【スターコラム】ハ・ジョンウ、幼少期から思春期まで…“中途半端なことが嫌いだった” ― Vol.1
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ハ・ジョンウ。脇役から始め、コツコツと俳優としてキャリアを積んできた彼は、今や韓国を代表する俳優に成長した。「時の人」や「ドル箱俳優」など、彼を表現する言葉は、ハ・ジョンウの現在の地位を物語っている。しかし、彼はただ「俳優ハ」と呼ばれたがる。なぜなら、彼はただ、一俳優であることを望んでいるためだ。
作品の中でハ・ジョンウは、どんな役も自身にぴったりと似合う服を着ているように完璧に演じる。作品の外での彼は、人間らしい気さくな姿で大衆に近づく。そのため、仕事でもプライベートでも、彼への好評が相次ぐのだ。作品内のキャラクターを、そのままもう1人の自分として表現し、作品を輝かせる俳優ハ・ジョンウ。
「信頼して見ることができる俳優」となったハ・ジョンウが、自身の幼少期や俳優、そして人間“ハ・ジョンウ”について語る。/編集者
こんにちは、ハ・ジョンウです。僕について何を話せば良いのかと悩みました。悩んだ末、僕の子どもの頃と、今後の計画などについて語ることにしました。まず、僕は先日「ベルリンファイル」が公開してから、それに関する様々なプロモーションへの参加と、もう1本の映画「テロ,ライブ」の撮影を並行してきました。うむ…あと1回分の撮影が残っている状態なので、おそらくこのコラムが掲載される頃にはすべての撮影が終わっていると思います。それは今年公開予定の作品ですが、「フォーン・ブース」「127時間」のような雰囲気の映画です。「ベルリンファイル」に続きこの映画にも多くの関心をお願いします。それでは、本格的に話を始めます。もちろん「ベルリンファイル」への多大なご関心とご声援に感謝申し上げ、更に愛されたいのが僕の最近の希望です。
「それくらいなら上出来」と言われますが、それでもたくさんの人たちが注いだ努力や情熱と比べると、もっとうまくいってほしいところです。ハハ。
幼少期のハ・ジョンウ……町中を走り回る
考えてみると、むしろ利点のほうが多いと思います。心強く思う部分が確かにあるからです。今も活発に活動している父を見ていると、見習いたい部分があります。近くで父が自己管理し、活動する姿を見ながら学んでいます。そして何よりも、俳優としての血と情熱を受け継いだ点などが心強く思えて、感謝しています。
子どもの頃の僕は、町中をいたずらして回った、まさにわんぱく坊主でした。
また花火で遊んでいて、周辺にあった引越しの荷物を全部燃やしてしまったこともあります。またその費用も全て弁償しました。
いたずらに関しては、親にそれほど叱られませんでした。あ、もちろん引越しの荷物を全部燃やした時は、かなり殴られましたね。ハハ。他人の財産を全部燃やしてしまいましたから。
また消火器にハマった時期があって、その時は町内の消火器は全部噴射してみたと思います。消火器代もかなり弁償したと思いますし。これが全部小学生の頃のことです。子どもが起こした事件にしては多少規模が大きいですよね。ブロックバスター級です。ハハハ。
思春期のハ・ジョンウ……スポーツと勉強、両方とも手に入れる
また一つ感謝しておりよかったと思うことは、水泳、スキーなど、外でするスポーツを、学校に通いながらも制限されなかったことです。高校の時、バスケ部に入って大会に出場した経験があります。そういったことを自由にすることができ、僕の学生時代はとても健康的だったと思います。
子どもの頃にたくさんスポーツしたことは、今でも良い思い出となっています。
高校の時は新聞部として活動したこともあります。キョンヒ新聞部はソウル高校で勉強熱心なサークルの一つでした。英字新聞や討論など、勉強熱心な雰囲気でした。原稿用紙に記事を書いて、先輩たちにチェックしてもらう形で行われました。辞めたきっかけはバスケのためでした。
2年生の時に新聞部の編集長を務めていましたが、バスケットボール大会への出場を止められました。だから退部したんです。当時は大会に出場したくて、下した決断です。
今考えてみると、なんでも中途半端なことが嫌いだったんだと思います。何をしても、しっかり!することが重要だと思いました。それは今でも同じで、僕は晩酌はしません。ハハ、お酒はお酒!ご飯はご飯!ご飯を肴にお酒は飲みません。一度食べはじめたら十分に(?)食べなければなりません。
誰よりも自由に、健康に学生時代を過ごした僕は“俳優”という夢を心の奥に潜めていました。しかし、なかなか言い出せませんでした。
その頃は演劇映画科に進学すると言ったら、若干偏った視線で見られました。そのため、心の中では考えていても、なかなか口に出せませんでした。父にも同じでした。うーん。今も同じだと思いますが、当時は勉強と成績、そして大学入試などがとても重視されていました。そこで僕も役者への夢はあったものの、演劇映画科ではなく、社会科学または、人文大学に進学し、その後タレント試験を受けようと、自分なりの計画を立てました。
その計画を説明すると、母に「なぜ遠回りするの?」と言われました。そう計画しているのであれば、専攻にした方が良いのではないかとアドバイスしてくれました。もっと現実的な話をたくさんしてくれました。
僕はついに演劇映画科に進学し、その後本格的に俳優ハ・ジョンウとしての道が始まりました。両親のアドバイスと信頼のおかげで、遠回りせずに済みました。
幼少期から大学までの生活について語った第1部に続き、第2部では、僕が考える“演技”と、今まで出会った作品について話したいと思います。それでは次のコラムもお楽しみに。
文:ハ・ジョンウ
「NAVER スターコラム」は、注目の俳優やアイドル、アーティストたち本人がコラムを執筆。話題のスターが直接書いたコラムをお届けしています。記者 : ハ・ジョンウ、編集 : ファン・ヨンヒ局長(イシューデイリー)、写真 : イシューデイリー、ハ・ジョンウ