“アイドル効果”?ドラマを越えて映画にも通じるか?

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お茶の間劇場では成功、映画では失敗。映画「建築学概論」に注目する理由。今年はアイドルパワーがドラマを越えてスクリーンにも通じるのだろうか?

去年、ガールズグループのAFTERSCHOOLユイ、miss Aスジを始め、JYJユチョン、BEASTイ・ギグァン, T-ARAヒョミンが、各放送局の演技大賞で新人賞受賞に輝き、いわば“演技ドル”(演技するアイドル)としての存在感を示した。

これに比べて、映画の興行は不振だった。去年、T-ARAのウンジョン、パク・ジェボム、miss Aのミンがスクリーンデビューしたが、観客からの反応は冷ややかだった。

ウンジョンは、アイドルグループを素材にしたホラー映画「ホワイト:呪いのメロディー 」(以下「ホワイト」)を、パク・ジェボムもアイドルグループを素材にした成長ドラマ「ミスターアイドル」を、ミンは、アクションドラマジャンルの「カウントダウン」に其々出演した。

各映画の最終観客数は、「ホワイト」が79万95名(映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワーク基準)、「ミスターアイドル」が7万4261名、「カウントダウン」が47万1547名だった。「ホワイト」を除き、制作費に比べると、上記の映画の興行成績は失敗に近い。

ダンスと歌の実力でファンの心を掴んでいる彼らだが、映画出演に限っては、観客から冷ややかな反応を受けているのが現実だ。

そのせいからか、今年は去年に比べ、アイドルスターの映画出演が少し減少気味だ。JYJの日常ドキュメンタリー「The Day」や、SM所属ミュージシャンのニューヨーク公演ストーリー「I AM」を除き、劇映画の中でアイドルスターが出演する映画は、「建築学概論」が唯一である。

周知のように、「建築学概論」は初恋をテーマにしたもので恋愛映画に近い。この映画ではmiss Aのスジがオム・テウン、ハン・ガイン、イ・ジェフンと共演した。ドラマ「ドリームハイ」で新人賞を受賞して演技力を認められたスジだが、事実上のスクリーンデビューとなる。

ある映画関係者は、「普通のガールズグループのアイドルスターなら、主にホラー映画でスクリーンにデビューするが、スジさんは異なる歩みを見せている」とし、「『建築学概論』は恋愛映画だが、ドラマ中心の映画であるだけに、スジさんは正劇(シリアスで深みのある内容を扱ったドラマ)を通じてデビューするといえる」とし、それなりの分析を出している。

感性的な演技が求められる恋愛映画であるだけに、「建築学概論」でのスジの変身が期待される。ドラマを越えて映画でもアイドル出身俳優が興行の主役になれるか。それと同時に、スジという人の俳優としての可能性を再確認できるか注目してみるのも、「建築学概論」を鑑賞するもう一つのポイントになるだろう。

記者 : イ・ソンピル