放送開始「ユナの街」多彩なキャラクターが描く“庶民の物語”

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写真=JTBC「ユナの街」スクリーンショット
ドラマ「ユナの街」の第1話は、「密会」の後番組であることや2014年版「ソウルの月」であるということで多くの注目を浴び、順調なスタートを切った。総合ギフトセットという言葉が惜しくない、主演たちの高いシンクロ率、抜群の演技力とスピーディーなストーリー展開に、庶民たちの物語を真剣かつコミカルに温かいタッチで描いた心温かくなる作品だ。

韓国で19日に放送スタートしたJTBC新月火ドラマ「ユナの街」(脚本:キム・ウンギョン、演出:イム・テウ)の第1話は、ユナ(キム・オクビン)とチャンマン(イ・ヒジュン)の強烈な出会いから始まった。

この日、ユナはナムス(カン・シンヒョ)の組織が狙っていた男の財布をターゲットに決めた。ナムスたちが財布を手にするとユナは何気にぶつかり、財布を取った。それに気付いたナムスたちはユナを追いかけ、ユナは靴を脱いで必死に逃げた。

あるビルの中に飛び込んだユナ。そこは、まだ灯りもついていないコーヒーショップだった。キッチンの片隅に隠れたユナは身をすくめていた。チャンマンはユナを見たが、知らないふりをして隠したのだ。

ガラスが刺さったユナの足をチャンマンが処置し、出会いからチャンマンにお世話になったユナだったが、チャンマンは5000ウォン(約500円)が必要であった。初対面の人にお金を借りようとするチャンマン。ユナは快く5万ウォン(約5000円)を渡した。暗くて5万ウォンだと気付いていなかったチャンマンはそれを返そうとした。そんなチャンマンの純粋な姿をユナは可愛く思った。劇中でキム・オクビンはタフなスリ師のユナ役に、イ・ヒジュンは優しい男チャンマン役に自然に溶け込み、キャラクターとの高いシンクロ率で、劇への集中度を高めた。

その後は安定した演技力を持つ俳優たちが劇を活かした。イ・ムンシク、シン・ソユル、キム・ヒジョン、チョン・ジョンジュン、チョ・ヒボン、アン・ネサン、オ・ナラが笑いを誘った。その笑いからは、隣人たちが親しく触れ合いながら過ごすことで滲み出る情というものが感じられた。隣人の間の情がますます見られなくなっている冷たい今の時代、視聴者を和ませるのに十分であった。

第1話であっただけに、スピーディーなストーリー展開で、人物たちの紹介とともに各人物の関係構図が明確に描かれた。特にユナをはじめ、個性の強い7人の人物の構図は一気に視線を引きつけた。スリ師、ボイラー技士、コーラテック(大人向けのクラブ。飲料水を飲みながらダンスを踊る場所)を経営する暴力団のボス、暴力団の元ボス、元警察、俳優志望生、ペンキ屋まで様々な職業を持つキャラクターたち。お金持ちではなく庶民の物語で共感を得た。

順調なスタートを切っただけに、キム・ウンギョン脚本家の完成度の高い筆力とイム・テウ監督の演出力で強力な力を発揮し、放送終了まで視聴者に高い満足感を与え続けることができるのか関心が集まっている。

「ユナの街」は職業、性別、年齢、性格まで千差万別で個性溢れる人々と、スリ組織出身の女性が住む集合住宅に世界中のどこを探してもいないほど善良な男性が入り込み、傷を癒しながら一緒に生きていくストーリーを描く。韓国で毎週月、火曜の午後9時50分より放送される。

記者 : ファン・ソヨン