MBLAQ イ・ジュン、瞬間ごとに充実した歌手、そして俳優

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人々の愛を受けてすくすくと育つスター。最初から人気を博す人はいない。“売れる”ために奮闘し、大きな愛を受けるようになった彼らには、人生のターニングポイントになった作品や歌があるだろう。頂上には栄光があるが、大衆の関心から逃れて思い出を回顧しながら生きることもできる。彼らの喜怒哀楽を共に記憶している人々のために、10asiaがハードディスクの奥にしまっておいた写真を紹介しよう。

この一年間、イ・ジュンに3回会った。1回目は歌手MBLAQのイ・ジュンとして、2回目は俳優イ・ジュンとして、3回目はサイコパス役のイ・ジュンとしての彼とインタビューを行った。カメラの外で彼は、相手に親近感を感じさせるほど、ほんの少しだけ隙を見せ、それ以外は緻密な姿を見せた。今、何をすべきなのかを正確に知り、高い集中力で乱れのない様子だった。MBLAQとしての活動時代の情熱とカリスマ性を持った姿、映画「俳優は俳優だ」で心配を信頼に変えた彼の堂々とした姿、そしてドラマ「カプトンイ」で繊細な俳優として成長していく姿といった、計3回のインタビューの未公開写真をここで公開する。

MBLAQ イ・ジュン

2013年6月10日正午、じっと立っているだけでも汗が流れる初夏の日。ソウル付岩洞(プアムドン)の静かな庭園でMBLAQのイ・ジュンに会った。5thミニアルバム「SEXY BEAT」で帰ってきた彼は、ブラックのステージ衣装に帽子を被った姿で撮影に臨んだ。

この日は韓国が殺人ダニの恐怖に怯えていた時期の真っ最中だった。だが、イ・ジュンは冗談で殺人ダニを言及しながら気兼ねなく芝生の上に横になってポーズを取った。

イ・ジュンはこの日撮った全ての写真が実は同じカットだと言っても過言でないほど、同様の眼差しを見せた。100カットのうち98カットが正面を見つめている。それはたぶん彼が撮影に入る前、MBLAQのイ・ジュンとして見せたいと頭の中で事前に考えておいた自身の姿であろう。

写真撮影を行っていると、途中で笑い出したり時々違うところを見ることもしばしばあるが、イ・ジュンはそんな写真が一枚もなかった。

イ・ジュンはどの角度でも強烈な眼差しを見せ、自身の魅力をアピールした。

映画俳優 イ・ジュン

2013年10月8日、映画「俳優は俳優だ」で大胆な変身を試みたイ・ジュンに会った。彼が第18回釜山国際映画祭に招待され、レッドカーペットを歩いて映画関連の様々なイベントに参加した後、ソウルに戻ってきてから数日が経った時のことだった。多様な表情を見せてほしいという要望に、彼は気軽に色んなポーズを取ってみせた。

可愛く無邪気な表情のイ・ジュン
憂愁に満ちたイ・ジュン
時には平凡な青年のようなイ・ジュン
舞踊を披露するように自然に動くイ・ジュン
映画俳優イ・ジュンは、歌手イ・ジュンとまた違う姿だった。自分をもう少し緩めて気軽に、だが絶えず自分の多様な姿を見せてくれた。

サイコパス役のイ・ジュン

2014年5月10日土曜日の朝9時。高陽(コヤン)市で行われたドラマ「カプトンイ」の撮影現場の近くでイ・ジュンに会った。徹夜撮影が終わってから行われたインタビューだったため疲れていたはずなのに、イ・ジュンは目を合わせて気軽に挨拶をしてくれた。

サイコパスのキャラクターを演じているうえに、インタビューが朝早かったので、彼がどんな表情を見せても「仕方ない」と予め心を引き締めていた。だが、イ・ジュンは朝の公園の風景に感動する姿を見せた。

MBLAQのイ・ジュンとはまったく違う姿だった。彼はカメラを意識しなかった。ただ自然に、繊細に、まるでドラマ「カプトンイ」のサイコパスリュ・テオのように、よく分からない笑顔を浮かべて「僕についてきて」というようなジェスチャーを見せた。

暖かい春の朝、鳥の鳴き声を聞きながら見た彼の姿は、以前よりもう少し成長していた。

次はまた、どんな姿に変身するのか気になる。

記者 : 、写真 : ク・ヘジョン、翻訳 : ナ・ウンジョン