ソ・イニョン、大好きなハイヒールを脱ぎ捨てた理由は?

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写真=iyカンパニー

1人で事務所を立ち上げたソ・イニョン、初心に戻るための“真心”

ソ・イニョンは、いつも変化の最先端を行く。彼女が着たり身に着けたりするものは流行する。しかし、ソ・イニョンはホットなファッショニスタである前に歌手だ。2002年、グループJewelryとしてデビューした後、ソロアルバムリリースに至るまで、これまでは誰かが用意してくれるお膳に箸を添えるだけだったが、2012年からは彼女が自らお膳を用意し始めた。材料を選び、切って料理するところまですべて彼女がしなければならなかった。1人で芸能事務所iyカンパニーを立ち上げ、一段階成長したソ・イニョンに会った。

8月に発表したシングル「ANYMORE」は、ソ・イニョンに“初心”を気付かせた。ありきたりではなく、クールな雰囲気を保ちながら、もう少し音楽に集中したかったと言う。これまでバラエティ番組と様々なイシューで話題を集めてきただけに、意外に思えるかもしれないが、早くから実力で認められていた彼女は、バラードアルバムで人気を得たこともある。「ANYMORE」から見ることができる一番大きな変化の一つは、これまで“ベイビーたち”と愛らしく呼んできたハイヒールを大胆に脱ぎ捨て、運動靴を履いたことだった。

「これまでのアルバムのジャケット写真を見ると、ハイヒールを履いた鋭いイメージだった。でも、『ANYMORE』は自然でトレンディーな感じがする。実は、ステージではハイヒールを履かなければならないという考えが強かった。ハイヒールを履いた時の女性の姿が一番セクシーだとも思っていた。だけど、普段はハイカットのスニーカーが好き。自然な私の姿を見せたかった。

私について歪曲されているところもあるし、罵倒されたこともある。私と会えば毎月バッグを買ってあげなければならないと思われていたり(笑) 私が作ったイメージなので後悔はないけれど、実際の私はそうではない。私は何かをもらえばその分私もあげなきゃいけないと思うし、また何かをあげることも好き。『ソ・イニョンのBrand New/Friend』の時には、私の私物でバザーを開き、小児癌の子供たちに寄付をしたけど、この前病院を訪れた時『ソ・イニョンさんのおかげで2人の子供の手術をすることができた』という話を聞いた。本当に気持ちが良かった。分かち合えることの喜びも分かるようになった」


ソ・イニョンの二重生活…ホット&トレンディーでも少し真剣に

ディスコを連想させる「LET'S DANCE」をリリースしたソ・イニョンは活動を終えた後、2013年3月にリリースするニューアルバムの制作に集中している。「ANYMORE」をグレードアップしたバージョンだという。「ありきたりのフックソング(同じフレーズを何度も繰り返す曲調)はしたくない」と言い切ったソ・イニョンは、「真剣なボーカルがもう少し入り人々の心を引きつける歌が歌いたい」と伝えた。誰もが楽しめる歌を歌うことがソ・イニョンの目標だという。

「人々の反応に気を遣うか?それほど遣ってはないけれど、まったく気にしていないということはない。ただ、そこにこだわり過ぎるといいものはできない。特別なものであるほど、自然にならなければならないと思う。刺激的なものより、食べれば食べるほどもっと食べたくなる味と言うか……やりたいことはたくさんあるけれど、オーバーなことはしたくない。『音楽をしている人と見てほしい』ということではなく、『ホットでトレンディーなソ・イニョンだけど、音楽ではもう少し真剣になる』と言いたい。

実は、私にも自分に厳しい部分がある。自信を持っていてもいきなり憂鬱になる時もあるし。その時は人に会わずに一人で考える。『何のために生きているのだろうか』と思いながら自身を振り返ってみる。電話番号を変えたり、アメリカのドラマや自己啓発本をたくさん見る。誰もがこういう姿を持っていると思うけれど、私はただ自信に溢れた姿が大きく見えるだけ。そうなるためには、着実に何かを準備しなければならないので、一生懸命努力をしなくてはならないと思う」

「私は自分自身にすぐ飽きるので、新しいものを試してみることが好き」と言うソ・イニョン。ただ、人々が自身の本当の姿を知ることは嫌だと言う。10年間たくさん愛され、悪口もたくさん言われたと自評した彼女は、「人々から見たソ・イニョンは“単純で楽しい子”であってほしい」と言う。見た目とは違う、ソ・イニョンの本当の姿はプライベートでの楽しみに残すという。ソ・イニョンの“二重生活”は今も続けられている。

「私だけのキャラクターがあることが好き。私は、私であることが楽でいい。今年は会社を立ち上げ、アルバムまでリリースした。来年はまた新しいことを始める」

記者 : イ・オンヒョク