「花の戦争」キム・ヒョンジュ、熱心に台本三昧…“好評はただでは得られない”

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写真=JTBC
花がたくさん咲いているからか?花を嫉妬するように寒さがぶり返した。花冷えの中、「宮中残酷史-花の戦争」(脚本:チョン・ハヨン、演出:ノ・ジョンチャン、以下「花の戦争」)の撮影現場は慌ただしく動いていた。誰もが自分に与えられた役割に最善を尽くす姿を見ていると、このドラマがなぜお茶の間で好評を得ているのか、その理由が分かったような気がした。

10日、全羅北道(チョルラブット)扶安(プアン)郡辺山面(ピョンサンミョン)の扶安映像テーマパークにあるJTBC週末ドラマ「花の戦争」の撮影現場が取材陣に公開された。

この日、荘烈(チャンニョル)王后を演じるコ・ウォニの撮影が行われた。ノ・ジョンチャンプロデューサーの「アクション!」という掛け声と同時に撮影現場からは息づかいさえも聞こえなくなった。俳優たちは息を潜めてそのシーンの感情に溶け込んでいった。

ドラマでは1分にも満たないシーンだったが、撮影は30分間続いた。小さな仕草や声の震えさえも逃さず、細かく抑えていくノ・ジョンチャンプロデューサーの演出力が輝いた。

特に、エキストラまでもが一つになって熱演する姿に視線が引き付けられた。切ない王妃の姿に宮女役のエキストラが涙を流しながら号泣した。その瞬間の彼女の演技は、見守っている人たちが言葉を失ってしまうほど情熱的だった。

荘烈王后のシーンが終わるころ、昭容(ソヨン)チョ氏役のキム・ヒョンジュが登場した。彼女は登場してすぐ、スタッフ一人ひとりに挨拶をしながら和気藹々とした雰囲気を作り出し、一緒に演技をするイ尚宮役のヨン・ミジュと台本について話しながら、次の撮影シーンについての打ち合わせを続けた。ドラマの中で対立する二人だが、実際には笑顔が絶えなかった。

もちろん、キム・ヒョンジュは演技のベテランらしく、本格的な撮影に入ると昭容チョ氏に扮し、鋭い眼差し演技で周囲を圧倒した。少し前まで明るく笑っていた人は、どこに行ったのだろうと思うほと殺伐とした表情演技だった。

「花の戦争」の撮影現場を覗くと、出演者の共演はもちろん、制作陣及びスタッフたちの努力が輝いていた。“ただで得られるものは何もない”という言葉が実感できた。

一輪の赤いバラのように致命的な誘惑を持つ昭容チョ氏の宮中物語を描いた「花の戦争」は、韓国で毎週土日午後8時45分からJTBCにて放送されている。

記者 : ファン・ソヨン