F.CUZ「結果がどうであろうと、最後までやり遂げる」

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1年5ヶ月という長い空白期間を経て活動を再開したアイドルグループ、F.CUZ(フォーカズ)は、強い覚悟を持っていた。F.CUZは忘れられてしまうという恐れから1年に何度も新曲を公開している他のアイドルグループとは違った。空白期にメンバーのイユがグループから脱退し、グループ解散の危機に陥ったこともあったが、その度にメンバーはF.CUZという名のもとで団結してきた。

F.CUZは、2010年にジノン、カン、イェジュンと韓国の人気演歌(トロット)歌手であるソル・ウンドの息子、イユという4人のメンバーでデビューした。F.CUZは、デビュー当時、イユの存在感が強く注目を集めた。しかしその活躍は、注目に反して大きなものではなかった。多くの人からの関心がプレッシャーとなった。4人組として1年間活動してきたF.CUZは、イユの突然の脱退により3人組グループとして活動せざるを得ない状況になった。

リーダーのジノンは「昨年8月、メンバーと一緒に将来について話し合って、脱退を決めたイユの気持ちを理解した。彼自身の将来のために決めたことだったので、引き止めたりはできなかった。でも、デビュー当時からソル・ウンドさんの力が大きかったので、僕たちだけでやっていかなければならないというのが不安だった」と当時の気持ちを語った。

中心メンバーであるイユが抜けたF.CUZは、自分たちだけでもやっていけるという思いで活動を続けたという。日本でもシングルやアルバムをリリースし、コンサートやファンミーティングも行うなど、積極的に活動を続けながら韓国での活動再開に向けての準備を進めた。所属事務所はもちろんのことF.CUZのメンバーも、新メンバーを選抜するためのオーディションに参加した。F.CUZというグループを維持するために数回にわたって行われたオーディションを経て、レヒョンとテゴンがF.CUZの新メンバーとして合流することになった。

ジノンは「1年5ヶ月ぶりに活動を再開する。活動再開という言葉を聞いただけでもワクワクする。久しぶりの活動なので、新人に戻ったような気分でもある。新メンバーのレヒョンとテゴンが、活動再開に向けての厳しい練習などにも最後まで頑張ってくれてありがたい」と語った。

カンの友達でもあるレヒョンとテゴンは「初めは苦労している姿を見ていたカンに、参加を反対された。でも、どうしてもF.CUZのメンバーになりたかったので、オーディションを受けた」と話し「F.CUZのメンバーとして、活動再開に全力を尽くしたい」と意気込みを語った。

5人組グループとして活動を再開したF.CUZのタイトル曲は、ボーカルグループMonday Kizのイ・ジンソンが手掛けた「NO.1」である。切ないバラード曲を歌ってきたイ・ジンソンが作ったタイトル曲「NO.1」は、エレキサウンドにダブステップが加わった、F.CUZにぴったりな楽曲である。

F.CUZの頼もしい末っ子、イェジュンは「タイトル曲『No.1』は、オーダーメイドスーツのような曲。初めからジンソン兄さんと話し合って、歌の実力をつけながらも、アイドルグループらしい音楽を披露するために努力した。グループの将来は、歌う曲のジャンルによって異なるとも言われるけど、このまま終わってしまったら一緒に努力してきた時間がもったいない。結果がどうなろうと最後までやるつもりでいる。やらないで後悔するのと、やって後悔するのではまったく違うので、決して立ち止まることはない」と語った。

他のメンバーの考えもイェジュンと同じである。F.CUZは自分たちの置かれた状況について「僕たちはもっと良い姿を披露するためにスタッフと話し合っているから、スタッフは大変だと思う。一気に人気を集めるよりは、着実に段階を踏んで支持されたい。今はこれ以上下がることもないし」と語った。

デビュー当時9月1日から共同生活を始めたF.CUZは、レヒョンとテゴンが合流した後、昨年9月1日に再び共同生活を始めた。細かなところにまで気を使ってチームワークを高めるために努力した。メンバーも「チームワークなら他のグループに負けない自信がある」と語るほどだった。

成功することよりも、歌手として5人のメンバーが一緒に活動することを大事にしているF.CUZは「僕たちほど切実な意気込みを持ったグループはいないと思う。僕たちの心には強い覚悟と決意がある。簡単に諦めたりはしない。今の気持ちを忘れずに活動に専念したい」と、その意気込みを示した。ステージを懐かしんでいるだけに、今後の活動が期待されるアイドルグループである。

記者 : ペク・ソルミ