PSY、6ヶ月ぶりの韓国単独コンサート…ワイヤーアクションを駆使し5万人が熱狂(総合)

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PSYが戻ってきた。自らを“公演っ子”と紹介するPSYが昨年10月4日、ソウル市庁公演から6ヶ月ぶりに単独コンサートで華麗に戻ってきた。今月13日午後、PSYはソウル上岩(サンアム)ワールドカップ競技場に5万人を集めた。30億ウォン(約2億6000万円)を投資したコンサート「HAPPENING」は「江南スタイル」以来9ヶ月ぶりに発売した新曲「GENTLEMAN」を初披露すると同時に、昨年忙しい海外活動で先送りになっていた年末コンサートの心残りを払拭する場だった。

PSYは大規模な公演に合わせ、大型スクリーンとメインステージ、Y字型のステージを用意し、活動の半径を広げた。ワイヤー装置を好んで使うPSYはこの日、観客の間を遊泳した。数十メートル上を飛んでいるという怖さはさておき、客席を眺める間明るく笑い、また号泣した。安全装置のために出来た足のアザなどすでに、眼中になかった。


「CHAMPION」の栄光は「江南スタイル」で、「GENTLEMAN」で世界市場

オープニングステージで「RIGHT NOW」「芸能人」「芸術だ」を選曲したPSYはドレスコードに合わせ、白い衣装とペンライトを振り回す観客に向かって大きな挨拶でホームグラウンドへの入城を知らせた。PSYは「今年でデビュー13年目となり、6年ぶりに民間人になった歌手、そして12年ぶりに迎えた全盛期をなんとか続けていこうと卑怯にもホームグランド(韓国)に帰ってきた歌手、PSYだ」と切り出し、場内の雰囲気を盛り上げた。

PSYは韓国ファンの大合唱とダンスが恋しかったのか、一気に盛り上げた。ステージ上ではあちこちを走り回り、ワイヤーに吊られ、空中で幸せを満喫した。所属事務所であるYGエンターテインメントの後輩イ・ハイ、2NE1、BIGBANGのG-DRAGONの登場で、PSYは力を得た。

PSYは「いくら『江南スタイル』が愛されても、『GENTLEMAN』を新たに発売しても、やはり一番好きな曲は他にある。今日を作ってくれた『CHAMPION』が一番好きだ。僕にとって一番のヒット曲だった。そんな曲を再び作るために10年かかった。そうして『江南スタイル』が誕生した」と説明した。

また、「後続曲で『江南スタイル』の破壊力に勝つことが出来なかった。それならば、一層雰囲気を生かして人気を集めようと考えた。そんな曲をまた作るには、僕は10年を待たなければならない。明日からは『GENTLEMAN』の広報とプロモーションに精神と心を集中しなければならない」とし、「GENTLEMAN」のミュージックビデオと“生意気ダンス”の初披露で、ファンを熱狂させた。

「僕は『GENTLEMAN』で再び海外に行き、一人で挑戦を始める。寂しく、大変なとき皆さんの眼差しと心を思い出す。もう一度頑張ってみる。正直、『GENTLEMAN』が売れなくても関係ない。僕には皆さんがいる。これまで韓国の歌手PSYでした。本当にありがとうございました」


“生放送”は国際歌手で、“打ち上げ”は韓国歌手で

PSYは約束した2時間30分の間、休まずすべてを注いだ。2012年から世界を熱くした「江南スタイル」、デビュー曲「BIRD」、今日のPSYを作ってくれた「CHAMPION」、海外市場に再び挑戦する「GENTLEMAN」、そして数々のヒット曲まで。午後9時を過ぎても、観客はなかなか会場を離れずにいた。

退場と登場を繰り返していたPSYは、「生中継も終わり、新曲発表に対するプレッシャーもない。ワイヤーに乗るという恐怖もない。帰る人はすべて帰った」とし、本格的に観客と盛り上げることを約束した。

PSYは観客を楽しく盛り上げるダンス曲のレパートリーで再び場内の雰囲気をヒートアップさせた。PSYはエンディングに「江南スタイル」を披露し予定されたコンサートを終えた後、アンコールステージに“打ち上げ”というタイトルを掲げ、追加公演を披露した。1990年代のダンスヒットナンバーであるパク・ジニョンの「私を離れないで」、DJ.DOCの「美女と野獣」、ソテジワアイドゥルの「幻想の中の君」、イ・ジョンヒョンの「来て」、キム・ゴンモの「間違った出会い」をリミックスしたメドレーを選曲した。

観客に熱い呼応を誘導したPSYは、着ていた白いTシャツを大胆に破き、“破きPSY”に変身した。続いてPSYは「ワイヤーにもう一度乗る」とし、「いつかは」を歌いながら、観客の目の前まで飛んでいくファンサービスを披露した。続けて準備したアンコール曲をすべて披露したPSYは、次のステージを約束した。

しかし、PSYは観客をそのまま帰そうとしなかった。すべての公演が終わったと思った瞬間、新曲「GENTLEMAN」と共に再登場した。生意気ダンスを踊りながら、スタンドまで行った。再び頭を下げて挨拶しながら、ファンに感謝の気持ちを伝えた。

「多くの方々が僕になぜ『GENTLEMAN』の初披露を韓国でやるのかと聞きました。それで、僕は当たり前のように答えました。僕は韓国歌手だと」

記者 : キム・イェナ 写真 : チョ・ソンジン