「屋根部屋のプリンス」JYJ ユチョン&ハン・ジミンの熱演が輝いた理由とは?

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※この記事にはドラマ「屋根部屋のプリンス」の結末に関する内容が含まれています。
写真=SBS「屋根部屋のプリンス」スクリーンショット
「屋根部屋のプリンス」がJYJ ユチョンとハン・ジミンの再会を描き、ハッピーエンドで幕を下ろした。

SBS水木ドラマ「屋根部屋のプリンス」は、朝鮮時代の皇太子イ・ガク(ユチョン)が現代にタイムスリップするという奇抜な設定とともに、皇太子妃変死事件をめぐったミステリー、パク・ハ(ハン・ジミン)とのラブストーリーが描かれ、注目を浴びた。

ドラマの初頭、愉快で奇抜な設定と甘いラブストーリーが視線を引き付けたが、ドラマの中盤からは多少無理のある出生の秘密とスピードに追いつくことのできないストーリー展開などが露出された。後半からは回ごとに異なる完成度も惜しかった。

そんな中でもパク・ハとイ・ガクのラブストーリーはファンの感性を刺激し、反響を得た。ドラマのストーリーが他の部分よりも、パク・ハとイ・ガクのラブストーリーに重きを置き、彼らの感情に集中させたということもあるが、ユチョンとハン・ジミンの演技も大きな役割をしているとも言える。

すでに時代劇を経験したことのあるユチョンは、謹厳ながらも可愛らしい魅力の皇太子イ・ガクを違和感なく演じ、ストーリーが展開されるほど叶わない恋に落ちた主人公を切なく演じることで確かな存在感を示した。

どんな役でも自身の役割を十分に果たすハン・ジミンも、プヨンとパク・ハを行き来しながら、一人二役を演じきった。明るくて元気、そして生活力の強いパク・ハに扮したハン・ジミンは、朝鮮時代に戻らなければならないイ・ガクとの悲しい恋を表現しながら、パク・ハの切ない感情も見事に表現し、視聴者の心を掴んだ。順調だったドラマの展開が思わぬ方向に傾いても、ユチョンとハン・ジミンのぴったりと合った呼吸と雰囲気があるため、ファンはドラマから目を離すことができなかった。

特に、皇太子妃変死事件の結末がイ・ガクを助けるためのプヨンの愛によるものだという最後のサプライズは、彼らの切ない恋に終止符を打つ内容で、感動は倍増した。最後のユチョンとハン・ジミンの演技は視聴者の視線を虜にした。

第20話でハッピーエンドを迎え、幕を下ろした「屋根部屋のプリンス」。ドラマの中盤と後半で多少の心残りはあったが、300年の時空を超えるパク・ハとイ・ガクの切ないラブストーリーを最後まで押し切り、視聴者の感性を刺激する底力を見せ付けた点で、微笑ましい退場となったといえよう。

記者 : ハ・スナ