Vol.1 ― 「ラブレイン」古くても拒めない3つの理由

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写真=ワイツリーメディア
チャン・グンソクと少女時代のユナの共演で期待を集めているKBS 2TV月火ドラマ「ラブレイン」が、26日夜9時55分から放送される。「ラブレイン」は運命的な恋に落ちる男女の世代を超えた独特な物語を特徴としている。チャン・グンソクとユナが時代を行き来しながら披露する一人二役にも関心が集まっている。

だからといって、「ラブレイン」にはチャン・グンソクとユナしかいないと思ったら大きな間違いだ。「ラブレイン」にはチャン・グンソク、ユナのほかにも現代のトレンディーな人生を生きる、視聴者にとって拒むことが出来ない3つの理由がある。

1.「秋の童話」「冬のソナタ」の脚本家、演出家の出会い

「ラブレイン」は「フィーリング」(1994年)、「秋の童話」(2000年)、「冬のソナタ」(2002年)で、古くから素晴らしいコンビネーションを披露してきた脚本家オ・スヨン先生とユン・ソクホプロデューサーが、約10年ぶりに意気投合した作品として期待されている。

「ラブレイン」の制作発表会でユン・ソクホプロデューサーは「『ラブレイン』は四季シリーズ(『秋の童話』『冬のソナタ』『夏の香り』『春のワルツ』)が終わって、6年ぶりに手掛ける作品。6年間休んではいなかったということを『ラブレイン』で証明したい」との覚悟を明かし、「脚本家オ・スヨン先生とは『冬のソナタ』以来、約10年ぶりに一緒に仕事をしているが、息がぴったりと合って、とても楽しみにしている」とし、オ先生との変わらぬコンビネーションに自信を示した。

不思議にもこれまでユンプロデューサーがオ先生と一緒に作ったドラマの中で、失敗したドラマは1本もない。ユンプロデューサーが自身の作品を通して長くこだわってきた愛の物語が、歳月が過ぎ、変わってしまった現在の視聴者にも通じるのか、脚本家オ・スヨン先生が綴る「ラブレイン」の感性で、2012年春のお茶の間を制することが出来るのかに期待が集まっている。

2.1970年代の愛は2012年とどう違うのか?

「ラブレイン」は1970年代、お互いに愛し合っていたソ・インハ(チャン・グンソク)とキム・ユニ(ユナ)の間に誤解が生じ、すれ違うこととなってしまった。32年の歳月が過ぎ、中年のインハ(チョン・ジニョン)とユニ(イ・ミスク)が描く愛、親が叶えられなかった愛を2012年、インハの息子ソ・ジュン(チャン・グンソク)とユニの娘チョン・ハナ(ユナ)が運命のイタズラのように進めていく姿をメインストーリーとしている。

特に、1970年代のキャンパスを背景に繰り広げられるインハとユニの切なく、ピュアなラブストーリーは今の世代の若い視聴者には新しく、新鮮な刺激を与えると見られる。チャン・グンソクは「アナログ的な感性の演技が最初はとてもぎこちなかったが、『ラブレイン』を通して、今の私たちには多少恥ずかしくても、昔は普通のことであったという感性を思いっきり表現することが出来た」と話し、価値ある経験をしたと明かした。

また、1970年代のキャンパス風景、その時代のヘアスタイルと衣装、小物、音楽などは当時を生きていた中年視聴者にはノスタルジアを呼び起こすと見られる。

3.若者たちの愛よりも力強い中年のロマンス

ドラマの中で、ソ・ジュンとハナが結ばれるにあたっての一番大きな壁はお互いの両親であるため、さらに切ない。しかし、この切なさは中年のインハとユニにより当てはまると思われる。視聴者たちは32年前、叶えられなかった恋を抱いたインハとユニが長い歳月が過ぎても、再び愛の感情に苦しむ姿を目の当たりにするためだ。彼らの歳月を超えた愛に比べるとソ・ジュン、ハナカップルの愛はまだまだ青いと見られる可能性がある。

特に中年のインハとユニとして共演するチョン・ジニョンとイ・ミスクは演技力ですでに定評ある俳優たちで、若い世代と比べても引けを取らないほどのロマンスを描くことを予告している。視聴者はどちらも譲ることの出来ない悲しくも美しいロマンスを経験することになるだろう。


記者 : イ・ウイン