「SUPER STAR K」に見受けられる“残念な点”とは?

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写真=Mnet

バブルの多い200万人予選、専門性が足りない審査評

15日正午、Mnet「SUPER STAR K」の初の生放送の音楽配信が始まった。実力差がはっきりしていた前シーズンに比べ、シーズン4は挑戦者たちの実力が比較的平準化されていた。午後1時、音楽配信サイトMelOnに多数の曲が100位圏内にエントリーしている中、各曲の配信成績の推移に関心が集まっている。昨年まで、音楽配信ランキングの高いチームが競演でも高いランキングを占めたためだ。

200万人集まったという予選、過度な数字競争

「SUPER STAR K4」は、オーディション番組としては始めて志願者が200万人を突破したことを広告で宣伝した。しかし、蓋を開けると多少虚しいという評価だ。TOP12の実力が200万人から選ばれたものにしては、平凡な感が否めないためだ。

しかも、初期に話題性を持った挑戦者をたくさん合格させ、ライバルミッションなどの過酷な過程を経ては、インタビューで脱落するシーンもあった。この方法は一部の参加者にとって、残酷なことになりかねない。そもそもインタビューを経てからライバルミッションを行い、それにパスすれば生放送に参加させる方法がより公正だろうという声も出てきている。

これは、放送でいかなる物議も醸したくないという制作陣の意図と見られる。結局、暗黙に生放送への進出者が決まっている状況で、ノイズ・マーケティング(該当商品を様々な非難の対象にして振り回すこと)に適した挑戦者を前面に出して生放送の直前に脱落させる方法を取ったのだ。

予選で200万人の参加が可能だったのは、シーズン3で準優勝したBusker Buskerの成果によるものが大きい。彼らは予選とSuper Week、生放送でさえあまり良い評価を受けられなかった。もちろん、実力と容姿、スター性を兼ね備えている必要があるが、一番重要なのはやはり“実力”であることを忘れてはならない。

審査委員の専門性が物足りない

「SUPER STAR K4」は、話題性においては例年に劣らない。しかし、放送のフォーマットに変わった点が全くなく、新鮮さに欠ける。しかも、一部の挑戦者に偏った放送や審査委員3人の差別化されない審査評が大きな批判を受けている。

イ・スンチョル、T(ユン・ミレ)、PSYで構成された審査委員団は、これまでその真価を見せていない。イ・スンチョルは前シーズンの鋭さや独特さを未だ発揮できていない。平凡な水準の審査評をするユン・ミレは、特定の挑戦者に“ファンだ”と話したりして、偏見で審査しているという疑念を抱かれる可能性もある。PSYも予想とは違って、鋭さに欠けた審査評をしている。

「SUPER STAR K4」が解くべき宿題は、予選で何百万を集めるかではない。挑戦者の中から本当の実力者を選び抜くこと。そして、そのために必ず必要な審査委員の専門的な審査を導き出すことだ。

生放送での音楽配信が始まり、19日に2回目の競演が行われる。今年は挑戦者間の実力の差が大きくないため、決勝が終わる前まで話題を集められるものと見られる。視聴者たちには、放送でもっとも重要なのは内容であることを制作陣が忘れてはならないと注文している。

記者 : ハン・ギョンヒ