SUPER JUNIOR「僕らの反応が一番大きい場所は“地球”だ」

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写真提供=SMエンターテインメント

SUPER JUNIORは1年に1枚のフルアルバムをリリースする。人気アイドルグループなら1年に何枚もミニアルバムを発表するのが当然のことだが、メンバーごとに歌からバラエティまで活動するだけではなく、毎年全世界で公演をする彼らにとって、一度に集まってアルバム作業をする時間がそう多くない。新しいアルバム「 Sexy, Free & Single」の発売に合わせ開いた記者会見で、メンバーのウニョクが「アルバムを最初から最後まで全部聴いてほしい」と話したこともこの理由なのかもしれない。

「Sorry,Sorry」「美人(BONAMANA)」などのシングル曲をヒットさせた彼らだが、彼らには1年に1枚ずつリリースするアルバムに他の曲を収録することも重要な意味を持っているように見えた。いわゆる「SJ FUNKY」(SUPER JUNIOR FUNKY)という彼らだけのスタイルで命名されたタイトル曲以外にも、今回のアルバムには今まで彼らが6枚のアルバムをリリースしながら積み重ねてきた多様な音楽が込められている。2011年の一年間、SUPER JUNIORが準備してきた新しいアルバムと、その間の変化について話を聞いてみた。

「スーツだけでセクシーな男性の雰囲気を演出しようとする」


―予告映像のイメージで一味違う姿を見せた。気に入っているのか。

シンドン:“美しい男”というコンセプトが個人的には負担になったけど、良く仕上がって満足している。

イトゥク:とても気に入っている。初日に公開されたイメージが、ウニョクの予告映像だった。破格的で、格好良かった。ウニョクが格好良かった時が2度ある。前髪を伸ばして目を隠した時と、サングラスをかけた時だ。所属事務所がそれを狙っていたのか、最初の予告映像は“目を隠した男”だった。

ウニョク:予告映像の公開順序が容姿順だと聞いた。なので満足していたのだが、目を隠していたのでがっかりした。

―予告映像のイメージとは違い、タイトル曲「Sexy, Free & Single」はセクシーなコンセプトだが。

キュヒョン:僕は、実はセクシーではない。元々は病弱な美少年のイメージだ。なのでセクシーなドラキュラの姿を見せなければと思い、メイクをもっと白くするつもりだ。

カンイン:露出したり、セクシーな振り付けをするのではない。本当にセクシーな男はスーツだけ着てもセクシーに見える。そんな雰囲気を演出したい。

イトゥク:「Sexy, Free & Single」は汗を流して成功した素敵な男の物語で、「僕はとてもセクシーで、自由で、シングルだ」という内容だ。結論は「女性たちはいいですね。僕に彼女がいなくて」だ。だけどシンドンは例外だ。シングルじゃないから。シンドンは「Sexy, Free & Double」になるのかな(笑)

―セクシーな振り付けでないのなら、「Sexy, Free & Single」のステージでは何を披露する予定なのか。

ウニョク:一つのポイントより、全体的なパフォーマンスを見てくれたらいいと思う。全体的なリズム感を十分に生かした振り付けだ。その部分を重点的に見てほしい。


「愛国歌を雄壮で優雅にリメークしたら良いのではないか」


-今回のタイトル曲もSUPER JUNIORだけのスタイルである“SJ FUNKY”のようだ。

ウニョク: 「Sorry,Sorry」「美人(BONAMANA)」「Mr.Simple」でSJ FUNKYスタイルの曲を歌ってきた。それで人々もこのような曲調を聴くと「あ、SUPER JUNIORの歌だ」と反応してくれる。人々が馴染んでいるこのスタイルからはみ出てしまうと、SUPER JUNIORの歌でないと思うかもしれない。今までパフォーマンスに重点を置いたタイトル曲を公開しているので、「以前の曲と似ているね」と思うかもしれない。そんな理由でアルバム全曲を聴いてほしい。アルバムの中では多様なジャンルを試みようとした。

―タイトル曲「Sexy, Free & Single」以外のアルバム収録曲で好きな曲は。

シンドン:「Daydream」という曲が好きだ。ダンス曲の方が好きだったけど、この曲は初めて聴いた瞬間から何となく気に入った。必ずこの曲で公演をしてみたい。バラード曲だけど、ダンスパフォーマンスを組み合わせて次の公演で必ず披露したい。

ドンヘ:「From U」という曲がある。コンサートで披露した歌だけど、メンバーたちも皆本当に好きで、一つの曲として完成させて欲しいとお願いして作られた曲だ。この曲はファンのために作った曲で、タイトル曲と合わせて一緒に披露する予定だ。

