来週の音楽界は、新旧人気歌手間の対決で熱くなりそうである。

その対決の主人公は、5年ぶりに再結成して20日にカムバックする男性デュオFly To The Skyと、21日に大々的にカムバックするINFINITEだ。約10年前の音楽界で不動の人気を得ていた先輩グループと、次世代韓流スターに浮上している人気アイドルグループとの対決であると同時に、SMエンターテインメント出身の先輩と、新しくSMエンターテインメント傘下に入った後輩との対決でもあり、視線を引いている。

ファンクラブの規模だけを考えると、Fly To The Skyが不利であることは明らかだ。ただし、先日カムバックして後輩歌手イ・スンギを軽く抜いたgodもいるだけに、今後の勝負がどうなるかはまだ分からない。昔の思い出に浸っている大衆を相手に、INFINITEがどのような戦略で対応し、雰囲気をリードするのかにも注目が集まっている。

20日、Fly To The Skyの魅力を届ける

Fly To The Skyの新曲「You You You」は、ファンが覚えている彼らならではの魅力を存分に盛り込んだ曲だ。ブライアンの美声で曲が始まり、ファニの切実なボイスで感情を高ぶらせた後、絶妙なハーモニーでクライマックスに達するという公式は、R＆Bバラードを懐かしんでいるファンの期待を満たしてくれる最高の一曲になると期待されている。ミュージックビデオも1990年代に流行ったドラマ形式のミュージックビデオを採用している。godが全盛期時代の歌をそのまま再現したかのような「みにくいアヒルの子」で大ヒットしたのと共通しており、成功への期待を高めている。

Fly To The Skyも予想を超える熱い反応に驚いている。6月6～8日の連休中に約1000席の小規模コンサートを準備したが、チケットが発売開始になるとほぼ同時に完売となった。また、様々な人気バラエティ番組からの出演要請も殺到している。godがスタートを切った郷愁シンドロームをFly To The Skyが受け継ぎ、その勢いを続けていくという予想が強まっている。

21日、INFINITEの大規模なカムバック

しかし、後輩グループの反撃も侮れない。むしろデビュー以来、最も華やかな大規模カムバックを準備している。INFINITEは今回のカムバックを「第2幕」に定め、アルバム名を「SEASON 2」に命名するなど、カムバックに向けた強い覚悟を表している。ショーケースも今までとはレベルが違う。19日の日本を皮切りに、20日の台湾、21日の韓国に続く「INFINITE 1.2.3 SHOWCASE」が準備されている。韓国はもちろん、日本と中国圏までの席巻を狙った大々的なプロジェクトである。前回の「追撃者(The Chaser)」のカムバックの際には韓国5都市でショーケースツアーを行ったINFINITEが、今回はその活動舞台をアジアに広げたという自身が垣間見える。

新曲「Last Romeo」は、INFINITEがデビュー以来維持してきた魅力を最大限に押し上げた曲だ。リアルサウンドを利用し、アイドルグループでありながらもレトロな魅力を発散している。「Romeo」という曲名からも分かるように、古典的なロマンチストを前面に押し出し、20～30代女性の心を狙う。