「金よ出てこい☆コンコン」SS501の末っ子キム・ヒョンジュン“悪質なコメントをチェックする理由は…”

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大ヒット中のMBC週末ドラマ「金よ出てこい☆コンコン」で“カンガルー族”(いい年になっても仕事もせずに親に面倒をみてもらっている人、カンガルーが子どもを運んでいることに由来した新造語)であり、わがままな息子チョン・モンギュを演じているSS501の末っ子キム・ヒョンジュンはリーダーのキム・ヒョンジュン、ホ・ヨンセン、キム・キュジョン、パク・ジョンミンで構成された人気アイドルグループSS501出身の歌手兼俳優である。しかし、最近キム・ヒョンジュンがレストランに行けば必ず言われることがある。それは「あら、あのわがままな息子じゃない?あのバカ!お母さんの話を聞いてよ」だ。

キム・ヒョンジュンはドラマ人気に支えられてグループとして活動していた当時に比べ、自身に気づいてくれる人が多くなってきたとし、「最近若い人や、特に中高年の人たちが熱く支持してくださる。嬉しすぎてたまらない」と照れながら微笑んだ。

ミュージカル「カフェ・イン~愛は偽り?!~」、ドラマ「輝ける彼女」「あなたを愛してます」などを通じて俳優としてもその可能性を見せたキム・ヒョンジュンにとって「金よ出てこい☆コンコン」は地上波ドラマへの本格的な挑戦だといえる。セット場の撮影で緊張し、指摘されるときもあったが、彼が「僕はあまりやったこともないのに、ドラマに役立っていると思うと、嬉しいし自信もたくさん得た」と笑えるのは有名な大先輩の教えのおかげだった。

ドラマ「あなたを愛してます」にベテラン俳優イ・スンジェと共演したときは「リハーサルのときから怖かった。特にイ・スンジェ先生は絶対遅刻なんてしないが、早く撮影現場に来て動線を把握している姿を見てびっくりした。『やはり先生たちは違うな。一生学ばなければならないんだな』と思った」と語った。現在「金よ出てこい☆コンコン」のチョン・モギュの祖母を演じている女優パン・ヒョジョンとキム・ジヨンについては「お二方ともたくさん教えてくれるし、本当の孫のように扱ってくれる。カメラがオフになった休憩時間でも演技について色々と教えてくださる」と語った。

劇中、妹チョン・モンヒョン(ペク・ジニ)の夫パク・ヒョンテを演じるパク・ソジュンとは親しい関係だ。ドラマでも二人がいざこざする姿は演技というよりは実際の同年代の仲間たちのイタズラのように見えた。「2人のケミストリー(共演者同士の相性)はどう思う?」と尋ねると、キム・ヒョンジュンは「初めはソジュンとは合わないと思っていた。ソジュンも僕のように明るいし愉快な人だから、一緒にいると何となく僕はへこむだろうなと思った。でも最近はよく連絡を取り合っているし、『一杯飲もう』と言うときもある」と笑った。

映画「サニー 永遠の仲間たち」で強烈な印象を与えたキム・イェウォンは「金よ出てこい☆コンコン」でキム・ジョンジュンの相手役を演じているが、キム・イェウォンが合流する前にキム・ヒョンジュンは記者懇談会で「僕だけ恋の相手がない。寂しい」と話したことがある。

キム・ヒョンジュンは「恋の相手役は誰なのか期待していたが、正直に言って初めはイェウォンだと聞いて驚いた。映画を中心に活動していた方だし、僕も彼女のことをあまり知らなかったので、緊張した。また『サニー 永遠の仲間たち』で見せたイメージを考えていた。だけど、実際会ってみたら本当に優しい人だった。意外と静かなときもあるし。特に同い年なのに大人っぽい。元々優しい子だ。演技の経験が多い女優さんなので、僕をリードしてくれると思っていたが、やはり演技もうまいし、安定しているし、リラックスできて演じられる」と絶賛した。二人の恋愛シーンが少ないと思わないのかという質問には「それが残念だ。ハグもしたいし、結婚した後のストーリーもお見せしたいが、最終回を迎えるので残念だ」と答えた。

自身の演技を評価してほしいとの要求には「まだまだ足りない」と話した。歌手として活動していたため、同じカメラの前でも違う感じがするはずであろうキム・ヒョンジュンは「演技の息は長いし、難しい。歌手としてステージに立つときは3分が30分のように感じられ、3分間を3時間のように感じ、一度始めると止めることなどできなかった。しかし演技はそれを50話に分けて少しずつ見せなければならないので、じれったいと思ったこともある。一度に全部見せたいが、それを長い間で少しずつ表現するのが難しかった。その反面、たくさん考えるようになったし、もっと集中できるようになったと思う。今も俳優としてのアイデンティティを探しているし、努力している」と語った。

アイドル出身の俳優に対する冷たい視線については正直に認めた。負担を感じないかと質問すると、「演技が好きだからやるしかない。いくら悪口を言われても……」と答えた。批判的なコメントをすべて確認している。

「悪質なコメントなども見ようとしている。悪口を言われてもしっかり演じるために。実は今より若かった頃は、悪質なコメントを見たら辛かった。『こんなに悪口を言われて活動できるんだろうか』と思っていた。また、その人は僕のファンかもしれないし、街中で会ってしまったらどうしようと思った。本当に怖かった。今はそうではない。特にソロ活動を始めてからはそんなコメントを見て反省するきっかけをわざと作った。『井の中の蛙大海を知らず』な状態は嫌だった。多くの人の話を聞いて、多数の人が嫌いなら、好きになってもらえるようにすべきだ。それが僕の仕事だと思う。僕の演技をきめ細かく指摘してくれるネットユーザーもいる。それは心のこもった指摘だと思う。僕の演技をちゃんと見てくれたという証拠なので、感謝している」

キム・ヒョンジュンのこういった態度は、彼の演技に対して込められた真心からではないかと思った。覚悟はしっかりしていた。「演技でも認められたい。両方上手くできる人間になりたい。『歌手としてダメだから演技をしている』なんて言われたくない。『この人は本当に上手だ』と。歌手、俳優、そしてできれば恋愛まで。認められたいし、上手くお見せしたい。愛される人間になりたい」

記者 : イ・スンロク、写真 : クァク・ギョンフン