「私は王である!」チュ・ジフン、そこまでしちゃていいの?

OSEN |

写真=「私は王である!」スチル写真
俳優チュ・ジフンが、軍除隊後の復帰作として、チャン・ギュソン監督のコメディ映画「私は王である!」を選択し、3年ぶりに人々の前に立つ。

「私は王である!」は、王になりたくない一心で宮を離れた皇太子忠寧(チュンニョン、チュ・ジフン)が、自身そっくりの奴隷トクチル(チュ・ジフン)になり、一度も経験したことない生活をしながら、徳と知恵を備えた王として成長していく過程を描いた作品だ。チュ・ジフンは今回の映画で王になりたくない一心で家出をする皇太子忠寧と、言葉より体が先に動く行動派の奴婢(奴隷階級の男女)トクチルを演じ、本格的なコメディ演技を披露した。

高身長に彫刻のような顔立ちで“モデル出身”という肩書きをレッテルのように付けているチュ・ジフンにとって、コメディ演技は簡単ではないだろうと懸念する視線も少なくなかった。しかし先月30日の午後、ソウル建大(コンデ)入口ロッテシネマで公開された「私は王である!」で、チュ・ジフンは既存の“王子様”のイメージを果敢に脱ぎ捨て、トイレを使った後始末も自分でできない、“ホダン(見た目とは裏腹に何もできないという意味)”皇太子を完璧に演じきり、その存在感を見せ付けた。

気の弱い泣き虫の皇太子忠寧と、純粋な行動派奴婢トクチル、身分を証明できず苦労する忠寧と、おぼつかない皇太子の演技にハマっているトクチルまで、チュ・ジフンは一人四役と言っても過言ではないほど、様々にキャラクターを変えながら、3年間蓄積してきた演技のエネルギーを発散した。特にお尻に出来物ができるまで本ばかりを読み、ひとりでは何もできない“箱入り”皇太子が、宮を離れ、こじきになり、むしろに巻かれてたたかれるシーンでは、3年間のブランクを全く感じられないほど役に溶け込んでいるチュ・ジフンの姿を確認できる。

ここにパク・ヨンギュ、イム・ウォニ、キム・スロなど、コメディ映画の帝王と呼ばれる俳優たちがチュ・ジフンのバックアップをする。ファン・ヒ役のぺク・ユンシクは、なりふり構わず塀を越える姿や果敢な露出など体を張ったギャグを披露し、キム・スロはアドリブなのか台本なのか区分のつかない自然な台詞で笑いを誘う。お米300俵を賄賂として渡し、王室翊衛司(皇太子の護衛を管轄する機関)所属の皇太子護衛武士となったヘグ役を演じるイム・ウォニは、武術の腕はないが、忠誠心だけは人一倍の忠臣で、笑いはもちろん感動まで与える。

「私は王である!」は今月8日から韓国で公開される。

記者 : キム・ナヨン