Vol.2 ― 「10人の泥棒たち」チョン・ジヒョン、観客を手玉に取る名台詞とは

TVREPORT |

映画「10人の泥棒たち」で最大の恩恵を受けたのは、果たしてチョン・ジヒョンだろうか。11年間、「猟奇的な彼女」(2001)として生きてきたチョン・ジヒョン。そんな彼女が口を開けば、珠玉のような悪口を吐くワイヤー専門の泥棒、イェニコールで大ヒットした。神様から授かった美貌はむしろ“おまけ”のようなものだ。

“チョン・ジヒョンの再発見”であるイェニコールは、135分間の上映時間の間、味のあるセリフで観客を手玉に取る。そのため、「10人の泥棒たち」(監督:チェ・ドンフン、制作:Caper Film)は、今年最高のヒット作として1000万観客突破を目前にしている。

イェニコールの名台詞は何一つ捨てるものがない。チョン・ジヒョンはTVレポートとのインタビューで「何と言っても“とんでもない女”じゃないかと思う」と答えた。どうしたらあの口からそんな言葉が出て来るのだろう。

「チェ・ドンフン監督が作ったイェニコールは、本当に珠玉のような台詞が多い。キャラクターの性格が強いため、ぴったりと合う台詞だけを選んでイェニコールを作ったそうだ」

チョン・ジヒョンは過激ながらも味のある台詞を、どうしたらその味を出せるのかかなり悩んだと明かした。彼女は「出所する泥棒の先輩、ペプシ(キム・ヘス)に“本当にきれい”だというのが当然で、誰が“とんでもない女みたい”と言えるのだろうか。イェニコールだから言える言葉だった」と説明した。

イェニコールとザンパノ(キム・スヒョン)のキスシーンの台詞も忘れられない。「唇の力を抜きなさい」というずうずうしいイェニコールの一言。これはチェ・ドンフン監督の実経験をそのまま反映した台詞であるとのことだ。

観客の反応はどうだろうか。全体的に強い刺激にはまっているようだ。「可愛いベイビー(ザンパノ)。お姉さんのことを思いながら一人でヤってるかどうか見に来たよ」(Naver、推薦166人)、「とんでもない女よ」(Daum、共感46人)がそれぞれポータルサイトで名台詞1位に選ばれた。

ほかにも「私はクレイジーな女よ」「こう生まれるのなかなか大変だから」「そんなにいい?」「Happy ending is Mine」などが順位に上がった。

記者 : チョ・ジヨン