ミュージカル「モーツァルト！」の練習室

ミュージカル「モーツァルト！」が、28日午後1時ソウル松坡(ソンパ)区可樂本洞(カラットン)にある練習室をマスコミに公開した。この日練習室にはBEASTのチャン・ヒョンスン、イム・テギョン、パク・ウンテ、歌手のBada(チェ・ソンヒ)、オ・ジンヨンなどが参加した中で、やま場となるシーンの公開と記者懇談会が行われた。

公開練習は、全部で8シーンが30分間行われた。「何処だ、モーツァルト！」「愛していれば分かり合える」「影を逃がれて」など8曲のナンバーを披露した。

今回の公演を合わせてイム・テギョンはモーツァルト役が3度目となる。「選択と言うよりは運命だ。抜け出せない作品がモーツァルトだ。今後数年間はモーツァルトに接しがたくなる。モーツァルトとして観客に出会える、稀な機会だと思って合流することになった。どうしても3度目なので、これまでやってきた演技がまた出きるかと心配だ。しかし、『去年観たモーツァルトとはまた違うね』と言われるように頑張りたい」とマンネリ化した演技は避けたいという覚悟を明かした。

BEASTのリードボーカルを務めるチャン・ヒョンスンは、今回の公演でミュージカルデビューする。「最年少モーツァルトなので、若々しいモーツァルトをお見せする。観客に迷惑をお掛けしないように、公演に集中してミュージカルマニアの皆様まで楽しく観覧できるように頑張りたい」と初のミュージカルに取り組む姿勢を述べた。

BEASTとしての活動とミュージカル俳優として一人で活動することの違いについてチャン・ヒョンスンは「BEASTとしての活動が100メートルを全力疾走するようなら、ミュージカルはマラソンに近い」と短距離レースと長距離レースの違いに例えて説明した。

歌手のBadaとして広く知られているチェ・ソンヒは、モーツァルトの妻コンスタンツェ役について「コンスタンツェについての本を読んだ。コンスタンツェの刺々しく悪質な面から私がキャスティングされたと思った。しかし、他の本を呼んでみると、モーツァルトのことを心から愛していたことが分かった。コンスタンツェの両面性をうまく表現してみたい」と二面性を持つコンスタンツェに関する見解を述べた。

歌手とミュージカル俳優としてステージに上ることの違いについてチェ・ソンヒは「歌手としてステージに立つときもミュージカル俳優としてステージに立つときも、情熱は同じだ。ただ、多くの俳優と一緒に総合芸術をやるわけなので、マラソンのように、呼吸を繋げていく継走のような感じがする。一緒にバトンを繋げていくのだ」とチームワークを強調した。

またチェ・ソンヒは、今回初めてミュージカル舞台に立つチャン・ヒョンスンについて「忙しいスケジュールの中でも一生懸命練習している」と後輩を褒め称えた。

EMKミュージカルカンパニーが披露する「モーツァルト！」は、この前のJYJ ジュンスもそうであったし、今回のチャン・ヒョンスンもそうだが、男性アイドルがミュージカル俳優として初デビューする公演である。今回の公演はアイドル出身の俳優が二人もいる。アイドルの元祖といえる元SESのチェ・ソンヒを始め、現役アイドルチャン・ヒョンスンまで、男女アイドルが一つのステージに立つ。

「モーツァルト！」はトリプルキャスティングとダブルキャスティングで公演される。主人公のモーツァルト役は俳優のイム・テギョンとパク・ウンテ、BEAST チャン・ヒョンスンのトリプルキャスティングで、彼の妻コンスタンツェ役はチェ・ソンヒとオ・ジンヨンのダブルキャスティングだ。

公演期間は当初予定より1週間伸びた。もともと世宗(セジョン)文化会館で7月28日までの公演予定だったが、1週間伸ばして8月4日閉幕となる。

韓国で7月10日からいよいよ開幕だ。