「優しい男」「会いたい」「その冬、風が吹く」…肌寒い季節に本格純愛ドラマの三作が恋しい

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写真=KBS

「優しい男」「会いたい」「その冬、風が吹く(仮題)」……視聴者を泣かせるドラマ三作

いつの間にか襟を寄せても風が肌寒い季節になった。心なしか気持ちも寂しくなるこの季節を迎え、各テレビ局が様々な恋愛ドラマを企画した。暖かいお茶を飲みながら布団の中で見たい、見る者の涙を誘いそうな、この3つの恋愛ドラマは現在放送中のものもあれば、もうすぐ放送予定の作品もある。

「優しい男」イ・ギョンヒ脚本家流の恋愛ドラマは続く

スタートを切ったドラマはKBS 2TV「優しい男」である。ドラマは命がけで愛していたハン・ジェヒ(パク・シヨン)の殺人罪を代わりに被り、刑務所暮らしをしたカン・マル(ソン・ジュンギ)が彼女に復讐をする過程でソ・ウンギ(ムン・チェウォン)に出会い、彼女を本当に愛してしまうというストーリーである。

「優しい男」の二つのテーマは“復讐”と“愛”である。イ・ギョンヒ流の人物は切ないほどではなく、苦しいほどお互いのことを憎むか愛するという、極端に走る傾向があるが「優しい男」もそうである。それに“記憶喪失”という素材も加えた彼女の筆力は相変わらずで、ソン・ジュンギ、ムン・チェウォン、パク・シヨンの迫真の演技も見ごたえがある。イ・ギョンヒ脚本家の前作「ごめん、愛してる」の男女の主人公が最終回で二人とも死んでしまったことからも、既に深刻な病気にかかっているように見えるカン・マルと、彼なしでは生きていられなくなったソ・ウンギの悲劇的な結末は、ある程度予測できるものである。終盤に向かうほど、ティッシュを抱えて号泣するかもしれない。

「会いたい」繊細な感情表現が見事なJYJ ユチョン

「優しい男」のバトンを引き継ぐ恋愛ドラマはMBC「会いたい」である。11月7日に韓国で第1話が放送される同作は「ありがとうございます」のイ・ジェドン監督と「私の心が聞こえる?」のムン・ヒジョン脚本家がタッグを組む作品であり、15歳の頃の切ない初恋を心にしまっておいたハン・ジョンウ(JYJ ユチョン)とイ・スヨン(ユン・ウネ)が再会してから繰り広げられる内容を描く。業界では落ち着いた雰囲気の「会いたい」に早くも高い関心が寄せられている。

ユチョンはJYJのメンバーで本業は歌手であるが、2010年に「トキメキ☆成均館スキャンダル」でドラマデビューを果たし、一躍20代を代表する役者に浮上した。特に今年は「屋根部屋のプリンス」で終盤の切ない演技も見事にこなしたため、さらに奥深い演技も期待できると思われる。また成人役者の道を着実に歩んでいる子役出身のユ・スンホ、明るさの裏に隠された心の痛みを表現するユン・ウネも注目できる。

「その冬、風が吹く」チョ・インソン&ソン・ヘギョ、名前だけでドキドキする

「その冬、風が吹く」は子供の頃の心の傷と切ない初恋を経験した男性と、ある日突然目が不自由になり、鳥かごのような人生を送る女性の話である。まだテレビ局は決まっていないものの、これまで数回にわたり手を組んできたキム・ギュテ監督とノ・ヒギョン脚本家の新作で、注目を集めている。さらに男女主人公にはチョ・インソンとソン・ヘギョがキャスティングされ、キム・ボムやApink チョン・ウンジも合流した。

“チョ・インソン”“ソン・ヘギョ”というトップスターに、説明する必要もないノ・ヒギョン脚本家の脚本、編成がまだ確定されていない中でも「その冬、風が吹く」が注目を集めている理由でもある。特にそれぞれ8年ぶり、5年ぶりにドラマ復帰を果たすチョ・インソン、ソン・ヘギョは恋愛ドラマで存在感をアピールすることになる。二人が演じる切ない恋愛ストーリーに誰もが目が釘付けになるはずだろう。寒い冬の終わりを告げる「その冬、風が吹く」は編成が決まり次第、2013年初旬に韓国で放送されると見られる。

記者 : イ・ミナ