「屋根部屋のプリンス」チョン・ソグォン ― この男、生まれながらの“コミックガイ”ですよね?

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写真=SBS「屋根部屋のプリンス」スクリーンショット
水木ドラマ視聴率1位となり、多くの視聴者に愛されているSBS「屋根部屋のプリンス」(脚本:イ・ヒミョン、演出:シン・ユンソプ)で、皇太子イ・ガク(JYJ ユチョン)を補佐しているウ・ヨンスル役を演じているチョン・ソグォン。ヘタしたら空気が読めないキャラクターで「嫌われ役」になりがちだが、むしろ視聴者に笑いを与え、好感が持てるキャラクターとなっている。その理由は何だろうか。

5日に放送された「屋根部屋のプリンス」では、会社の上司との飲み会で雰囲気を盛り上げるための“タメ口タイム”の様子が放送された。空気の読めないウ・ヨンスルは一苦労するしかなかった。タメ口タイムで、ト・チサン(チェ・ウシク)とソン・マンボ(イ・ミノ)は、生意気な口調でイ・ガクを怒らせた状態。しかし、遅れて参加したウ・ヨンスルはタメ口タイムが終わったことも知らず「年も若いくせに、王子として生まれやがって、こいつめが!!」と叫び、イ・ガクを爆発させた。

また、12日の放送でもウ・ヨンスルは前回に続き、もう一度冷や汗を流した。この日、パク・ハ(ハン・ジミン)は、イ・ガクがホン・セナ(チョン・ユミ)にブレスレットを渡したことを知り、怒り出した。彼女が怒った理由を知るはずのないイ・ガクと腹心3人は不満が爆発した。

また、4人が集まってパク・ハの悪口を言い始めた。しかし、ウ・ヨンスルはその場に参加しなかった。イ・ガクとト・チサン、ソン・マンボが「もしかしてパク・ハのことが好きなのか?」とウ・ヨンスルを刺激し始めた。

この言葉にウ・ヨンスルはカッとなり、「俺は言わないだけ!本当ならばパク・ハは何回も怒られているはずだ。女のくせにはむかってばかりで、ありえない。持ち上げて空中で5回転させて、地に投げ落としたい気持ちだ」と声を荒げた。しかし、パク・ハが後ろでその発言をすべて聞いていた。言葉の通り、最悪のタイミングだったのだ。ウ・ヨンスルはパク・ハの凄みを帯びた眼差しに言葉をなくし、ただ佇んでいた。

またこの回では、イ・ガクが買ってきた薄荷キャンディーを噛まないため、苦労するウ・ヨンスルのこっけいな姿が描かれた。イ・ガクが初めて口にした薄荷キャンディーを買って現れると、ト・チサンとソン・マンボはイ・ガクを真似して薄荷キャンディーを噛んで食べたが、ウ・ヨンスルはこれをただ舐めるだけだった。これを見たイ・ガクがカッとなり、ウ・ヨンスルの口いっぱいに薄荷キャンディーを入れて噛ませるという罰を下したシーンだった。

チョン・ソグォンは常に空気を読めずテンポがずれているため不器用に見えるが、視聴者に楽しさを与え、好感が持てるキャラクターを作り上げている。さらに、これまでの作品で演じてきた男らしさと重みのある姿から抜け出し、コミカルな魅力を視聴者にアピールしている。

これと関連してチョン・ソグォンの所属事務所フォレスターエンターテインメントのハ・ミョンフン理事は「チョン・ソグォンは男らしいルックスを持っているが、配役によって様々な演技が出来る俳優だ。今回のコミカルな演技も、チョン・ソグォンが持っている様々な面の一部である。まだお見せてできていない面が多い」と伝えた。

記者 : ファン・ソヨン