Outsider「音楽は自身とのコミュニケーション…力を抜いた」

OSEN |

“速射砲ラッパー”と呼ばれるOutsiderが久しぶりに音楽ファンのもとへ戻ってきた。3年という長い空白期間中に彼は沢山の変化を経験し、より成熟し成長した。

3年ぶりにリリースしたミニアルバム「Rebirth Outsider」で先月23日にカムバックしたOutsiderは、最近ソウル合井洞(ハプチョンドン)にあるOSENのオフィスを訪れ、ラップのように物凄い早口で答え続け、記者を当惑させた。それでも3年ぶりにリリースしたニューアルバムに対する話で何とかインタビューを始めた。

今のOutsiderのように「Rebirth」というアルバム名がよく似合う人が他にもいるだろうか。3年間で彼の人生はあまりにも変わった。軍隊に行ってきて結婚し、20代から30代になり、所属事務所も移籍した。

「前と今を比べれば本当に大きく変わった。単に物理的に3年間休んでから戻ってきたという気持ちではなく、これまで経験した大きな変化によってもっと深く、濃くなった僕の人生を反映し、完璧に生まれ変わった新しい姿で『Rebirth Outsider』を持ってきた」

以前から寂しい感情を歌で表現してきたOutsider。彼から聞きたい言葉は単に「深くて濃くなった」のように抽象的な表現ではなく、もっと音楽的な変化に関する話だった。

「前の音楽が別れを通じて感じる個人的な悲しみ、残念で寂しい気持ちなどを単純に叙情的に表現したとすれば、今回のタイトル曲『Bye U』はEDM(Electro Dance Music)の方法を利用し、“痛みを吹き飛ばそう”という内容をトレンディーかつ楽しいビートで表現した。同じ感情だが、方法は違う」

特に、「Bye U」にはアイドルグループMBLAQのジオがフィーチャリングとして参加した。普通のラッパーならアイドルとのコラボを好まないだけに、二人は確かに予想外の組み合わせである。だが、彼の答えは意外とシンプルだった。

「偏見を破りたいと思った。ジオがソロとして見せた能力がとても良かった。ヒップホップアイドルとのコラボではなく、楽曲を作業する能力のあるミュージシャンとの音楽的な遭遇だ。単純にフィーチャリングだけ頼んだわけではなく、歌詞の作業にも参加した。吸収力や表現力の全てに満足した」

そうだとしてOutsiderが前から表現してきた寂しい感性を手放したわけではない。深く濃くなったのは彼の内面の寂しさだった。「Bye U」が新しい変化として違う方法を追求したなら、より深くなった彼の寂しさは先行公開曲「悲しげに鳴く鳥」(feat. イ・スヨン)で表現した。

「これまでの空白が僕には永劫(限りなく長い年月)のように感じられた。外部と断絶された軍隊生活が懐かしくて寂しい感情を望夫石(出征した夫の帰りを待ち続けた妻が、待ち続けたあまりついには石になったこと)のように感じさせた。『悲しげに泣く鳥』に東洋的な恨(ハン)を盛り込むためイ・スヨン先輩にフィーチャリングを頼んだ」

彼が音楽的に一番大きく変化した部分?それはまさに余白だ。これまでOutsiderの音楽が寂しさも、情熱も精一杯詰め込むことに汲々としたなら、今のOutsiderは詰め込むよりはなくすことに没頭した。

「ボーカルも楽器もぐっと詰め込むよりは、余白を残すことに力を入れた。感情の余韻を与えるため弦楽器を利用したストリングは付随的なものにし、ピアノとエレックトロニックギターの組み合わせでシンプルで余白の大きい音楽を作った。かなり力を抜いた」

彼がぐっと詰め込んだ音楽から余白の音楽に一歩進んだのは、コミュニケーションのためだった。一般的なコミュニケーションと違う部分があるなら、他人とのコミュニケーションではなく、自身とのコミュニケーションということだ。

「音楽は個人的なものだ。聴かせるためというよりは、自身とのコミュニケーションが優先だ。他人とのコミュニケーションから離れてただ僕がしたいことをしたい。人は皆まちまちで、全ての人を満足させることはできない。僕のやり方を認めてくれる人がいればそれでいい」

記者 : パク・ヒョンミン