「とにかく2倍にやります。歌もダンスも情熱も、とにかく2倍でお見せします。だから私たちに2倍の応援をお願いします」

愛嬌溢れる5人の少女たちを見ていると、自ずと笑顔になる。MBLAQの所属事務所J.TUNE CAMPから新人ガールズグループがデビューした。グループ名はTop(トップ)、Win(勝つ)、One(1)、X(倍)の頭文字を取ったTwo Xだ。

リーダーのジユ(24才、メインボーカル)を中心に、スリン(21才、ボーカル)、ウン(23才、ボーカル)、ミンジュ(23才、ラップ)、ウニョン(21才、ラップ)まで、5人のメンバーが集まり音楽業界に挑戦状を叩きつけた。彼女らが持ってきた楽曲は「Double Up」。積極的な女性像をセンス溢れる歌詞で表現していることが特徴の曲だ。

「楽しいダンス曲ですが、エレクトロニクスが取り入れられ、誰でも気軽に口ずさむことができると思います。倦怠期にあるカップルに関するストーリーで、自身に疎かになった男性に向かって女性が『このままじゃ困るよ』と警告する曲です」(ウニョン)

ほとんどのガールズグループがそうであるように、Two Xも宿舎生活をしている。ジユとウン、ウニョンとミンジュがそれぞれルームメイトであり、スリンはメンバーたちの表現によると言葉だけうまいことをいって一人部屋で過ごしているという。誰かが言った一言に笑いが絶えない愉快・爽快・痛快な5人のメンバーが暮らす宿舎ではどんな姿を見せるのだろうか。

「末っ子ウニョンはさばさばした性格です。さっぱりしていますね。その反面、ミンジュは飾るのが好きで、整理整頓も上手で女の子らしいです。ウンはお母さん？ハハ。ウンは宿舎に帰るとキッチンに行きます。3時間ほど余裕があれば、他のメンバーはみんな寝ますが、ウンはキッチンに行って料理をします。食べ物を持ってきたり、果物を出したりと。でも、美味しいものは全部私たちにくれて、自分は美味しくない部分だけ食べます(笑)」(スリン)

リーダーのジユは、J.TUNE CAMPの練習生として5年間過ごした。他のメンバーも2～3年ほどのトレーニング期間を経ているだけに、デビューに対する期待やプレッシャーが大きかった。それにもかかわらず、明るく笑えるのは、アルバム発表を前に相次いで発生した“大ヒットの兆し”のためだった。

「練習室にいた時、電話がかかってきて隣の小さいホールに行って電話をしました。しかし、誰かが“姉さん”と呼ぶのです。それで急いで電話を切って振り返ってみると、ドアが二重に閉ざされていました。それが本当にありがたくて嬉しかったです。嬉しくて空に向かって『ありがとう～』と叫びました(笑) またある日は、寝ていたんですが、火事になった夢を見ました。本当にめらめらと燃えていました。後で分かったのですが、火事の夢が縁起の良い夢とのことで、私たち、本当に大ヒットするみたいです」(ジユ)

彼女らの自信からだろうか。子供たちが選んだ平坦ではない人生を心配していた両親たちも、今では一番熱狂的なファンになっている。そのため、Two Xは、疲れきって涙を流している時も互いに励まし合って、もう一度大きく笑うという。

「中学3年の時に、歌って踊ることが趣味ではなく、自身の道だという確信を持ちました。真面目にオーディションも受け始めました。しかし、両親の反対が激しかったです。特に、父親が強く反対していましたが、今は一番力になってくれています。電話をすると、私の活動をよく見ていると言ってくれます。そんな時は『本当にうちのパパ？』と思ったりもします。今、父親の待ちうたが『Double Up』です(笑)」(ミンジュ)

大変な時間を過ごしただけに、前に進まなければならないTwo Xだ。女神のようなガールズグループよりは、国民のガールズグループになりたいというTwo Xは「長い時間がかかると思う」として、互いに手を繋いだ。

「たくさん準備しました。お見せしたいこともたくさんあります。Two Xという、私たちならではのカラーのある音楽を届けていきたいです。たくさんの応援をお願いします。いや、2倍に応援をお願いします(笑)」(全員)