イ・イギョン、体育も音楽も万能の俳優「シナリオも書いています」

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KBS 2TVドラマ「ゆれながら咲く花」映画「白夜」で認知度を上げた新人

写真=HBエンターテインメント
KBS 2TV「ゆれながら咲く花」の不良生徒たちは、ドラマが終わった今、どんでん返しの美学を証明している。ドラマで不良生徒を演じた俳優イ・ジフン(イ・ジフン役)、イ・イギョン(イ・イギョン役)、クァク・ジョンウク(オ・ジョンホ役)が、実際にはしっかり者の健全な青年という嬉しいギャップは、3人の好感度を更に上げた。

イ・イギョンの場合、劇中で唯一の友人であるオ・ジョンホとイ・ジフンの面倒をよく見るように、実際の性格もとても気さくだ。インタビューのため「OhmyStar」のオフィスに入るとすぐに、警戒することなく携帯を預けながら充電をお願いしたり、サインを求めるファンのために、先にセルフショットを提案してポーズを撮ってみせるなど、彼の気さくな性格がにじみ出ていた。

「白夜」と「ゆれながら咲く花」の関係

「ゆれながら咲く花」のキャラクターイ・イギョンが、勉強とは無縁の生活をしたとすれば、俳優イ・イギョンは興味のある分野だけを一所懸命に経験しながら生きてきた。特に体育や音楽に興味があった。中学生の頃から空手を学び、大学では社会体育学を専攻し、打楽器の演奏が好きでジャンベ、カホン、ボンゴの演奏ができる。

「フルートも吹けますが、趣味は打楽器です。家にジャンベ、カホン、ボンゴがありますが、大学でストリート公演もしたりしました。2010年の夏には、1人で鞄にジャンベだけを入れてタイに旅行に行きました。街でWonder Girlsの『Nobody』を演奏したんですが、外国人が一緒に歌って踊るのを見て鳥肌が立ちました」

俳優になると決めたのは、軍隊で見たドラマ「IRIS -アイリス-」に感銘を受けて、ソウル芸術大学演技学科に編入してからだ。その後、小規模の演劇やミュージカル、他の学校の映画学科に通う学生の練習作品に出演していたイ・イギョンは、イソン・ヒイル監督の「白夜」に主演としてキャスティングされるチャンスを掴んだ。

男性との一夜の愛を描いた内容のために、親からの激しい反対にもあったが、「白夜」という経歴は「ゆれながら咲く花」のキャスティングに役立った。逆に「ゆれながら咲く花」は、役者としての道を反対する親の心を変えるのに大きな役割を果たしたので、結果、全てが良い選択となったわけだ。

「白夜」は、「白夜」「Suddenly Last Summer」「Going South」の3本で構成された連作だ。イ・イギョンは「白夜」の撮影を終えてから「Going South」の制作部を自ら名乗った。撮影現場でご飯を用意したり、コーヒーをいれる雑用から、制作に必要な色々なことに協力した。そのように愛情を注いだ映画が第63回ベルリン国際映画祭に公式招待されたお陰で、イ・イギョンは今回の旧正月をドイツで過ごすことになった。

「僕は、カメラの前にしか立ったことがありませんでした。『カメラの裏側を知っている俳優が果たして何人いるだろうか』と思い、全て経験してみたかったんです。苦労したというよりも、楽しかったです。もちろん1度だけだから楽しかったのかも知れませんが、短い時間の間たくさんのことを学びました」

時間が出来るたびにシナリオも書いてきた。時間があれば、演技をする友人と一緒に、自らが演出しながら出演もする映画を作ってみたいという。内容を尋ねると、「匂いを嗅げないシェフ」「トラックで生きる老夫婦」という二つのシナリオについて目を輝かせながら語った。まだ未完成だが、これに興味を覚える映画制作者がいれば、俳優、いや作家イ・イギョンまでお問い合わせを。

「次期作が、tvNドラマ『ナイン:9回の時間旅行』に決まりました。イ・ジヌクさんが演じるパク・ソヌが、過去に戻ったときの友達の役です。『ゆれながら咲く花』の姿を想像しながら見るとがっかりする方もいるかも知れませんが、後に医者となる優等生のキャラクターなので、演技の幅を広げられる良いチャンスだと思い選択しました。

俳優として走り続けるにしても、ゆっくり行きたいです。新人ができる様々な役割を休むことなく、思い切り挑戦してみながら遊ぶことができたらいいと思います。最終的には、感謝の気持ちが分かる俳優として生きることが目標です」

記者 : イ・ヒョンジン