「アラン使道伝」シン・ミナ、淡々としたナレーションで視聴者を泣かせた

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写真=MBC「アラン使道伝」スクリーンショット

アランが愛の前でする選択とは……

MBC水木ドラマ「アラン使道伝」(脚本:チョン・ユンジョン、演出:キム・サンホ)のアラン(シン・ミナ)とイ・ソリムは愛の前で同じ選択をした。

アランの生前の姿であるイ・ソリムは密陽(ミリャン)府使(朝鮮王朝時代の官職の一つ)の娘で、顔を見た人がいないほど静粛で、恋詩を書きながら1人だけを想っていたが、恋心を抱いた人の家に自ら結婚話を持ちかけるほど、愛の前では大胆な一面を持っていた。

一方、アランはコスレ(巫女が厄払らいをするとき、または野外で食事をするとき食べ物を少しちぎって四方にばら撒くこと)をしながら生きる幽霊生活で口も悪くなり、いつも堂々とした振る舞いをして、どこに飛ぶか分からないほどおてんばだ。

しかし、韓国で11日に放送された「アラン使道伝」の第18話でまったく異なる性格のアランとイ・ソリムが愛する人を守るためには自分を犠牲にするという共通点が明らかになった。

3年前、ジュワルに恋心を抱いたイ・ソリムが彼を守るために剣で切られ、死を迎えたようにアランも愛のために自分を犠牲にしようとするシーンが放送された。第18話のエンディングでは、アランがついに固い決心をして自分の体を渡そうとホンリョン(カン・ムンヨン)がいるところへ向かうシーンが描かれた。

アランも道理に従って満月の夜、あの世に帰ればウノ(イ・ジュンギ)かアラン、いずれかは必ず相手の記憶を失うことになっているため、2人はお互いを愛した記憶を失ってしまう。

「妖怪なんかには絶対ならない」と言っていたアランがホンリョンに自分の体を明け渡すのは、お互いの記憶を維持できる唯一の道。さらにアランの選択はウノの母、ソ氏夫人(カン・ムンヨン)を救えるチャンスでもある。結局アランが3年前、イ・ソリムのように愛の前で自分を犠牲にするかどうかに注目が集まっている。

シン・ミナのナレーションに好評相次ぐ

犠牲になることを決めたアランの姿に視聴者の気持ちは切なくなった。「ご飯もろくに作ってあげたことがない」と、アランは発つ前にウノに温かいご飯を作ってあげながら、心配しないでと微笑んでみせた。そして最後の手紙を通してウノに「人間になった幽霊なのか、幽霊になった人間なのかを忘れるぐらい夢のように時間が過ぎていった。私を大切にしてくれてありがとう。大切な心に生かしてくれてありがとう」と気持ちのこもった最後の手紙を伝えた。

固い表情で旅立ったアランと、そんな彼女を切なく捜し求めるウノの姿にシン・ミナの淡々としたナレーションはむしろその淡々とした声に反して、視聴者の心を切なくし、感情を高ぶらせたと好評を受けている。

視聴者は「アランが去る姿がとても悲しかった。ウノに送った最後の手紙の内容がとても悲しくて……。夢のように時間が過ぎていったという言葉に涙が出た」「シン・ミナさんのナレーションが流れると、私がウノになったような気持ちになって号泣しました。結局、サッドエンディングになるのでしょうか?」「エンディングを見ると来週、もっと悲しいシーンが待っているのでしょうか……。俳優たちの名演技にどっぷりはまって見ています」など、ウノとアランカップルの悲しい運命に切なさを表し、俳優たちの演技に賛辞を送っている。

ウノとアランがどんな結末を迎えることになるか、視聴者の関心が高まっている中、わずか2話だけを残している「アラン使道伝」は、慶尚南道(キョンサンナムド)密陽(ミリャン)のアラン伝説をモチーフに、自身の死の真実を知りたがるおてんばな幽霊アランと幽霊を見る能力を持つクールな使道ウノ(イ・ジュンギ)が出会って繰り広げられる朝鮮時代のファンタジー恋愛劇で、韓国で毎週水、木曜日の夜9時55分に放送されている。

記者 : ソン・ヒョジョン