「シンイ-信義-」イ・ミンホ&キム・ヒソン“正反対のキャラが生み出す相乗効果に期待”

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写真=SBS
いまや、何百年過去に行くのは何ともなく感じられるほど、タイムスリップはドラマでお馴染みの題材になった。郊外のどこかをよく調べてみると、朝鮮時代や高麗時代へ行ける空の扉がありそうな気がする。

「屋根部屋のプリンス」「イニョン王妃の男」「Dr.JIN」まで、今年だけで3本のタイムスリップが題材のドラマを経て放送される「シンイ-信義-」(脚本:ソン・ジナ、演出:キム・ジョンハク、シン・ヨンフィ)は、後発走者としてのハンディキャップを抱えてスタートした。今度は高麗時代の武士チェ・ヨン(イ・ミンホ)が、現代の形成外科医ユ・ウンス(キム・ヒソン)を高麗へ連れていくストーリーだ。

時は恭愍王(コンミンワン)元年、魯国公主(ノグク姫、パク・セヨン)が怪漢から襲撃され、チェ・ヨンは彼女を治療する神医を連れてくるために“空の扉”をくぐって現代へやって来た。時代を超えて現代へやって来た人が、文明の発達にうつつを抜かす姿は、「屋根部屋のプリンス」と「イニョン王妃の男」による既視感を避けられない。

しかし「シンイ-信義-」のチェ・ヨンは「屋根部屋のプリンス」のイ・ガクとは違い、“コミカル”よりは“シリアス”に近い。現代に適応できない素っ頓狂な姿を演出してお笑いを誘うよりは、早い展開を選択した。「シンイ-信義-」で時代の間隙に当惑し適応するのは、高麗へ行くはずのユ・ウンスの役目だからだ。チェ・ヨンは一人の男を人質にして魯国公主と同じ刺傷を負わせユ・ウンスに治療するように脅迫し、ウンスが手術を終えると魯国公主を助けることができるという希望を持つ。

「シティーハンターin Seoul」で見せてくれたイ・ミンホのアクション本能は素晴らしいが、かえってコンピューターのちからを借りたCGはぎくしゃくしている。一方、COEX前の奉恩寺(ポンウンサ)に高麗へ繋がる空の扉があるという設定から、まともな話ではないことを思うと、強度のあるファンタジーを楽しんだ方が気楽といえる。

イ・ミンホと、10歳も離れているキム・ヒソンとの相性は、期待以上だった。デビュー時からずっとはつらつなイメージだったキム・ヒソンに、ウンスの天然で悪態をつく姿は、とてもお似合いだった。世の中を生きることも面倒に見えるほど重量感いっぱいのチェ・ヨンと反対のエナジー溢れるウンスの相性が、今後どのような相乗効果を作り出すか気になる。

視聴率調査会社AGBニールセン・メディアリサーチによると、韓国で13日放送されたSBS「シンイ-信義-」の初回放送は9.4%をつけた。MBC「ゴールデンタイム」とKBS「海雲台の恋人たち」はそれぞれ14.7%、8.0%を記録している。

記者 : イ・ヒョンジン