チョン・ジュヨン「『オーロラ姫』の結末?誰も知りません」

MYDAILY |

写真=マイデイリー DB
MBCの連続ドラマ「オーロラ姫」は今、議論の真っ只中にあるドラマだ。イム・ソンハン脚本家が執筆中のこの作品は、これまでイム脚本家のヒット作がそうであったように、視聴率と同じくらい波紋が大きい。「オーロラ姫」が世間で議論されている中、女優チョン・ジュヨンに会った。彼女が「オーロラ姫」で演じるパク・ジヨンは、序盤は新聞記者として登場したが、現在は人気女優として登場している。急変する「オーロラ姫」の世界の流れの中、チョン・ジュヨンもまた例外ではなかったのだ。

プロフィール上では身長171センチのチョン・ジュヨンは、小顔であるため実際より身長が少し高く見えた。わがままで俗物的でもあるパク・ジヨンとは反対に、彼女は物静かで飾り気がなく、「内気ですが、昔はもっと酷かったです」と話した。

様々な芸能人を輩出してきた安養(アニャン)芸術高校出身で、ガールズグループKARAのギュリ、アイドルグループMBLAQのスンホ、BEASTのヨン・ジュンヒョン、女優イム・スヒャンなどが、同時期に彼女と一緒に学校に通った。学生時代には才能豊かな学生の間でもかなり人気があり、後輩たちの間では“女神”と呼ばれていた。それが事実かどうか尋ねるとチョン・ジュヨンは「後輩たちはそう言うには言いましたが……」と言って恥ずかしがり、ある後輩が学園祭の際、全生徒の前で公開告白をしたことについて、彼女は「後で売店の方に来るように言い、ごめんなさいと伝えました」と語った。

内気な性格ではあるが、演技だけはとても楽しく、意欲を持って没頭した。そして大学進学後21歳の時、現在の芸能企画事務所に入る幸運を掴んだ。それなりに順調な道のりではあったがデビュー後は大きく注目されず、“待つことと忍耐が必要だ”と悟った。

強い焦りを感じる中、目にしたのが「オーロラ姫」のオーディションだった。オーディション当時、集まった多くの応募者たちを見て“わ、本当にたくさん来てる。自信がないな”と感じた。しかし、彼女の情熱が制作陣の目にとまり、オ・ロラ役のチョン・ソミン、ファン・ママ役のオ・チャンソクなどの俳優たちと共にキャスティングが決まった。合格した日、制作陣との会食で「君たちは共演者同士仲良くしなければならない」という言葉を聞いたのは、昨年12月のことだ。

第1話が放送されるまでの5ヶ月間、新聞記者パク・ジヨンのみを考え、現職の記者を探して実際に会い、記者がどのように行動してカバンには一体何が入っていのるかを詳しく聞いて演技に生かした。しかし、第1話放送後「オーロラ姫」の世界は急変する。突然降板する俳優もおり、パク・ジヨンは突然記者を辞めた。チョン・ジュヨンは「少し混乱しました」と述べながらも、「混乱している暇はなく、まだ沢山の展開が待っているので気持ちを引き締めて演技に臨みました」と語った。

ノ・タジ(ペク・オクダム)とパク・ジヨンはドラマの中では犬猿の仲だが、実際にはチョン・ジュヨンと一番距離の近い人物がペク・オクダムだ。チョン・ジュヨンは、「お姉さんはドラマの中では物静かで重苦しいですが、実際にはとてもハツラツとしていてお茶目なところもあります。一緒にいると話が尽きません」と語った。ペク・オクダムはイム・ソンハン脚本家の姪であり、この事実が明らかになった時、視聴者たちは少なからず驚いた。「私たちも知りませんでした、記事を見て知りました」と語ったチョン・ジュヨンは、「驚きましたが『あ、そうなんだ』と思いました。お姉さんは以前にもイム・ソンハン先生の作品に出演されていたので、先生が気に入っておられる女優さんなのだなと思っていました。姪だからといって先入観を持って見ていません。ずっと親しくしてきたので『あ、姪なんだ』と思ったことが全てです」と話した。

イム・ソンハン脚本家の作品は、「オーロラ姫」以外には関わったことがなかったため、イム脚本家について特別な先入観はなかったが、インターネットで検索したイム脚本家の写真を見て“怖そう”と思ったという。しかし、実際に会って演技指導を受けているうちに印象も変わったが、「会食の時に話をされる姿を見ると、すごく照れていて、弱い一面もお持ちのようでした。想像していた姿とはだいぶ違いました」と感じたという。撮影前には俳優たちにたくさん指導をしていたイム・ソンハン脚本家だったが、放送開始後には、あまりにシナリオに細かく質問を書いたせいか特別な注文はなかった。しかし、たった一回だけ連絡が来たことあった。「ジヨンがロラにソルヒと結婚することを話すシーンでしたが、それについて『良い演技だった』と連絡を頂きました。他の方々もそのシーンを見て、痛快で面白かったと言ってくださいました」

チョン・ジュヨンは、人々が自分に気づいてサインを頼むことに関してまだとても不思議に感じる新人女優であった。撮影現場で制作陣と先輩俳優たちが経験の少ない若い俳優たちに合わせて率先して仲良くしようとしてくれることがとても有難かったし、彼女が演じるパク・ジヨンが自分の感情に素直で、すべて表現することが「羨ましく思うこともあります」と話した。また彼女は、「ジヨンは悪女と言うにはきまりが悪いのは、憎らしいところもありますが、他の面から見ると結局は自分が全部やられて、誰かを陥れるほど計算的ではないので可哀そうでもあります。ジヨンは常に他の人のことを思いやる男性が好きですが、それはとても困難な愛です。ジヨンを惜しげなく愛してくれる男性が最後には登場し、幸せな姿を描くことが出来れば良いなと思います」と自身の希望を語った。

演技を始めた後、最も幸せだった瞬間について“今”だと言い、「母と父がとても喜んでいます。他の人たちに私の自慢をして肩に力が入るそうです。友達から『女優の親』と呼ばれることが本当に嬉しいと言っていました。子供として何かしてあげられたのかなという思いです。今後ももっと真剣に頑張って更に良い姿を披露したいです」と話した。そして「オーロラ姫」の結末については、「噂は多々ありますが誰も知りません。私たちも気になっています」と言って笑った。

―チョン・ジュヨンは1989年3月13日生まれで、2009年にヒップホップグループEPIK HIGHの「Wannabe」のミュージックビデオに出演し、芸能界デビューした。その後、MBC SPORTS+「飛ばせ ホームラン王」で、美人マネージャーとして活躍し、2010年のMBCドラマ「嵐の恋人」にユ・エリ役で登場した。現在はMBC連続ドラマ「オーロラ姫」で、パク・ジヨン役で出演中である。

記者 : イ・スンロク