ソ・イニョン「気の強そうなイメージですか?自然に変えていきたいです」

OSEN |

歌手ソ・イニョンが可愛くなった。

10月4日に新曲「私を愛して」をリリースし、約5ヶ月ぶりにカムバックしたソ・イニョンがキュートに変身した。シャープなあごのラインとハイヒールの代わりに、目を三日月のように細めて微笑む優しい笑顔で、ソ・イニョンの新しい魅力を見ることができるということだ。

これまで“強いお姉さん”“ハイヒール”“新商女(シンサンニョ:新商品好きの女性)”と称されたソ・イニョンだが、今は様々な音楽スタイルとそれを支える歌唱力、常に新しいことに挑戦しようと試みるファッショニスタとしての資質が再評価され、世間の認識も変わりつつある。

今回の楽曲「私を愛して」も、変化していくソ・イニョンのイメージに影響を与えるだろう。リリース前に公開されたカムバックステージでスカーフをなびかせながら可愛らしい雰囲気をアピールした彼女のセンスが光るファッションスタイルは、一気に女性視聴者の視線を集めた。ソ・イニョンの変化は最近のインタビューでも確認できた。彼女はハイヒールの変わりにスニーカーを履き、帽子を後ろにかぶった“可愛い”姿で記者の前に登場した。

「今日の衣装、いいですか?家にある服を合わせて着て来たのですが、可愛いと言って頂きありがとうございます。実は今回の新曲のMVで着た衣装も全て私服です。ファッションフィルムのように作りたくて丁寧に作り上げた作品です。決まったステージ衣装より、ナチュラルな姿をお見せしたいと思ったからです。よく見ていただけるとヒッピー、シック、レトロ、ロックスターなど様々なコンセプトを見つけることができると思います」

ソ・イニョンはアルバム毎に180度違う姿を披露し、常に人々をときめかせている。5月のアルバムでは清純な姿で従来のイメージを覆した彼女は、今度は可愛いイメージとなって登場した。

「前のアルバムは少し重い感じのバラードナンバーだったので今回は面白い感じを混ぜようと取り組みました。秋にリリースしたくて大切にしていた楽曲です。感性的な部分もありますので沢山の方に気に入って頂けると思います」

ソ・イニョンは音楽を愛する女性ソロ歌手だ。だから音楽に費やす時間も多く、レコーディングに訪れる回数も多いという。着実にアルバムをリリースしていることから彼女の音楽への情熱を垣間見ることができる。しかも毎回コンセプトが違うので音楽に多くの時間をかけざるを得ない状況だ。

「普段からレコーディングによく行き、沢山試してみて楽曲を除いたりしています。海外のアーティストの曲もよく聞き、私の声に合うジャンルを見つけるために努力しますし、時間が経つと共に更に努力を重ねます。音楽もファッションと同じでいきなり実力が伸びる訳ではありません。ちゃんと身に付けなければいけないので練習しなければなりません(笑)」

5ヶ月ぶりにカムバックしたソ・イニョンだが、時期的に少し厄介だ。Busker Buskerが音楽ランキングを総なめにしており、IU(アイユー)とSecretのジウンは女性ソロ歌手としてほぼ同時期に活動する。さらに、シン・スンフン、チョン・ジュニョンなどの著名な歌手たちが次々出てくる。しかし、ソ・イニョンはそんな状況をあまり気に留めていなかった。

「カムバックの時期は特に関係ないと思います。いつ出しても厳しいので。それに、1位になることも1日、2日くらいだけなので実はあまり気にしたくありません。着実に私の音楽をしていきたいですし、名曲を皆さんにお届けしたいという気持ちだけです。そういう意味で『私を愛して』は、どんな女性が歌っても可愛らしい歌ですので、上手くやりたいと思います」

ソ・イニョンはインタビュー中もずっとクールな姿を見せていた。“新商女”という自身のイメージに対しても、“気が強そうだ”という偏見に対しても「時間のかかる問題」とクールに受け止めていた。

「そういうイメージが固まってしまうことに悩み苦しむ時もあります。でも、それは自然に変えていくべきものです。皆さんは私が新商女になる過程も見てきましたし、これまでの活動を通して新商女からソ・イニョン個人として成長する姿もまた見守ってきてくれました。焦らずに私が着実に変化すれば、皆さんにもさらに変わっていくソ・イニョンを見て頂けると思いますので」

今年で30歳のソ・イニョンは、人生においても歌手としても新しい方向を決めているのだろうか。

「すでに新たに活動しているところです。私の名前を掲げた会社を立ち上げましたし、今後もより良い人生を生きるために努力しているので音楽的にもより多くのものをお見せ致します。その間感じた渇望を一つずつ解消していくところです。急には理解して頂けないと思いますが、一生懸命走り続ければまた新しいソ・イニョンになれると信じています」

記者 : ファン・ミヒョン