コン・ヒョジン「『最高の愛』に90%以上満足している」

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「コンブリー(コン+ラブリー)」というあだ名が好きです。こんなにあだ名を持っている俳優はどれくらいいるかと思いましたけど、あまりいませんでした。本当に感謝しています」

ドラマの中のコン・ヒョジンを見ると、“ラブリー”という表現が自然に思い浮かぶ。「コンブリー」というあだ名がつけられた理由が確かにあるのだ。まず彼女は自然だ。そして地味ながらも洗練されている。見ていると時には笑顔になり、時には涙が出る。いくら好感が持てないキャラクターでも、彼女が演じると好感が持ててしまう。

コン・ヒョジンは23日に終了したMBCの水木ドラマ「最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~」でガールズグループ「国宝少女」出身だが人気も好感も持てない芸能人、ク・エジョンを演じた。ドラマが終了してから一週間もたっていない29日の午後、ソウル江南(カンナム)のとあるカフェでコン・ヒョジンに会った。


「歴代作品のうち、最低の視聴率でスタートしたが……」

「最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~」は5月4日、8.4%の視聴率(AGBニールセン・メディアリサーチ集計、全国基準)でスタートした。コン・ヒョジンは「視聴率が10%以下だと聞いて、びっくりした。たぶん季節の影響もあったでしょう。でも実感する人気のレベルは歴代作品のうち、最高だった」と述べた。

視聴率が低い中でも視聴率が上昇すると信じていた。コン・ヒョジンは「1、2話を観たけど、私が観ても本当におもしろかった。自らトッコ・ジンに夢中になった。だから成功するという自信があった」と話した。実際、「最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~」は21.0%という高い視聴率で幕を下ろした。

しかし、その過程は大変だった。コン・ヒョジンは「このドラマの撮影期間中、正気でなかった時もあった」と素直に告白した。しかし撮影が始まるとハッと気づいたという。コン・ヒョジンは「私には超人の力があるようだ。最後まで撮影をこなしたのが不思議」と述べた。

また、コン・ヒョジンは「制作現場の環境が日増しに悪くなっている。確かに問題がある。改善すべきだと思う」と話し「スタッフには本人の意思で帰る権利も、シャワーを浴びる権利も与えられてない。彼らが厳しい環境で働いていることを分かってほしい」と訴えた。


「生の演技、私が見ても不思議……このドラマには90%以上満足している」

コン・ヒョジンは「最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~」で、自然でラブリーな演技で大きな人気を博した。「パスタ~恋が出来るまで~」に続き、「最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~」まで二つの作品をヒットさせ、“ラブコメディの女王”というタイトルも確保した。しかし、彼女はまだ慣れていないという。

彼女は「私はコメディが上手なタイプではない。撮影する前にいつもためらう。どうすれば自然な感じで映るか、セリフを忘れたりしないか心配が多い。ところが、テレビで観ると不思議なことにうまく映っている。私が見てもかわいく映る時がある」と笑った。

俳優にはイメージチェンジが欠かせない。そうでないと“ラブコメディの女王”というタイトルに閉じ込められて活動の幅が狭くなるかもしれない。しかし、コン・ヒョジンは無理して変わろうとはしなかった。彼女の演技のように、自然に流れることを望んでいるように見えた。

「ラブコメディの中でもク・エジョンと似ていないキャラクターがあればやってみたい。でも、いつ、どんなドラマに出演するかは全然わからない。ドラマは毎年1作ずつ撮影してきた。来年の冬に放送されるドラマを選んで、演技大賞を狙ってみたい」と微笑んだ。

コン・ヒョジンは、今回の作品に対して「90%以上満足している」と言う。とても満ち足りた感じだ。ただ、今の人気と関心がいつかは消え、作品も視聴者の脳裏から忘れられるという現実を惜しんでいた。

彼女は「人気は長続きしないということをよく知っているから、大きく期待しないようにしている。だからドラマが終わると虚しくなる時もある」と心の内を打ち明けた。

「人々の記憶からすぐ消えるのがいやだ」と素直に言うコン・ヒョジン。でも「最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~」と「ク・エジョン」、そして「コンブリー」はちょっと違うかもしれない。

■「最高の愛」DVD-SET 1 15,960円(税込) 4月6日発売
第1話~第8話収録/4枚組 本編520分+特典映像約60分予定
初回限定:アウターケース仕様 封入特典初回限定:ブックレット(8P)

■「最高の愛」DVD-SET 2 15,960円(税込) 5月9日発売
第9話~第16話収録/4枚組 本編520分+特典映像約60分予定
初回限定:アウターケース仕様 封入特典初回限定:ブックレット(8P)

■関連サイト
・「最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~」DVD公式サイト
・「最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~」特集ページ

記者 : パク・ジョンミン、写真:イ・セロム