「屋根部屋のプリンス」チェ・ウシクのキャスティング秘話“ソン・マンボ役かと思って…”

TVREPORT |

「最初、『屋根部屋のプリンス』のオーディションを受けるとき、ト・チサンではなく、ソン・マンボ役だと思い、力を入れました」

24日、高い人気の中幕を下ろしたSBSドラマ「屋根部屋のプリンス」でト・チサン役を演じ、年上の女性ファンから絶大な人気を得たチェ・ウシクが29日午後、TVレポートとのインタビューでキャスティング秘話を聞かせてくれた。

チェ・ウシクは「『屋根部屋のプリンス』にキャスティングされたきっかけですか?オーディションを受けました。正直、シノプシスも見れず、フュージョン時代劇だということと、シン・ユンソプ監督が演出するということだけを知ってオーディション会場に行きました。オフィステルだったのですが、30人以上の関係者が行き来していました。監督はもともとシックな方ですが、僕を見たとたん台本を渡しながら『読んでみて』と言いました。たった2秒しか読んでいないのに、監督がもう一度読むよう指示しました。そうやって2時間もの間、演技指導を受けるかのように台本読みをしました」と話した。

続いて彼は、「正直、最初は僕がソン・マンボ(イ・ミノ)役だと思っていました。なので、真剣に服も決めて、そのように演じました。ソン・マンボは腹心3人組の中で一番真剣ですからね。ですが、渡された台本を見たらふざけている役で。しかも、女性の台本もありました。そのとき気付きました。僕が聞いたのとは何かが違うということを。それで監督に聞いたら、監督が『ソン・マンボは君より有名な人が演じるよ』と言いました。監督はもともと言い方がストレートなんです。その言葉に傷ついたら演技できなかったと思いますが、僕は落ち込みませんでした(笑) ただ、思いっきり抑えてきたのに、それを開放するのが難しかったですね」と付け加えた。

続けて、「その後、2、3度ほど監督と打ち合わせをしました。僕がこれまで演じた作品を集めてDVDを作って送り、もう一度演技を見せました。ト・チサンというキャラクターは、可愛いのはもちろん、年上の女性に愛され、女装もしなければならないと強調しました。僕はMBCドラマ「チャクペ~相棒~」で女装したことがありますが、キレイではなかったんです。だから、少し心配でした」とし、「キャスティングされたことを、後から監督を通して知りました。ある日、監督に呼ばれて行ったら『頑張ろう』と言われ、そのとき知りました。僕がト・チサン役にキャスティングされたことを。本当に紆余曲折の末に合流できました」と説明した。

チェ・ウシクは「屋根部屋のプリンス」で朝鮮の皇太子イ・ガク(JYJ ユチョン)の手足となり、一番近くで仕える宦官で、ずる賢く世渡り上手なト・チサン役を演じた。300年を越え、現代にやって来たト・チサンは「パク・ハ(ハン・ジミン)姉さん、パク・ハ姉さん」と呼び、特有の愛嬌たっぷりな演技で年上女性の心を虜にした。

記者 : ファン・ソヨン 写真=ソン・ヒョジン