「屋根部屋のプリンス」後半戦…鑑賞ポイントは?

TVREPORT |

写真=「屋根部屋のプリンス」スクリーンショット
「屋根部屋のプリンス」がいよいよ折り返し地点を迎えた。

SBSドラマ「屋根部屋のプリンス」は、朝鮮時代の皇太子が現代にタイムスリップして展開するドタバタストーリーを描いた作品で、細かく展開されるユニークでコミカルな設定や個性溢れるキャラクターの活躍が愉快な笑いを届けている。

ここにキュートなおてんば娘を演じる女優ハン・ジミンの熱演や、時代劇の出演経験をもとに安定した演技にずうずうしい魅力をも兼ね備え“演技派アイドル”として成長しているユチョン(JYJ)の活躍も輝かしい。

ドラマの前半では、朝鮮時代の人物がタイムスリップをした設定のもとで描かれる様々な面白いエピソードを描いた。そこではパク・ハ(ハン・ジミン)とイ・ガク(ユチョン)の甘い恋愛模様も描かれ、ラブコメディとしての魅力を活かすことができた。

しかし、問題は後半だろう。このドラマはミステリーの要素も描こうと試みている。実際、ドラマの序盤で視聴者の関心を引き付けたのは皇太子妃の死亡事件とその黒幕だった。だが、ドラマの前半では皇太子妃の死亡事件をめぐるストーリーが序盤のインパクトに比べるとあまり描かれていなかった。10話まで放送された今、皇太子妃の死亡事件をめぐるミステリーは推測するには物足りない伏線だけが張られ、ほとんど解決の糸口が見えずに放置されている。

このような理由から、皇太子妃の死亡事件が、パク・ハとイ・ガク、セナの生まれ変わりや、イ・ガクがタイムスリップした理由とどうつながるのかが後半の成功を握る鍵となるだろう。その理由に十分な説得力があれば、ドラマは注目を集め、ピークに達している甘い恋愛模様とともに強力なエンジンとなって視聴者を虜にするだろう。“最強の悪女”セナが単なる悪女にとどまらず、リアリティのあるキャラクターになれるかどうかも、その過程がどれだけの説得力を得られるのかにかかっている。

朝鮮時代の皇太子がタイムスリップをしたというユニークな設定で、ドラマの前半に愉快でコミカルな魅力を見せてくれただけに、後半も期待に応える構成力を見せてほしい。

記者 : ハ・スナ