“信頼できる俳優”オ・マンソク「『作品を通じて癒された』と言われるとやりがいを感じる」

@STYLE |

写真=張人エンターテインメント

舞台の下の観客には爽快な喜びを、テレビの前の視聴者には愉快な笑いと胸の詰まるような感動を与える俳優たち。彼らにとって、どこで演技をするかはもはや重要ではない。ドラマ、映画、ミュージカル、演劇まで、ジャンルを問わず強烈な存在感を見せる4人の俳優にインタビューを行った。

信頼できる俳優オ・マンソク

演劇、ミュージカル、ドラマ、映画など、多岐に渡り活発に活動しているオ・マンソク。演劇とミュージカルを通じてしっかりとした演技の基礎を磨き、着実にキャリアを積み上げている彼は、いつからか“信頼できる俳優”に生まれ変わっていた。

―叱咤と愛を同時に受けた「王(ワン)家の家族たち」が終わった。どんな気分なのか?

オ・マンソク:ドラマを始めるときは、本当に長い道のりが始まりそうで、荷造りする気分で臨んだが、終わると短い瞬間だったように感じられ、自分が本当にこの道のりを終えたのか疑わしいほどだ。心の隅にまだ開けてない荷物がいっぱいある感じだ。

―約6ヶ月の間「王家の家族たち」のホ・セダルとして生きていたが、もう彼を手放さなければならない。

オ・マンソク:心の準備はある程度していたが、いざ終わると妙な気分だった。緊張がとけたからか、理由はよく分からないが、ここ数日度が過ぎるほど暴食している自分に驚いている。

―ホ・セダル役を演じながら良かったことと、辛かったことは?

オ・マンソク:冗談のように聞こえるかもしれないが、今までドラマで演じたことのないユニークなキャラクターという点で両方とも含まれる。ユニークで面白い要素を演じるときは楽しかったが、セダルのわがままな行動を図々しく演じなければならない時は大変だった。

―演劇、ミュージカル、ドラマ、映画までたくさんのジャンルを経験した。この中でもっとも自信のあるジャンルは?

オ・マンソク:正直、何一つ自信のあるジャンルがない。まだまだ実力が足りない。挑戦することが幸せで楽しいだけだ。

―ミュージカル俳優としても大活躍したが、ミュージカルのもっとも大きな魅力は何か?

オ・マンソク:ミュージカルや演劇は指定された空間で、その時現場にいた人たちだけがお互いに共感し、思い出として記憶できる。俳優としても、観客としても、その瞬間を一緒にいた人たちだけのものだ。その生々しい現場性と公演時期が終わると観られないという点が、人々が舞台を求め続ける理由のひとつだ。僕も一緒だ。舞台での共感とそこから来る感動は、何とも比べられない。俳優、観客どっちでもそうだと思う。

―俳優として生活しながら言われて嬉しかった言葉は?

オ・マンソク:視聴者や観客から、「オ・マンソクの作品を通じて癒された」とか「人生の活力を取り戻した」と言われた時、本当に嬉しい。役者としてのやりがいを感じる。

―“オ・マンソク”は、いつの間にか“信頼できる俳優”になった。それだけ、実力が証明された俳優の一人として挙げられるが、どう思うのか。

オ・マンソク:“いつの間にか”その修飾語はなくなるかもしれない。そのように評価していただけるのであれば、ありがたいだけだ。でも、僕はドラマを見ると自分の上手くできなかった部分しか見えない。

―共演してみたい俳優は?

オ・マンソク:それは、意外と難しい質問だ。普段誰々と演じてみたいとあまり考えたことがない。だが、一緒に演じた役者の中には、そう思わせられる方々がいた。今回の「王家の家族たち」が特にそうで、短幕劇で親しくなったソン・ヒョンジュ先輩。学縁の発言は嫌がられるかもしれないが、同門の俳優たちと公演やドラマをしてみたい。

記者 : アットスタイル(@star1) チョン・アラム