ホ、主演：イ・ジョンジェ、シン・ハギュン、イ・ソンミン、BoA
ストーリー：ゲームを作った設計者と、兄を助けるために身一つでゲームの世界に飛び込んだ男性の対決を描いたアクション映画。

「メモリーズ 追憶の剣」
監督：パク・フンシク、主演：イ・ビョンホン、チョン・ドヨン、キム・ゴウン、2PM ジュノ
ストーリー：高麗の武臣政権時代、風塵三俠と呼ばれ、尚州(サンジュ)民乱を主導した3人の剣客、プンチョン、ソルラン、ドッキのストーリー。

「タチャ-神の手-」
監督：カン・ヒョンチョル、主演：BIGBANGのT.O.P(本名：チェ・スンヒョン)、シン・セギョン、クァク・ドウォン、イ・ハニ、ユ・ヘジン
ストーリー：主人公テギル(T.O.P)がいかさま師の世界に飛び込み、運命の1戦にすべてをかけるストーリー。

「技術者たち」
監督：キム・ホンソン、主演：キム・ウビン、イ・ヒョヌ、チョ・ユニ、コ・チャンソク、チョン・マンシク
ストーリー：港を背景にした犯罪技術者の活躍やエピソードを描いたケイパームービー(金庫破り映画のジャンル)。

「尚衣院」
監督：イ・ウォンソク、主演：ハン・ソッキュ、コ・ス、パク・シネ、ユ・ヨンソク、マ・ドンソク
ストーリー：朝鮮時代に実在していた衣服関連機関である尚衣院(サンイウォン)を背景に繰り広げられるストーリー。

「ベテラン」
監督：リュ・スンワン、主演：ファン・ジョンミン、ユ・アイン、ユ・ヘジン、オ・ダルス
ストーリー：刑事と財閥の激しい対立をスペクタクルに描いた犯罪刑事もの。

「私の心臓を撃て」
監督：ムン・ジェヨン、主演：イ・ミンギ、ヨ・ジング、ユ・オソン、キム・ジョンテ、パク・ドゥシク
ストーリー：精神病院で出会った25歳の同い年の若者たちの姿をユーモアと感動で描いた映画。

「いつか家族に」
監督：ハ・ジョンウ、主演：ハ・ジョンウ、ハ・ジウォン
ストーリー：家族のために喜んで血を売る一人の男性のドラマチックな人生ストーリーを描いた作品。

「愛のタリオ」
監督：イム・ピルソン、主演：チョン・ウソン、イ・ソム、パク・ソヨン
ストーリー：古典「沈清伝(シムチョンジョン)」を現代版にアレンジし、3人の男女の愛と欲望、執着を描く“痴情メロ”として再誕生した映画。