―今回のアルバムにイ・サンウンの「いつかは」をリメークした曲もある。他にもリメークしたい曲があるのか。

リョウク:個人的に明るい歌が好きだ。イ・サンウの「彼女に会う所100m前」を7枚目のアルバムでやってみたい。

イトゥク:愛国歌やアリランも歌ってみたい。以前のアルバムでもリメークをしたけど、披露したときに胸がいっぱいになった経験がある。ユ・ジェハの「私たちの愛」をリメークしたけど、80年代の曲なので若い人たちはあまり知らない。だけど僕たちが歌ってその曲を知るようになって、海外のファンたちもその感情を感じることができた。そのようになれば韓国の情緒をもっと知ってもらうことができると思う。そんな理由で愛国歌やアリランを雄壮で優雅にリメークすれば、韓国の情緒を伝達するのに役立つと思う。

―海外でSUPER JUNIORが韓国の情緒を伝えているが、海外でどの国と一番心が通じていると思うか。

シンドン:自分で言うのもなんだけど……“地球”で一番反応が大きい。

イトゥク:2005年から活動していて「世界的な韓流の帝王」「K-POPの中心だ」など、嬉しいことをよく言われている(笑)

―全地球に渡って愛される秘訣は何だろうか。

キュヒョン:僕たちはファンに気楽に近づくスタイルだ。神秘主義よりは身近に感じられるという点が愛されるようだ。

シウォン:この前、他の国でインタビューをしたとき、僕に「SUPER JUNIORほど面白い歌手はいない」と言っていた。韓国ではバラエティやラジオなど放送活動をたくさんしているが、他の国では歌手としての活動を多くしている。そのため、海外では面白い歌手だと思われている。そのように面白い面もあって、公演やドラマではカッコいい姿も見せて。色んな姿があって皆に好かれているようだ。

シンドン:韓国の歌手が好きな海外ファンたちは映像を編集して観る。だけど、その映像にはSUPER JUNIORのメンバーが必ず入っている。T-ARAが出演するから「ストッキング」を見たけど、そこにはイトゥク兄さんがいて、「ショー!チャンピオン」には僕がいた。僕たちが多方面でたくさん活動している。人々の前に絶えず露出されていることが、人気要因の一つなのかもしれない。だから、僕たちは365日年中無休だ。


「未来に対する悩みが常にある」

―こんなにたくさん愛されているのに、軍隊に行くことになったイトゥクは残念に思うだろう。

イトゥク:7年の間頑張ってきたけど、戻ってきたら以前のように愛されないかもしれないと思い心配した。だけどこれもまた、僕次第だと思う。軍隊の服役期間も結構短くなったので、早く除隊して戻ってきたい。軍隊に行くと、また色んなアイテムを吸収できると思う。

―カンインは軍の服役を終えた経験者だが、イトゥクにアドバイスはしなかったのか。

カンイン:イトゥクだけでなく、メンバー全員は軍隊に行っても上手く適応できると思う。団体生活を皆長く続けているので大丈夫だろう。軍隊に行けば、格好良い男性になって戻って来ると思うので、期待している。(キュヒョン:僕たちが軍隊に行くのを今から楽しみにしているの?)

―団体生活を上手く送るコツがあるのか。

イトゥク:僕は喧嘩もよくしたし、グループ内でいろんなことがあった。だから僕たちはさらに団結した。

ソンミン:メンバーの年が1つずつ違う。そのため、悩み事を話すと、兄さんたちが「昨年僕もそうだった」と言いながらアドバイスしてくれる。みんな鎖のように長く繋がっているようだ。

―主にどんな悩みを話すのか。

ソンミン:僕たちの年齢は、仕事に対して多く悩む。未来に対する悩みが常にある。「これから何をすれば良いのか」「どんな方向で専攻を生かさなければならないのか」「僕の得意分野は何なのか」このようなことだ。そんな悩みをメンバー同士で話しながら解決していく。

リョウク:19歳でデビューした。一般の友達は20歳以後はその年齢に合った学校生活、社会生活をしながら成長していくけど、僕たちは19、20歳で社会生活を始めた。だから今でも成長できず、デビュー当時の考え方をそのまま持っているようだ。「社会的には成功した芸能人でも、自分が果たして成熟した人間なのか」と悩んだ。そのように自我に対して悩む時期が来る。そんな時、メンバーを初めとした周りの人々がたくさん力になってくれた。

―“6thアルバムをリリースしたSUPER JUNIOR”の未来に対しても悩むのか。

キュヒョン:今回のアルバムに対して何万枚の売り上げを出して、何週間1位を獲得するか、ということは考えていない。今、台湾で100週間を越えて1位の記録を継続している。本当に感謝しているけど、最も感謝したいことは6thアルバムを出せたことだ。感謝する気持ちで僕たちも楽しみたい。カンイン兄さんも今回一緒に活動することになったし。

カンイン:久しぶりにSUPER JUNIORに合流したので、何だかぎこちない。緊張もしているし、何よりグループの害にならないかと心配だ。今回のアルバムではSUPER JUNIORの一員として、ステージにしっかりと溶け込むことが今の目標だ。だけどもっと正直に話すと、本当にステージに立ちたかった。実際は嬉しい気持ちが一番大きい。

記者 : イ・ジヘ(インターン記者)、翻訳 : チェ・ユンジョン