“国民の夫”ユ・ジュンサン「棚ぼたのあなた」出演でお茶の間の人気俳優に!

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視聴率40%に迫るほどのものすごい人気を博しているKBS週末ドラマ「棚ぼたのあなた」に出演中のユ・ジュンサンが演じているパン・グィナム。妻チャ・ユニ(キム・ナムジュ)に優しく頼もしい夫役を演じ、お茶の間から絶大な人気を得ているユ・ジュンサンだが、彼はその人気に甘えることなく毎日役作りに励んでいる。映画、ミュージカル、ドラマで幅広い活躍を見せているユ・ジュンサンは、全てが完璧な俳優だ。

1969年生まれ、今年43歳のユ・ジュンサンは、一気に人気スターとなったわけではない。1995年にSBS第5期公式採用タレントとしてデビューしたキャリア17年目のベテラン俳優だ。ドラマ「キツネと綿菓子」(2002年)、「名家の娘ソヒ」(2005年)、「江南(カンナム)ママの教育戦争」(2007年)などをはじめ、15本に出演。映画の出演は、「ウェディングキャンペーン」(2005年)、「黒く濁る村」(2010年)、「世界で一番美しい別れ」(2011年)など、14編。ミュージカルは、「グリース」(1998年)、「三銃士」(2009年)、「Jack the Ripper」(2010年)など、13本に出演し、地道にキャリアを積んできた役者だ。だが、キャリアと作品数に比べて彼の知名度は、上がらずにいた。

すでにかなり前から俳優や監督、スタッフの間では演技力に定評のある俳優だったユ・ジュンサンは、スタッフを気遣う謙虚さと気さくな人柄で有名だ。先輩俳優には礼儀正しく振る舞い、後輩には優しく親切に接する。また、息がぴたりと合った阿吽の呼吸で演じるために相手役だけでなく現場のスタッフにまでも気を配り、楽しい雰囲気をリードするムードメーカーでもある。10年間、自分とともに仕事をしてきた所属事務所のスタッフに1億ウォンのボーナスを支給するほどの義理堅い男だ。実際、「棚ぼたのあなた」で劇中の母親役を演じるユン・ヨジョンが、彼の同ドラマへの出演を積極的に推薦していたそうだ。

アラフォーにもかかわらず、年齢を感じさせないルックスと存在感ある演技をみせる彼のモットーは、“挑戦と探検”だ。ギター、ドラムなど、楽器の演奏が趣味で、ピアノで作曲もする。旅行にも度々出かける。長くステージに立てるようストレッチを毎日欠かさないなど様々な運動を心がけ、エナジーを生み出している。これらすべては、演技に生かすためのハードなプロセスだ。異端の監督として知られるホン・サンス監督の「ハハハ」「北村の方向」「3人のアンヌ」などに出演したことも、それによりカンヌ国際映画祭に進出したことも好奇心と絶え間ない努力と挑戦の賜物だ。

役者は、作品ごとに違うキャラクターに変身しなければならないが、実際の自分の姿は変わってはいけないという信念を持っている。ユ・ジュンサンは、大学のころから20年以上に渡り俳優日誌を書いてきた。最近、その日誌を集めたエッセイ「幸せの発明」が出版された。このエッセイを通じて俳優としての絶え間ない情熱とトレーニング、家族を思う気持ちがいっぱい詰まった、「棚ぼたのあなた」のキャラクターとそっくりな彼の一面をうかがうことができる。「棚ぼたのあなた」のパン・グィナムが人気なのは、ユ・ジュンサンの実際の姿が少しずつキャラクターに反映されているからなのかもしれない。デビュー20年目にして全盛期を迎えたユ・ジュンサン。彼の活躍は、まだまだこれからだ。演技だけでなく本来の姿も人間味溢れる、心優しい彼が長く愛されることを期待したい。

写真提供=KBS

記者 : キム・ミンソン