厨房版“モーツァルトとサリエリ”「神々の晩餐」

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本格的な韓国料理対決を描くドラマ「神々の晩餐」のオンエアが間近となった。厨房版の“モーツァルトとサリエリ”とも言える天才的な才能を持つ主人公とライバルが努力する天才のストーリーは、果たして視聴者の心を掴むことができるのだろうか。

31日、ソウル獎忠洞(チャンチュンドン)のグランドアンバサダーホテルでは、ソン・ユリ、チュ・サンウク、イ・サンウ、チョン・インファ、キム・ボヨンらの出演俳優と制作関係者が出席し、MBCの新しい週末ドラマ「神々の晩餐」(チョ・ユンジョン脚本、イ・ドンユン演出)の制作発表会が行われた。

この日、イ・ドンユンプロデューサーは同ドラマについて「才能を持っている者とそうでない者、そしてずれた運命の中で自分の居場所を見つけていく人々の物語」だと紹介した。

イプロデューサーは「このドラマは、基本的には“モーツァルトとサリエリ”のようなストーリーを描くものだ。ストーリー構成のため、人々の心を掴もうと多様なレシピを開発して最善の努力を尽くしている多くの料理人を訪ねた」と述べた。

また「このドラマは、天才的な才能の持ち主を単に妬むようなストーリーではない。持っている才能の中で努力を続け、共通の目標を目指して頑張る人々を描いたものだ」と付け加えた。

「神々の晩餐」は韓国伝統宮廷料理の聖地とも言える仮想の空間「アリラン」を背景に、母譲りの天才的な料理の才能をもとに凄まじい成長を遂げる主人公のジュンヨン(ソン・ユリ)と、母に近づきたいという望みとジュンヨンに勝ちたいという欲望で極度の努力を続けるインジュ(ソ・ヒョンジン)が運命に挑戦するストーリーを描くドラマだ。

劇中ではジュンヨンとインジュの対決の他にも、母世代のドヒ(チョン・インファ)とソルヒ(キム・ボヨン)が韓国伝統料理に対するプライドをかけて対立する過程も描かれる。料理のせいで家族を失うドヒと、そんなドヒを妬み、挫折するソルヒの姿が、ドラマチックな緊張感を高める。

執筆を担当した作家のチョ・ユンジョンは、「神々の晩餐」を“詰め合わせ”に例え、「運命に絡むストーリーから料理、恋愛をも盛り込んだドラマだ。絶対善と絶対悪 は存在しないというのが特徴だ。作家の立場からすれば、やや重荷に感じるところもあるし、視聴率も苦戦するかもしれない。だが、みんなで頑張っていけると信じている。期待してください」と述べた。

一方、現在労働組合のジェネストで業務が全面的に中断されているMBCの状況について、イプロデューサーは欠放はないだろうと述べた。イプロデューサーは「ストで撮影に支障は出ると思うが、支障を最小限に抑えようと努力している。労組の一員としての責任も感じているところだが、ドラマの演出において私はキャプテンであり、舟はすでに港を発った。視聴者との約束を守るために努力する」と述べた。

「神々の晩餐」は、韓国で1月29日に終了した「愛情万々歳」の後続番組として2月4日から放送される。

記者 : チョン・ソナ