「馬医」チョ・スンウ“軽妙な演技”で水を得た魚のような姿をアピール

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写真=MBC「馬医」スクリーンショット
チョ・スンウが“軽妙な演技”を見せている。これまでドラマには出演しないと意地を張っていたチョ・スンウだが、デビューして13年で初出演したドラマ「馬医」で水を得た魚のような姿を見せている。

20日に韓国で放送されたMBC月火ドラマ「馬医」(脚本:キム・イヨン、演出:イ・ビョンフン)では、恵民署(ヘミンソ:朝鮮王朝時代に設置された官庁・医療施設)の医師試験に合格したチョ・スンウの姿が描かれた。ペク・クァンヒョン(チョ・スンウ)は、父の敵であるイ・ミョンファン(ソン・チャンミン)の教唆で腕を怪我したものの、天才的な針術の実力で試験に合格した。

「馬医」には毎回繰り返される特徴がある。ペク・クァンヒョンはいつも新しい危機に陥るが、必ずどうにかそれを乗り越える。だからといって、軽く乗り越えられる危機なのかと思うと、そうでもない。毎回危険で、見る人をひやりとさせることばかりだ。この過程を繰り返すペク・クァンヒョンのキャラクターは、当然真剣で重くならざるを得ない。ペク・クァンヒョンと同じ配役を演じた「ホジュン~宮廷医官への道~」のチョン・グァンリョルと「宮廷女官チャングムの誓い」のイ・ヨンエの演技がそうだった。

しかしチョ・スンウはペク・クァンヒョンのキャラクターにとぼけた感じと厚かましさを加えた。「馬医」が「ホジュン~宮廷医官への道~」「宮廷女官チャングムの誓い」と似ているようで、違うように見えるのはこのためだ。チョ・スンウの軽妙な演技のおかげで、ペク・クァンヒョンはただの重いキャラクターにとどまらず、時には面白くて軽い姿まで見せている。

チョ・スンウは笑えない真剣な状況でも、軽妙な演技で明るくて軽い雰囲気をリードしている。これは本来のキャラクターが持つ特性ではなく、チョ・スンウ自らが工夫したものなのでさらにすばらしい。老将イ・ビョンフン監督の多少古い雰囲気を一新する役割を果たしている。映画やミュージカルで長い間実力を積んできた彼の余裕が引き立って見える。

最近、ペク・クァンヒョンは医師試験の準備を手伝ってくれたカン・ジニョン(イ・ヨウォン)に気持ちを告白した。ペク・クァンヒョンは賤民である自分が同僚たちに卑しめられることを予感し、身分を気にしないカン・ジニョンと引き続き友達でいたかった。このシーンでもチョ・スンウの軽妙な演技が光を放った。

ペク・クァンヒョンは「医女さんでないと、一体誰が僕のことを見守ってくれるんですか。だから、弟子である僕を捨てようとせず、最後まで責任取ってください。責任感がないな、この人」というセリフで自身の本音をのぞかせた。両班(ヤンバン:朝鮮時代の貴族)であるカン・ジニョンを腕でたたいたりもした。

またペク・クァンヒョンの手を握った後、恥ずかしがるカン・ジニョンに、チョ・スンウは「大丈夫です。僕は理解しますよ。実際、僕の手を見ると握りたくなりますよね。でしょう?」と聞く。時代劇だが、トレンディードラマで出てきそうなセリフが登場したのだ。これも、チョ・スンウが主人公だからこそ可能なことである。

ドラマの雰囲気を明るく、活気づけるために、わざと真剣さを捨てるチョ・スンウの賢い演技に感嘆せざるを得ない。これは毎回見つけることができるチョ・スンウの演技法だ。13年間どうやってドラマ出演を我慢したのか、気になるほどである。

記者 : キム・ジヒョン